アイティフォー、サン債権回収が「サービサーTCS WEB」を採用
週刊BCN+ / 2025年1月28日 15時3分
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アイティフォーは1月28日、茨城県の独立系債権回収会社(サービサー)であるサン債権回収から、サービサー向けの債権管理システム「サービサーTCS WEB(Total Collection System)」を受注したと発表した。 サービサーTCS WEBは、サービサー38社で採用されている業界スタンダードの債権管理パッケージで、2024年に完全リニューアルしたクラウド型システム。同システムへの移行により、サン債権回収はシステム運用・保守をアイティフォーに一任することが可能となる。稼働開始は9月を予定している。
サン債権回収では、これまでリニューアル前のオンプレミス型サービサーTCSを利用していた。サービサー業界全体でクラウド利用の増加が見込まれるなかで、今回ハードウェア更改のタイミングに合わせてクラウド型新パッケージに切り替えた。サン債権回収は自社内にシステム部門を設けていないことから、クラウド型の利点である、運用・保守をアイティフォーに一任できる点などを評価した。
採用されたサービサーTCSは、1999年のリリース以来、サービサー72社(25年1月現在)中の38社で採用されている業界スタンダードの債権管理パッケージ。サービサー向けに開発された債権管理システムで、架電や文書発行など債権回収の基本機能に加え、法務省宛ての法定帳簿・事業報告書の作成や入金処理などのサービサー業務に必要な機能を網羅しており、受託・買取債権のいずれにも対応が可能となっている。
新パッケージは、アイティフォーパッケージクラウド「IPaC(アイパック)」を採用し、定期的な基盤更改の煩わしさを削減した。また、今回、サイバー攻撃対策AI型EDRサービス「CyCraft AIR」もあわせて実装。インシデント発生を検知し、早期対策につなげることができる。
サン債権回収は、迅速なクラウド基盤への移行により、自社内にシステム部門を設けずとも、ベンダーによるシステム運用が可能となる。また、リモートでの迅速な保守対応が可能となることで、業務の安定性と効率性がさらに向上することが期待される。
パッケージシステムのため比較的短納期での導入が可能。債権回収業務に必要な機能を標準で網羅しているため、カスタマイズ費用も抑えられる。また、標準機能の充実に加え、クラウドのリソース容量を自由に選択可能であり、管理債権数の増大にも柔軟に対応できることから、今後の事業拡大でも開発コストを抑えられる。
セキュリティー面では、近年増加しているサイバー攻撃などへの対策が可能となり、早期発見によってユーザーへの被害を最低限にとどめることができる。
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