新垣結衣との再タッグに期待! 野木亜紀子の脚本家としての仕事術とは?

wezzy / 2018年8月29日 19時15分

写真

 7月期から放送中の連続ドラマが折り返し地点を迎え、10月期から始まる新ドラマの概要が徐々に明らかになり始めている。10月期の最注目ドラマといえば、新垣結衣(30)と松田龍平(35)が主演の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)だろう。もちろんこの2人にも注目だが、なんといっても本作が注目を浴びるのは、新垣結衣と脚本家の野木亜紀子(44)が『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系/2016年)以来のコンビを組むからだ。

 同作は、30歳の深海晶(新垣結衣)と33歳の根元恒星(松田龍平)という“心に堅い鎧を着込んだオンナとオトコ”を中心に物語を展開していくラブストーリー。仕事終わりのクラフトビールバーで偶然出会った2人が本音でぶつかり、傷つきながらも自分らしく踏み出す姿を描いていく。野木亜紀子はこの恋物語をどう料理していくのか。

 ドラマは脚本家で選ぶ時代といわれている現在、同作の注目度は高い。野木亜紀子といえば『逃げ恥』以外にも、同じく新垣結衣が主演を務めた『空飛ぶ広報室』(TBS系)や『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系)、石原さとみ(31)主演『アンナチュラル』(TBS系)といった人気作品を担当してきた。

 テレビドラマのみならず映画でも実績を残しており、岡田准一(37)が出演した『図書館戦争』シリーズや、大泉洋(45)主演の『アイアムアヒーロー』など、手掛けた作品はラブストーリーからアクション、お仕事モノ、パニック・ホラーまで様々だ。

 幅広い分野を担当できるのは、野木亜紀子が“原作モノの名手”として確かな実力をもっているからだろう。原作モノの実写化には批判がつきものだが、彼女が手がけた作品は原作ファンも納得の仕上がりになる。

 それは原作者当人にとっても同様のようで、『図書館戦争』の原作者である有川浩は、2013年4月7日付ニュースサイト「ダ・ヴィンチニュース」に掲載された岡田准一との対談にて、野木亜紀子の仕事について<あれだけめちゃくちゃな話を、あの尺で過不足なく、しかも、あらすじでなくまとめる力って、すごいですよ>と絶賛。<「あと2年もしたら、順番が取れなくなっちゃうだろうな!」って思いますね>とまで評価した。実際にそうなったのだから大したものだ。



 そのように原作をうまく脚本化する秘訣は、作品の核を残したまま再構築できるように、敢えて原作を繰り返し読んだりせず、大事なところを的確に抜き出す作業に集中することだという。2017年4月2日付ニュースサイト「文春オンライン」のインタビューで野木亜紀子は<原作を脚色する時って、一度原作を忘れた方がいいと思うんですよ><結局、重要なのはパーツではなく、作品の哲学を曲げないようにすること>と語っている。ただ同時に、<ファンじゃないと原作ものってやっちゃいけないと思うんです>とも話しており、原作へのリスペクトが根底にあるからこそ、そのような作業が可能なのだろう。

 ただ、野木亜紀子は原作モノだけでなく、オリジナル脚本も評価が高い。今年1月期に放送された石原さとみ主演の大ヒットドラマ『アンナチュラル』は野木亜紀子のオリジナル脚本作品。全話平均視聴率11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得し、「第11回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞」では作品賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞(井浦新/43)の4部門を受賞した。

 原作がない作品をゼロからつくるのは大変なように思える。しかし、2018年5月1日付ニュースサイト「ORICON NEWS」のインタビューで彼女は、<よく『オリジナルって大変じゃない?』と言われますが、原作ものの脚本よりも、正直言ってラクです><原作ものの場合、映像媒体としてはこっちのほうが面白いというアイデアが浮かんでも、原作読者が納得しないかもという悩みが多々生じるのですが、オリジナルは自分たちの考えだけで突き進めて、自由に描けますからね>とコメントしていた。

 そういう意味では、『獣になれない私たち』は、野木亜紀子のやりたいことがふんだんに盛り込める作品といえるだろう。本作では“現代に生きる人々のリアル”にこだわったというが、どのような仕上がりになるのだろうか

(ボンゾ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング