TDCソフト、H.I.F.のAI定性与信審査のウェブシステム化を3カ月で実現
週刊BCN+ / 2023年6月30日 16時50分
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TDCソフトは6月29日、H.I.F.のAI定性与信審査モデルを接続したウェブシステム開発に、アジャイル開発手法とスクラムを導入・フル活用し、柔軟・スピーディに開発を進め、キックオフから3カ月の短期間でシステムリリースを実現したと発表した。 H.I.F.が提供する「二十一式人工知能付自動与信審査回路」は、業界水準を大幅に上回る与信精度により、売掛金などの入金遅延や未回収リスクを安価に高精度で予測するAI定性与信審査サービス。今回、H.I.F.は、同サービスのウェブシステム化プロジェクトでTDCソフトを開発パートナーに指名し、開発を実施した。
H.I.F.がアジャイルを導入した背景としては、新たなプロダクトの価値をスピーディに検証するベンチャー企業では、初期にシステム仕様を決めるウォーターフォールの開発手法は向いていないと分析。また、サービスのディテールが初めから出揃わないケースで、アジャイルは形にしやすい手法と判断した。
TDCソフトを採用したポイントについては、「金融領域に強みをもっている」「金融会社の高い要求に応えられる高い技術力をもっている」ことを挙げている。
H.I.F.では、アジャイル導入前には、「プロダクトのコンセプトや規模に対して、開発を行うメンバーが不足していた」「仕様が未確定のなかで新サービスを開発していく必要があった」「従来もアジャイル的な開発を行っていたが、体系化された取り組みになっていなかった」などの課題を抱えていた。
これらの課題に対して、アジャイル導入後には、「チームにスクラムマスターと開発者を補充できた」「ウェブシステム化プロジェクトのキックオフからわずか3カ月で新サービスをリリースできた」「アジャイル開発を体系立てて習得でき、自社でチームを回せるまでに成長できた」といった成果を上げている。
今回、TDCソフトの技術力、1週間スプリントでサイクルを回すスピード感やスクラムマスター・開発者全員のレベルの高さ、そして顧客のニーズに対応する細やかな配慮などで評価を得ることができた。同社はこれからも顧客のビジネススピードを加速させるためにアジャイル開発を始め、さまざまなサービスを提供していく。
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