理経、「顔認証を利用した誤薬防止システム」を開発
週刊BCN+ / 2022年10月18日 16時58分
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理経は、介護施設などで利用者へ服薬を介助する際の本人確認として「顔認証を利用した誤薬防止システム」を開発した。来年1月の出荷開始を予定している。
今回開発した誤薬防止システムは、介護施設などで利用者が本人に処方された薬を正しく服薬できるよう介護職員がサポートを行う際、他者の薬と間違えてしまうといった重大な事故を防ぐため、顔認証を利用して薬と処方された本人を一致させるためのシステム。あらかじめタブレット端末で利用者の顔写真を撮影し、IDや名前などを紐づけて登録。服薬時に、分包された薬の袋に印字された二次元コードと、登録された顔写真を照合し、本人の薬であることを確認する。
顔認証には、硬貨や紙幣の認識・識別技術で定評のあるグローリー製のエンジンを使用し、非常に高い精度での認証を実現。マスクをした場合や斜めからの認証なども可能となっている。また、与薬履歴(薬を与えた履歴)機能を搭載しているため、飲み忘れがないかなどを確認でき、ヒヤリハットを防ぐ。
同システムを利用することで、これまで人の手によるダブルチェックで行っていた与薬時の確認作業(分包薬に記載された氏名、日時、与薬タイミングの目視確認)に、機械によるチェックを追加することができる。また、与薬の有無を可視化し、介護士と施設管理者が与薬履歴を確認できる。さらに、与薬履歴と与薬のタイミングを紐づけることができるため、指定の日時に与薬が実施されていない場合、シグナルやメールで警告し与薬忘れを防止できる。
同社では今後、散剤・錠剤分包機メーカーのタカゾノと協業し、全国の薬局と介護施設にサービス展開していく。
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