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AI技術で自律移動、アマノとPFRoboticsが小型床洗浄ロボットを共同開発

週刊BCN+ / 2022年9月21日 15時40分

AI技術で自律移動、アマノとPFRoboticsが小型床洗浄ロボットを共同開発

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 アマノとPreferred Robotics(PFRobotics)は、AI技術で自律移動する小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」を共同開発し、アマノが10月1日から販売する。

 HAPiiBOTは、20インチ(幅560mm)のコンパクトなボディに高度な自己位置認識、画像セグメンテーション(カメラに写った物体を識別する物体認識)といったAI技術を搭載し、人や障害物を正確に認識して自律移動しながら床面を自動洗浄することができる。

 従来の技術では認識が難しかった床マットなども認識でき、小型で小回りがきくため、通路の狭い食品スーパーなど、これまで小型の手押し洗浄機しか使用できなかった施設にも導入することが可能。また、省電力設計により連続2時間の洗浄ができ、人手不足になりがちな深夜・早朝の清掃作業の自動化が可能となる。導入にあたっては、清掃対象エリアの外周を最初に登録(ティーチング)するだけで、周囲をセンシングしながら施設内の通路を自律移動し、走行可能ルートを自動生成する。

 さらに、遠隔操作を可能とするクラウドサービス「AMANO Robot Cloud」を同時にリリース。複数台のロボット稼働状況をリアルタイムに監視できるだけでなく、クラウドサービスを利用して清掃ルートの変更やマップ連携が可能となり、現場管理者の工数を大幅に削減する。

 アマノは、2014年に国内では初めて本格的に業務用ロボット清掃機の事業展開を開始した。18年には大型施設向け自律走行式ロボット床面洗浄機「EGrobo」を発売し、清掃作業員の人手不足対策や清掃作業効率化によるコスト削減を支援してきた。

 PFRoboticsは、深層学習などのAI技術に強みをもつPreferred Networks(PFN)の子会社として昨年11月に設立された自律移動ロボット開発のベンチャー企業で、今回アマノと共同開発したHAPiiBOTが初めての製品となる。

 HAPiiBOTの開発にあたりPFRoboticsは、ナビゲーションシステムや低消費電力のエッジCPUボードの独自開発に加え、PFNのAI技術とスーパーコンピューターを用いて訓練した画像セグメンテーション、さまざまなセンサーを活用した自己位置認識など、柔軟な自律移動を可能にするソフトウェアをPFNと共同開発した。これらの技術と、洗浄機国内トップシェアのアマノが培ってきたハードウェア技術とを高度に統合することで、洗浄機としての高い洗浄力、節水性能、使いやすさと、安全な自律移動を兼ね備えた自動清掃ロボットを実現した。

 税別価格は320万円。アマノはHAPiiBOTの売上目標として、22年度(23年3月期)に200台、23年度に600台を掲げている。

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