カスペルスキーが25年を予測、「暗号資産ドレイナーへの犯罪者の関心が高まる」
週刊BCN+ / 2025年1月17日 16時22分
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カスペルスキーは、年次のサイバー脅威動向レポート集「Kaspersky Security Bulletin」で、2024年のダークウェブ上の脅威の動向と25年の予測を発表した。
24年は、ダークウェブ市場で暗号資産ドレイナーへの注目が大幅に高まっていることを確認した。ドレイナーは、約3年前に登場したマルウェアの一種で、標的をだまして不正な取引を承認させ、ウォレットから資産を素早く盗み取るというもの。主な手口として、偽のエアドロップ(暗号資産やNFTの無料配布キャンペーン)、フィッシングサイト、悪意のあるブラウザー拡張機能、虚偽広告、悪意のあるスマートコントラクト、偽のNFTマーケットプレイスなどがある。ドレイナーを話題にしたダークウェブ上のスレッド数は、22年の55件から24年には129件にのぼり、135%増加した。
このため同社は「25年は暗号資産ドレイナーへの犯罪者の関心がさらに高まると予測できる。暗号資産の愛好家は、これまで以上に警戒を強め、堅固なセキュリティー対策を講じる必要がある。一方、企業はオンライン上の自社のプレゼンスを積極的に監視し、顧客や従業員へのサイバーセキュリティー教育を強化することで、攻撃のリスクを軽減することが求められる。検索エンジンやSNS、マーケットプレイスで自社のブランドが言及されていないか定期的に確認し、フィッシングサイトや不正サイトを発見次第、迅速に削除することが詐欺被害の防止のカギとなる。専用ツールを利用すれば、このような監視プロセスを大幅に強化できる」としている。
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