妊娠糖尿病とは何でしょうか?④〜出産後の経過について〜

Welby Media / 2014年11月27日 15時0分

妊娠糖尿病とは何でしょうか?④〜出産後の経過について〜

出産後は、妊娠によってもたらされていた糖代謝異常が改善されるため、妊娠中に高血糖症状になっていた人でも、正常に戻るか、あるいは軽症になることがあります。妊娠糖尿病により薬物療法(インスリン療法)を行っていた場合、出産直後よりインスリンの必要量が減り、インスリンが減量となることが多くあります。

しかし、出産後にどのような経過をとるのかは妊娠中の経過(血糖コントロールの状況)からではわからず、産後そのまま糖尿病になることもあります。そのため、妊娠糖尿病では、産後6~12週間後に再度「ブドウ糖負荷試験(OGTT)」を実施して、①正常型②糖尿病境界型③糖尿病型に分類します。
この結果により、出産後の糖代謝異常の状態を判断して、以後の通院スケジュールなどを検討します。

妊娠糖尿病にかかった方の糖代謝異常が一旦改善しても、一定期間を経たあとに糖尿病を発症する危険が高いことがわかっています。約40%近くがその後長い年月を経て中高年期になったときに耐糖能異常が出たり、糖尿病に移行することがあるため、産後も経過を追っていくことが重要となります。産後のブドウ糖負荷試験の結果を踏まえた上で、定期検診は必ず受けるようにします。また、正常型・糖尿病境界型であっても日頃より食生活に注意したり運動習慣をつけるようにし、糖尿病予防に努めていきましょう。

【次の妊娠へ向けて…】
妊娠糖尿病にかかったことのある方、または糖代謝異常のある方は次回の妊娠時にも厳しい血糖コントロールが必要となってきます。生まれてくるお子さんやお母さん自身のためにも、妊娠前からの血糖コントロールが必要です。

<関連記事>
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執筆者紹介

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管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。

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