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トレジャーデータとLINEが業務提携、データクリーンルームソリューションなどを開発

週刊BCN+ / 2022年5月23日 16時10分

トレジャーデータとLINEが業務提携、データクリーンルームソリューションなどを開発

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 米トレジャーデータは、LINEと業務提携した。今回の業務提携を通じて、両社はプライバシー保護と企業のマーケティングニーズの両立を実現するデータクリーンルームソリューションを共同開発するとともに、LINE活用促進のためのデータ連携の強化やソリューションの開発を推進していく。
 

 トレジャーデータは、これまでに国内外450社以上に顧客データ基盤「Treasure Data CDP」を提供し、利用企業のデータ活用をサポートしている。それぞれの利用企業が管理するTreasure Data CDPには、デジタル広告やメール配信、アプリプッシュ通知、LINEへのメッセージ配信といったCRM活動のための顧客データが収集・保管されている。

 トレジャーデータとLINEは、Treasure Data CDP内の顧客データと、ユーザーの同意を得てLINEが取得したデータをかけ合わせた分析による顧客インサイトの抽出や、有効なメッセージ・広告配信を行う仕組みの提供に向け、データクリーンルームソリューションの共同開発を行う。この仕組みにより、実購買データやオフラインコンバージョンへの広告貢献の可視化が可能となる。また、個人情報保護法などの関連法令を順守したうえで、事前に利用者から同意取得を行ったデータを分析に活用するため、個人のプライバシー保護と企業のマーケティングニーズの両立を実現することができる。

 加えて、Treasure Data CDPとLINEのマーケティングソリューションのデータ連携を容易にするためのAPI開発を行う。すでに提供を行っている「LINE広告」へ広告配信セグメントデータを連携するAPIなどに加えて、LINE広告のコンバージョンAPI、「LINE公式アカウント」に対して、顧客データを連携するためのAPIを開発し提供する。さらに、LINEのユーザーIDの活用普及や企業の顧客IDとの連携を促進するためのノウハウ提供と新規のソリューション開発に向けた検討を開始する。

 ブラウザーやモバイルOSの技術仕様の変化、プライバシー関連の法令改正に伴い、従来デジタルマーケティングで活用されてきた3rd Party Cookieや広告識別子の活用が難しくなる中、企業は顧客との接点を自社サービスで築き、顧客データ活用を行うことで顧客一人ひとりに最適な体験を提供し、顧客からの信頼を醸成することが求められている。トレジャーデータは、企業がクッキーレス時代のマーケティングやCRMを行っていくうえで重要なプラットフォームとなっているLINEとともに、企業の顧客データの活用価値を高め、プライバシー保護とマーケティングニーズを両立するマーケティング基盤を構築する。また、各領域の事業者と連携することにより、さまざまな場所でLINEが活用され、ユーザーの利便性が向上するサービスの提供を目指す。

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