DAL、セゾン情報システムズが「ACMS Apex」を採用
週刊BCN+ / 2022年11月21日 16時5分
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セゾン情報システムズが、SaaS型マルチプロトコルゲートウェイサービス「HULFT Multi Connect Service」の基盤に、データ・アプリケーション(DAL)のエンタープライズ・データ連携基盤「ACMS Apex」を採用した。
昨今、発注や決済といった重要な企業間電子商取引(EDI)に広く使われてきたINSネット(デジタル通信モード)回線のサービス終了が近づく中、代替となるインターネットEDIに移行する手段がEDIサービスに求められている。こうしたマーケットニーズに応えるため、セゾン情報システムズでは新たなSaaS型マルチプロトコルゲートウェイサービスを構想してきた。新サービスの必須要件は、クレジットカード会社や銀行など金融機関でも利用可能な高度なセキュリティと顧客が利用する多様なプロトコルの提供、そして、各種システム担当者間の調整の煩雑さを解消する運用画面を構築することだった。
セゾン情報システムズは、HULFTとDALのACMS Apexを組み合わせることでこの要件を満たし、開発期間6カ月という短期間で新サービスHULFT Multi Connect Serviceをリリースした。
ACMS Apex採用の決め手としては、「高度なセキュリティ機能を標準実装」「マルチプロトコル対応」「Web API機能」を挙げている。ACMS Apexは、クレジットカード業界のグローバルセキュリティ基準であるPCI DSSを標準機能として実装しているため、PCI DSSの複雑な要件への対応工数を削減でき、他ソリューションと比較しても最もリーズナブルだった。また、AnserDATAPORT(Connecure接続)を含む全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)やSFTP、EDI標準通信プロトコルのほとんどに対応しており、顧客が求める多くの通信プロトコルを提供することが可能となる。
ACMS ApexのWeb API機能により、顧客システムや取引先とのデータ連携、さらには独自の運用管理画面を構築可能。その結果、インターネットを介して担当者一人でEDIの基本的な設定ができ、接続先との疎通テストも容易に行うことができる。
ACMS Apexを基盤にした新サービスは、すでにクレジットカード会社で導入されており、そのうち1社はマルチプロトコル効果により接続先企業90%以上の取引をカバー。また、他1社は使いやすい運用画面による完全自社運用であるため、問い合わせはないとしている。
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