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ネットワールド、大分三愛メディカルセンターに「VxRail」と「DP4400」を導入

週刊BCN+ / 2023年2月10日 15時53分

ネットワールド、大分三愛メディカルセンターに「VxRail」と「DP4400」を導入

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 ネットワールドは2月10日、三愛会 大分三愛メディカルセンターの医療情報インフラ再構築プロジェクトで、ネットワールドが提供するデル・テクノロジーズ製ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ製品「Dell VxRail Sシリーズ(VxRail)」と、データ保護コンバージドアプライアンス「Dell PowerProtect DP4400(DP4400)」が採用され、本格稼働を開始したと発表した。

 同病院の従来システムは、「VMware vSphere」による仮想化基盤と物理サーバーが混在した状態で、各部門システムや拠点システムが構築されていたため、同一患者でも病院と介護施設でIDが異なるなど、各種業務データを一元的に利活用できていなかった。また、医療機関を狙ったサイバー攻撃が頻発する昨今、インシデント発生時のレジリエンス(回復力)に重要な役割を果たすバックアップは、業務システムごとにサイロ化しており、病院全体として統制されていなかった。

 そこで、これらの課題を網羅的に解消できるソリューションの選定に着手し、VMware環境との親和性が高く、旧仮想化基盤からの移行が容易で、ハード/ソフト/VMwareを含めたワンストップサポートや一括バージョンアップにも対応しているVxRailとDP4400を導入した。

 VxRailによる新しい医療情報インフラは、物理サーバーやグループの社会福祉法人の介護系システムも同一基盤内に統合し、すべての環境を単一コンソールで統合管理できることから、運用管理の手間や工数を大幅に軽減。また、設置スペースも2ラックから約2分の1ラックへと減少し、省電力化も図ることができた。仮想化基盤内に収容されるサーバー数は以前の46台から77台に増加しているが、パフォーマンスは旧環境の約5倍に向上している。

 バックアップは、基盤内の仮想サーバー群をDP4400に統合して一括バックアップが可能になり、万が一セキュリティインシデントが発生した際にも、重要なシステムやデータを迅速に復旧できる環境が整った。

 システムの提案と構築は、ネットワールドのパートナーであるオーイーシーが担当し、営業面、技術面でのネットワールドの支援が高く評価された。

 今回のプロジェクトで、サイバー攻撃を受けた際のレジリエンスをかなり高めることができたが、今後は、侵入されたことを前提とした対策強化が重要と考え、デル・テクノロジーズのサイバー復旧ソリューション「Dell PowerProtect Cyber Recovery」を導入した。これにより、データ転送時のみネットワークをオンライン化、それ以外はオフライン状態にする「エアギャップ」接続を確立し、現在の環境にバックアップデータ隔離用のDP4400を追加することで、データの二重保護ができる環境の構築も検討している。

 また、同病院では今後、看護師の負担を軽減するために効率的に働くことができる環境の整備や、情報共有基盤の整備、ID統合、RPA、スマートフォンを活用したサービスなど幅広いテーマに取り組んでいく計画で、「病院のDX」を加速させ、患者や職員が利便性を実感できるように、新たなチャレンジに挑んでいく。

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