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理経、REDEEの「HTC VIVE VR体験エリア」に「歩行型避難体験VR」を提供

週刊BCN+ / 2022年3月15日 10時0分

理経、REDEEの「HTC VIVE VR体験エリア」に「歩行型避難体験VR」を提供

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 理経は、「REDEE(レディー)」内でHTC CorporationのVR体験ができる「HTC VIVE VR体験エリア」にEGが国内総代理店を務めるKATVR(キャットブイアール)製の歩行型VRデバイス「KAT WALK(キャットウォーク)」と連携した「歩行型避難体験VR」を開発、提供を開始した。

 歩行型避難体験VRは、建物内で起きた火災から制限時間内に脱出する「避難体験VRシリーズ」とKAT WALKを組み合わせたコンテンツ。VR空間を自分の足で360度自由に移動することが可能で、足元の環境を自由に変更できる(靴下、革靴、ブーツなど)。最新の衝撃吸収表面を採用し、長時間の体験でも体験者の膝を保護(CE安全認証を習得)する。

 また、最先端の非接触センサー技術の導入により、正確な足の追跡、頭と体の独立した動きや少ない遅延を実現。さまざまなボディタイプに対応(身長140cmから195cm、体重130kgまで)している。全ての主要なPC VRと互換性があり、理経の開発したパッケージコンテンツ(水害/地震体験など)とも連携できる。

 火災現場では、瞬時に判断をして煙を吸わないよう姿勢を低くして移動するなど、適切な避難行動が求められる。災害は実際に体験することが難しいため、あらかじめVRを用いて疑似的に体験することは、正しい知識の習得や防災意識の向上に効果がある。防災をはじめとした安全教育は自治体、教育機関、消防、企業など、さまざまな業種で行われており、研修などの用途でVRの導入が検討されている。

 VR空間内での移動には、これまでのようにコントローラーを用いるのではなく、実際に歩行しながら避難することで、より現実に近い体験ができる。歩行型のコンテンツでは体験者の転倒防止や、一定のスペースを必要とするなどの課題もあったが、KAT WALKを用いることでそれらもクリアしている。

 REDEEは、ゲームの体験を通じてデジタル技術や広域な知識、スキルを獲得するために開設された日本最大級のデジタル教育施設。20年に大阪府吹田市にオープンし、レッドホースコーポレーションが運営している。REDEEでは、防災分野の安全教育が可能なコンテンツの導入を検討しており、防災分野に特化したVRの知見をもち、数多くの自治体への導入実績がある避難体験VRシリーズに着目。今回、理経が提供した歩行型避難体験VRは、空間内を移動する際に自分の足でVR空間上を歩いて避難体験ができる点が評価された。

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