1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

エクセルソフト、「Multi-Sigma」を提供するエイゾスと販売代理店契約

週刊BCN+ / 2023年2月21日 15時35分

エクセルソフト、「Multi-Sigma」を提供するエイゾスと販売代理店契約

記事の画像

 エクセルソフトはエイゾスと販売代理店契約を結び、プログラミング不要で最小限のデータから予測・最適化までをシームレスに実行可能なAI解析プラットフォーム「Multi-Sigma(マルチシグマ)」の販売を2月22日に開始する。

 現在、人間と機械の双方で生み出されるデータ量は増え続けているが、膨大なデータを解析し、適切な判断を行う目的でAIの技術は活用が進んでいる。AI技術は全てのコンピューター学習の基盤となる技術で、研究開発、ビジネスなどの複雑な意思決定を担うと考えられている。この急速な技術の発展に応じ、エクセルソフトはエイゾスと協力し、日本国内でのAI解析製品の販売とサポート、サービスの拡張を図っていく。

 Multi-Sigmaは、クラウドで利用できる機械学習ツール。特殊な専門知識がなくても操作が可能になっており、初級者でも利用することができる。必要最小限の実験データから予測・最適化までをシームレスに実行可能なAI解析プラットフォームであり、多入力、多目的システムの最適解を効率よく導く。一般的な機械学習ツールは、予測か最適化の一方の機能のみで、予測の場合に目的変数は一つの場合がほとんど。しかし、Multi-Sigmaは、目的変数を複数とることが可能なほか、予測から最適化までをシームレスに実行することが可能となっている。

 深層学習(ディープラーニング)を使った解析は、学習時のパラメータ(ハイパーパラメータ)をうまく設定しないと精度が出ないが、Multi-Sigmaでは独自のハイパーパラメータのオートチューニング機能を実装。少ない実験データでも最適なハイパーパラメータを自動で探索し、予測精度を向上させる機能を実装している。実験計画はランダムで問題がないため、計画の作成が容易になる。また、結果側の変数である説明変数の独立性を気にする必要がないため、拡張性や柔軟性が高く、同時に複数の目的変数が予測できる。

 20データからの解析が可能で、7200通りの実験条件が想定された人工心臓のデザインでも、約60回(120分の1の労力)のシミュレーションデータから最適化に成功している。産業技術総合研究所の研究では、120分の1の労力で最適解を探索することに成功しただけではなく、従来には知られていなかった、AIならではの全く新たな知見の発見にも寄与した。

 通常、演算には高額な高性能のサーバーマシンが必要となるが、クラウドシステムを利用するため専用のサーバーマシンは必要ない。また、保守管理も不要なため、それに携わる人材が必要なく、初期費用・維持経費の削減が期待できる。さらに操作する場所もインターネットさえあれば利用が可能。Google Cloud Platform上で運用されているため、常に最新のセキュリティで管理されている。

 年間サブスクリプションの製品で、使用するユーザー数分のライセンスが必要となる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください