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イントラマート、10月1日付でジェイエスピーを完全子会社化

週刊BCN+ / 2023年9月26日 15時9分

イントラマート、10月1日付でジェイエスピーを完全子会社化

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 NTTデータ イントラマート(イントラマート)は、10月1日付で資本業務提携の関係にあるジェイエスピーを完全子会社化し、デジタルツインを活用した「サプライチェーン全般における業務プロセスの最適化」の実現に向けて、さらなる連携強化を図る。ジェイエスピーの高度な開発技術力とイントラマートの業務改善コンサル力を掛け合わせ、今後マーケットの拡大が期待される、DTO(Digital Twin Organization)プラットフォームの構築ノウハウを蓄積することで、デジタルツイン市場の開拓と機会創出を狙う。

 イントラマートは、ローコード開発やワークフローを中心に「業務プロセスの自動化・効率化」を実現する製品サービスを提供しているが、2023年度から業務プロセスのログデータを収集・分析し、顧客満足度の高い業務改善提案につなげる仕組み(Customer Success License)の本格展開を行ってきた。

 しかし、現代の企業は、変化の激しい環境に直面しており、とくにサプライチェーンの管理では素早く対応する能力が不可欠となっている。このためには、業務プロセスのログデータのみならず、サプライチェーン全般で発生する膨大で多様なログデータを追加で収集・分析できるDTOプラットフォームが必要となる。

 一方、40年以上の歴史をもつジェイエスピーは、特定領域(AIやIoTなど)の最新デジタル技術を活用した、高度な開発技術力と多様な業務ノウハウを保有している。イントラマートは、開発リソースと多様な業務ソリューションの拡充を目的に、ジェイエスピーと19年7月に資本業務提携を結び、両社でさまざまなPoC案件の実績を重ねながら開発体制を強化してきた。

 その結果、「業務プロセスの自動化・効率化」から「サプライチェーン全般における業務プロセスの最適化」を実現するDTOプラットフォーム構想の具現化には、ジェイエスピーの高度な開発技術力が不可欠と判断し、今回の資本関係のさらなる強化(完全子会社化)に至った。

 DTOプラットフォームは、製造業を中心に活用されているデジタルツインの先の概念であり、革新的な特徴を備えた仕組み。既存システムやIoTから収集した膨大で多様なデータを、リアルタイムに分析・シミュレーションすることで、一部門の業務にとどまらず、企業活動全般やサプライチェーンの業務プロセス全体のモデリングを実現する。

 同プラットフォームの開発には、ジェイエスピーとイントラマートの技術者でプロジェクト体制を組成。ジェイエスピーの高度な技術力と、イントラマートのクラウド運用実績、業務プロセス分析力、業務改善コンサル力によるシナジーによって、DTOノウハウをコア化し、競争力を高めながら機会創出を図る。

 DTOプラットフォームは、25年3月期中のサービス開始を予定しており、28年3月期で利用社数40社、売上高5億円を目標としている。

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