鈴与シンワート、統合HCMパッケージ「POSITIVE」をアルペンが導入
週刊BCN+ / 2022年11月29日 11時56分
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鈴与シンワートが提供する統合HCMパッケージ「POSITIVE」(電通国際情報サービスが開発)を、スポーツ用品販売大手のアルペンが導入し3月から稼働を開始している。
アルペンはPOSITIVEの導入前、大きく分けて4種類の人事関連システムを使い分けていたが、システム同士のデータ連携ができておらず、手作業で情報連携をする必要があり、システムをまたぐ作業をする際は非常に手間と工数がかかっていた。また、システム上で人材情報の一元管理ができておらず、タレントマネジメントが有効活用できていなかった。
さらに、以前使用していたシステム自体は高性能で、さまざまな機能が搭載されていたものの、仕組みを理解して設定することができるのは限られた数名の社員のみであったため、一部業務が属人化していた。店舗で勤怠管理システムを使ってシフト作成ができる機能もあったが、実際には紙やエクセルでの管理が主体となっており、新任店長や不慣れな店長は非常に手間と時間がかかっていた。
こうした背景から同社では、システムのリプレースを検討。リプレースにあたっては、(1)給与計算を効率化し、工数・コストがどのくらい削減できるか、(2)店舗のシフト管理と雇用管理を実現できるか、(3)1万3000人が在籍する従業員の人事情報と人材情報を一元管理できるか、(4)導入時・運用開始後もしっかりサポートをしてくれるか――と四つの選定ポイントを定め、3社から提案を受け、比較検討を行った結果、鈴与シンワートが提案したPOSITIVEを採用した。
導入効果として、大きな効果を感じているのは給与計算業務とのこと。POSITIVEを導入することで、データ連携などの作業工数の削減ができたため、すべての給与支払日を統一することが可能になり、給与計算自体は2~3日で完了するようになった。
一方で、POSITIVEに切り替えたことで、一部店舗の勤怠確定と確認で時間がかかるようになった部分もある。その点は、鈴与シンワートの保守対応時間をフル活用して、今では2営業日で全社の勤怠を締められるようになった。
削減効果については100時間程度だが、月の3分の1を勤怠・給与業務に集中し、3分の2をコア業務に集中できるなど、メリハリのある業務計画を立てられるようになり、人事・総務部の生産性も高まっている。
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