TDCソフト、栃木県矢板市の「避難所チェックインシステム」を開発
週刊BCN+ / 2024年9月13日 16時22分
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TDCソフトは9月12日、栃木県矢板市が進めるデータ連携基盤を構築し、その基盤を活用した災害時の避難所運営を支援する「避難所チェックインシステム」を開発したと発表した。
矢板市は、市民サービスの向上と地域活性化を図るため、数年前からEBPM(Evidence Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)を推進するべく、データ連携基盤の構築を検討していた。こうした中、TDCソフトはシステム興産を通じてデータ連携基盤システムの構築・運用、データ連携基盤を活用した避難所チェックインシステムの開発を担当することとなった。
避難所チェックインシステムは、災害時に避難所へのチェックインをスマートフォンで行えるようにするシステム。避難所を運営する職員の事務負担を軽減し、防災データの共有、活用を促進する。
主な機能として、氏名、住所、連絡先などの情報をスマートフォンから入力し、避難者情報を登録することができる。登録された避難者情報は、一覧で確認、検索、CSVファイルへの出力などが可能。避難者数の推移や避難者の属性などをリアルタイムに把握し、市本部などとの情報共有をスムーズに行うことができる。
災害時でも電源やネットワークが遮断されている状況を想定し、シングルボードコンピューターのRaspberry Piを採用することで、スタンドアロンでの動作を実現。スマートフォン側に特別なアプリケーションのインストールは不要で、二次元コードを読み込むだけで簡単にチェックインできる。さらに、Raspberry Piの採用によって、ハードウェアコストを大幅に削減し、多くの避難所に導入しやすい環境を整備する。
同システムの導入により、避難者情報の登録、管理をデジタル化することで、職員の事務負担を軽減し、迅速・正確な避難者管理を実現。リアルタイムな避難者情報の把握によって、避難所の混雑状況や必要な物資などを的確に把握し、迅速な対応が可能となる。また、避難地域に取り残された住民の有無を確認し、二次被害の発生を防止する。さらに、ITを活用した効率的な避難所運営によって、市民の安全・安心を確保し、市民サービスの向上を図ることができる。
TDCソフトは、今回の避難所チェックインシステム開発で得られたノウハウを生かし、他の市町村への導入支援も行っていく予定。将来的には周辺地域との連携を強化し、広域での災害対策にも貢献できるよう、機能の拡充を図っていく。
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