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日立システムズ、IoT水圧監視装置を東京都水道局に提供

週刊BCN+ / 2022年4月15日 12時55分

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 日立システムズは4月15日、東京都水道局発注の機器買入れ契約により、配水小管内の水圧を遠隔で監視する水圧監視装置120台を今年1月に納品したと発表した。

 東京都水道局では、この水圧監視装置を都内の消火栓120カ所へ設置し、水圧監視システムの運用を順次開始する。これにより、万が一の事故や災害時に水道復旧が必要な箇所の特定が容易となり、水道運用の業務効率化や災害時などの現地対応の迅速化が可能となる。

 日立システムズでは、これまで「マンホールの防犯・安全対策ソリューション」で培ったノウハウを活用し、迅速な水道復旧体制を整備して住民の生活に不可欠な水の安定供給を目指す東京都水道局の取り組みを支援していく。

 水圧監視システムは、19年度に東京都水道局の委託により、日立システムズが開発、納品した配水小管内の水圧を遠隔でリアルタイムに監視することができるシステム。万が一の事故や災害時に水道復旧が必要な箇所の特定が容易となり、水道運用の業務効率化や災害時などの現地対応の迅速化が可能となる。

 今回、21年度に東京都水道局発注の機器買入れ契約により、日立システムズが水圧監視システムの水圧監視装置120台を納品した。これによって、東京都水道局では遠隔による配水小管の水圧の監視を順次開始するとしている。

 製作した水圧監視装置の設置にあたっては、21年度に東京都水道局発注の電波調査業務委託契約により、日立システムズが設置候補となる都内の消火栓176箇所の電波調査を事前に実施した。これにより、水圧監視装置を設置する場所での最適な通信キャリア選択をサポートした。

 水圧監視システムの水圧監視装置は、設置のためのマンホール蓋の加工や交換が不要。既設の消火栓室内などの補修弁上に設置することで、断水なし、土工事不要で取り付けが可能。また、マルチキャリア対応セルラーLPWAの採用により、設置場所の電波状況に応じた最適な通信キャリアを選択できる。中継装置不要で、マンホール蓋を閉じた状態でも無線通信が可能となる。

 市販電池で3年以上の稼働ができ、外部電源が必要ないため大掛かりな電源工事が不要となり、導入コストを抑えられる。また、入手が容易な市販電池を使用できることで、運用コストの削減にもつながる。

 水圧監視装置の開発にあたっては、模型を使ったシミュレーションを繰り返し、省スペースで消防活動の支障にならない設置が可能なデザインを実現した。

 今後は、東京都水道局に導入した監視装置を含めた水圧監視システムを「CYDEEN 水インフラ監視サービス」として提供する予定。

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