日立システムズ、「CYDEEN 水インフラ監視サービス」に自動排水機能を追加
週刊BCN+ / 2024年10月3日 16時45分
記事の画像
日立システムズは10月3日、水道事業での作業員の負担軽減と残留塩素濃度が一定に保たれた安全な水の供給に向け、「CYDEEN 水インフラ監視サービス」に自動排水機能を追加したと発表した。
水道事業者は、供給する水の蛇口での残留塩素濃度を、水道法で定められた0.1mg/L以上かつ、国の目標値である1mg/L以下に抑えるよう、作業員が定期的に水道管の末端など残留塩素の低下が見込まれる場所を巡回。水道管内の残留塩素濃度を確認、バルブを手動で緩めて水を排水することで基準値内に保っている。場所や季節によっては、常時排水を行っているところもある。
水道事業者では、この排水作業を職員が自ら手作業で行っており、職員が1日に何度も現地を訪れ、残留塩素濃度を測定・排水しているケースもある。この作業は負担が大きく、人手不足の観点からも自動化が求められている。また、1日に作業員が対応できる排水回数には限りがあるため、1度に大量の水を排水しておく必要があり、無駄な水の廃棄が発生している。
こうした状況のなかで今回、水道管内の残留塩素濃度を遠隔で監視するCYDEEN 水インフラ監視サービスに、残留塩素濃度に応じて自動で排水する機能を追加した。新機能では、マンホールに設置した水質監視装置が残留塩素濃度の低下を検知した際に、水道管の末端などに設置した自動排水装置が自動で排水を開始し、水質が改善したら自動で排水を停止する。排水の方法として、顧客のニーズに合わせて「都度排水」「任意排水」「定時排水」の3種類の排水方法を選ぶことができる。
これによって水道事業者は、職員が事務所にいながら排水できるため、現地対応工数が削減でき、職員の負担が軽減する。また、残留塩素濃度を適切に保つため、安全な水を安定的に供給できる。さらに、排水量を適量に設定できるため、水を必要以上にムダにすることなく、有収率を向上でき、持続可能な上水道を実現できる。
今後は、残留塩素濃度の計測データのAI分析による排水量削減の精度向上など、データ利活用によるデジタル化を推進し、水道事業体の人手不足の問題解決や業務効率化に貢献していく。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
水道事業者の負担軽減と残留塩素濃度が一定に保たれた安全な水の供給に向け、「CYDEEN水インフラ監視サービス」に自動排水機能を追加
PR TIMES / 2024年10月5日 22時40分
-
浄水で調製した顆粒だしは水道水よりも不快臭が少ないことを発見
PR TIMES / 2024年9月30日 16時15分
-
水道水から異臭 飲まないよう呼びかけも解消 東京都水道局、墨田区と港区の一部
産経ニュース / 2024年9月25日 6時3分
-
【水道DX戦略セミナー2024】「人工衛星とAIを活用した新しい漏水対策」~メンテナンス効率を向上させる水道DX技術~を開催
PR TIMES / 2024年9月13日 14時40分
-
高松市と災害時における下水道施設等に係る復旧支援協力に関する協定を締結
PR TIMES / 2024年9月7日 17時40分
ランキング
-
1神田前財務官「日本はもはや大国ではない」「貢献する意志と能力があるのかに尽きる」…ADB総裁候補として意気込み
読売新聞 / 2024年10月6日 13時0分
-
2【BIC SIM】店頭申し込みでSIMフリーiPhoneを15,000円割引するキャンペーンを実施
PR TIMES / 2024年10月4日 21時40分
-
3鳥貴族、「値上げ」でも客数激増、次は海外に攻勢 大倉社長が宣言、「焼き鳥を世界言語にする!」
東洋経済オンライン / 2024年10月6日 8時0分
-
4家に使っていない「ビニール傘」が10本あります…。買いすぎを防ぐよい方法はないのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月6日 2時0分
-
5人里離れた絶壁にあえて出店 130席の“ぽつんと”レストランなぜ人気? 驚きの「バッドロケーション戦略」に迫る
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月5日 6時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください