アイティフォー、南都銀行の「住宅ローンWEBサービス」の提供を開始
週刊BCN+ / 2022年12月13日 15時45分
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アイティフォー(ITFOR)は、日本IBMと共同で開発した南都銀行(奈良市)の「住宅ローンWEBサービス」の提供を12月12日に開始した。 住宅ローンWEBサービスは、多様化する顧客のニーズに応えるため、デジタル技術を活用し住宅ローンの受付から審査までをWebで完結するもので、顧客はスマートフォンやパソコンから住宅ローンの申し込みがWeb上で行えるようになる。さらに、住宅業者には専用のポータルサイトを提供し、住宅業者担当者の業務効率化をサポートする。
南都銀行は、経営計画「なんとミッションと10年後に目指すゴール」の中で、対面・非対面でのチャネル戦略を掲げ、店舗機能の最適化やデジタルチャネルの拡充を謳っている。今回同行は、住宅ローンの非対面チャネルの拡充を図り、既存システムを生かした業務改善を図るため、ITFORの金融機関向けソリューションの採用を決定した。
同行では、ITFORのフロントシステムであるローンウェブ受付システム「WELCOME」と電子契約システム「セコムあんしんエコ文書サービス」を連携し、非対面化を実現。顧客がインターネット経由で、スマートフォンやパソコンからいつでもどこからでも住宅ローンを申し込み、マイページで常時ステータスが確認できるようにした。
また、ITFORが提供する既存の個人ローン業務支援システム「SCOPE」と融資実行データを管理する勘定系システムに、今回導入したWELCOMEと日本IBMのデジタルサービス・プラットフォームをシームレスに連携。住宅ローンのすべての実行オペレーションの自動化を実現した。これは、地方銀行ではITFORで初の取り組みとなる。さらに、住宅業者専用のポータルサイトを構築し、そこからの申し込みも可能とした。用紙による申し込みも継続するため、AI-OCRを活用して入力業務を自動化する。
南都銀行は、住宅ローンWEBサービスにより、従来の申込用紙だけでなく非対面チャネルを拡充することで、顧客や業者のユーザビリティが向上し、サービス向上による顧客獲得が期待できる。また、書類のペーパーレス化が促進でき、システム間連携やAI-OCR活用により手入力を削減し入力負担を軽減する。その結果、受付・審査・実行などにかかる約7割の事務削減を実現し、顧客の手続きに要する時間を大幅に短縮するほか、職員はさらなる顧客サービスに専念することが可能になる。
また、住宅業者担当者の業務効率化もサポート。ITFORは、今回評価された金融機関のローン業務知識をはじめ、これまで蓄積したノウハウを最大限に生かし、引き続き同行の融資業務をトータルで支援していく。
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