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MJSが「会計事務所白書」、生成AIを使ったことがある会計事務所は39%に

週刊BCN+ / 2025年1月23日 15時6分

MJSが「会計事務所白書」、生成AIを使ったことがある会計事務所は39%に

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 ミロク情報サービス(MJS)は、全国の会計事務所と企業・事業主など1159人を対象に、生成AIに関する実情や考え方などを調査し、その結果を「会計事務所白書」として税理士・公認会計士事務所探しをサポートする検索サイト「会計事務所検索エンジン」に公開した。 MJSは2024年3月に第1弾となる「生成AIに関する実態調査」を実施し、生成AIに対するイメージや導入、活用の状況などを明らかにした。今回はそれに続く第2弾で、生成AIの導入、活用状況や今後の活用意向の変化、利活用にあたり取り組むべき課題の認識などについて調査した。それによると、生成AIを使ったことがある会計事務所は39%(前回調査時37%)、生成AIを使ったことがある企業・事業主は55%(前回調査時50%)となった。半数以上の企業が生成AIを活用しているのに対し、会計事務所では6割以上が使用しておらず、生成AIの導入や活用が進んでいない状況が浮き彫りとなった。

 利用したことがある生成AIは、会計事務所では「ChatGPT」が84%、次いで「Gemini」が26%。企業・事業主では「ChatGPT」が76%、次いで「Gemini」が30%だった。会計事務所、企業・事業主ともに「ChatGPT」が最多となり、業務での活用が進んでいることがわかった。

 生成AI未利用者に今後の生成AI活用の意向を聞いたところ、会計事務所では「いずれは使ってみたい」が67%、「すぐにでも使ってみたい」が10%。企業・事業主では「いずれは使ってみたい」が73%、「すぐにでも使ってみたい」が8%となった。

 今後生成AIを活用したい業務は、会計事務所では「データ分析」が58%、次いで「文書や画像などのコンテンツ作成」が45%、「顧客対応」が43%。企業・事業主では、「データ分析」が62%、次いで「文書や画像などのコンテンツ作成」が59%だった。

 生成AI利用にあたり困っていることは、会計事務所では「どのような生成AIを使用すればよいかわからない」が50%、「生成AIが業務でどのように活用できるか不明」が48%。企業・事業主では「生成AIが業務でどのように活用できるか不明」が50%、「職場で生成AIのルールが整備されていない」が44%だった。

 生成AIを利活用するために取り組むべき課題では、会計事務所が「データのプライバシーとセキュリティの確保」で55%、次いで「従業員のスキルアップと教育」が42%。企業・事業主では「従業員のスキルアップと教育」と「データのプライバシーとセキュリティの確保」がともに61%となった。

 今回の調査結果から、会計事務所における生成AIの活用率はが進んでいる一方、6割は使用していない現状が浮き彫りとなった。生成AIには関心があるものの、導入への一歩を踏み出せていない会計事務所が多いことが読み取れる。

 企業・事業主では、生成AIを利用したことがある企業が半数以上に達し、業務に取り入れていることがわかる。一方で、4割強はまだ利用しておらず、生成AIの導入に向けたさらなる支援が必要としている。

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