ドラマ『下町ロケット』は安定の濃さ、『けもなれ』は企画段階から局内で不安視されていた? 秋ドラマ悲喜こもごも

wezzy / 2018年11月12日 13時15分

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 多くの秋ドラマが後半戦に突入し、強いのはやはり前評判通りに『リーガルV』と『下町ロケット』、そして『相棒』に、意外なところで恋愛ドラマの『大恋愛』が健闘中となっています。

 濃い出演陣をそろえた『下町ロケット』は撮影も安定しているそうで、TBS日曜劇場はまだ安泰。一方で、日テレ水曜22時枠は、前クール『高嶺の花』に続き『獣になれない私たち』も視聴率面で苦戦中です。『けもなれ』には企画段階で日テレ局内に不安が立ち込めていた、というのがアツの証言。一体なぜ?

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 脚本も演出も何でもこなす最強クリエイターの福田雄一さんが、ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人 』(テレビ東京系)第5話『ダシュウ村と5人の神々!! 史上最強に危ない冒険!?』の中で、「この神様では恐らくニッテレンには勝てない。が、テブエスは日曜日の夜になると、稀にとんでもない力を発揮することがある」なんていうセリフを繰り出していて大笑いしちゃったんだけど、皆さんご覧になっていたかしら?

 福田さんが各局に喧嘩を売っちゃう(!?)やりたい放題&お遊び全開の神回で、まぁ要約すると「TBSは日曜夜になると、視聴率一人勝ち状態の日テレの牙城を切り崩すような勢いで、ガツンと攻め込んで来る時がある」ってことなの。福田さんったら、さすが言い得て妙でしょ。この日曜夜に突如、数字を爆上げするお化け番組がご存知『日曜劇場』枠で、今クールの『下町ロケット』も、熱いおっさんたちの泣かせるお仕事ドラマとして好評を博しているわよね。

 阿部寛さんはじめ演技派の個性豊かな重鎮キャストが金太郎飴状態で次々と出てくるから、何だかちょっと胸焼けしちゃう時がない?   超多忙中でも、いつどんな時も神対応をしてくださる優しい阿部さん、「結婚して何年も経つけど、未だに奥さんの前でオナラをしたことが無い」というジェントルマン・安田顕さんほか、皆さん取材には協力的で有り難い存在なんだけど、どこもかしこも濃いキャラの大物俳優さんばかりだから、すぐお腹いっぱいになっちゃって。若い視聴者は「竹内涼真くんと土屋太鳳ちゃんでお口直し(!?)をする感じかな」なんて言ってるし。

 でも『下町ロケット』にはお笑い芸人さんやキャスター陣など、畑違いの異色キャストがたくさん出演していて、その辺りの配置が絶妙よね。今クールではイモトアヤコさんが重要な役で出演し始めたし、古坂大魔王さんも登場。阿部さんと互角に対峙している姿を見て、「内心はハラハラしてるんだろうなぁ」なんて思ったり。他にも今田耕司さんや恵俊彰さん、芸人さんから俳優へと転身した今野浩喜さんや中本賢さんたち。落語家の立川談春さんには毎週、泣かされるし、キャスター陣の福澤朗さんや古舘伊知郎さん、ミュージシャンの吉川晃司さんらがズラリと顔を揃えていて凄いものね。

 さて、そんな中でも目立つ、イモトアヤコさんの女優力について。かつてイモトさんを主演にしてドラマを作った日テレスタッフに聞いてみると「最初は賭けだったけど、そんじょそこらの女優さんより視聴率も取れて、みんなびっくり。嬉しい悲鳴をあげて主演ドラマを2年連続で作ったぐらい」だったそう。

 イモトさんと言えば同局『世界の果てまでイッテQ!』の珍獣ハンターとして有名だけど、女優としてもなかなかのご活躍。アツもイモトさん主演のスペシャルドラマ『最高のおもてなし』と『結婚に一番近くて遠い女』と続けて取材をしたのよね。

 『最高の〜』の時は「何もかもが初めての経験で、緊張の連続です」なんて初々しく話していたんだけど、翌年の『結婚に〜』の時は「自分でもまた主演ドラマのオファーをいただけるとは思いもせず、凄く驚きました」と言いつつも、女優業をエンジョイしていたみたい。共演した城田優さんとの「キスシーンがあったんですよぉ。でも本当はキスはしなくていい設定だったのに、してきたんですよ。彼は絶対に私のことを好きだと思います。タイトルがまんま『結婚に一番近い女』に変わっちゃうかもしれません。キャー、もうどーしよー」と笑わせてくれて。その後も北川景子さん主演の連ドラ『家売るオンナ』や、『ウチの夫は仕事はできない』では主婦で新米ママ役に挑戦し演技の幅を広げているイモトさん、海外ロケも多忙なのにすごいわあ。

お笑い芸人がドラマで重宝される理由

 とは言ってもここまでは『イッテQ!』関連の日テレドラマ。今回はTBSの日劇だし、何と言ってもその直前に『イッテQ!』が放送されてるわけだしね。日テレスタッフも「ある意味、とんでもないチャレンジャーだなと。まぁ正直、イモトが出ているからと言って『下町ロケット』を見る人はそんなにいないと思うけど(笑)、日曜夜に珍獣ハンターから女優にシフトするイモト2段編成。イメージもあるし、普通は使うのがちょっと怖くて二の足を踏むけど、ドラマ作りに定評のある日劇だからこそ出来たいい意味での暴挙」だと感心していたわ。

 バラエティー番組を担当する放送作家も「今はドラマ離れが深刻化していてどんなに売れっ子俳優でも視聴率は取れない。起爆剤の1つとして、バラエティー畑のお笑い芸人やお堅いキャスター陣をドラマに起用したら意外な好結果が出たこともあって、これからも重宝されるんじゃないかな」って。「例えばコントだって、台本を覚えて人前で披露するわけでしょ。特に笑わせなくちゃいけないからより感情豊かにセリフを言うし、元々、読み込む力も表現力も凄くあるから、下手な役者よりはよっぽど見応えがある」とも言ってたわ。確かにそうかも知れないわよね。

 お笑い芸人さんを主役にした連ドラを作った某局プロデューサーも「こっちが思いもつかないセリフ回しや動きをしてくるから、予想が裏切られて面白かった。キャスティングに悩んでいた時に、気持ちが滅入ってたから何気なくお笑いライブに足を運んだんだ。そうしたらどハマリしちゃって。今ではいろんなお笑いライブに行くよ。笑いを追求する芸人さんと役者さんのぶつかり合いが世界をどんどん広げていくし、無限の可能性があって。僕の場合、深夜だから誰も見ていないかなと思っていたら評判もよくて、ドラマだけでは飽き足らず、舞台まで実現させちゃった」そうなの。芸人さんが大挙してドラマに出るようになっちゃったら、俳優さんの商売、あがったりじゃない?

 今クールも『黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜』(フジテレビ系)には中川家の礼二さんが、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)にはサンドウィッチマンの富澤たけしさん、『僕とシッポと神楽坂』には尼神インターの渚さんなどが出演していて、キラリと光った演技をしているから、毎回すっごく楽しみなのよね~。

『けもなれ』は水曜夜にはきつい

 まぁ、絶対にここで比較しちゃいけないんだけど、返す返すも残念なのは、売れっ子の新垣結衣さん&松田龍平さんがW主演を張るドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)よね。今をときめく田中圭さんや黒木華さんまで豪華キャストが総出演。脚本は言わずと知れた『逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』(ともにTBS系)の野木亜紀子さん。どうしたって期待しちゃうじゃない。

 セリフは時にピリリと辛口だったり、ウイットに富んでいて印象に残るものも多いから、さすが野木さんって感じだし、ガッキーは相変わらずめちゃくちゃ可愛いんだけど。何より画面が重苦しくてエネルギーが不足してきた水曜夜に見るにはかなり辛いのよ。カリスマデザイナー・呉羽役で菊地凛子さんが出演していて楽しみにしていたんだけど、画面も暗いし、喋り方や仕草や顔が、何故だか『TERRACE HOUSE』(フジテレビ系)に出ていた島袋聖南さんにしか見えなくて、最初は「なぜテラハの聖南さんが!?」って思っちゃったぐらい。もう一体、誰の仕業?  デザイナー役だし奇抜な衣装だって着こなせるはずの凛子さんなのに、何故か似合ってない衣装をチョイスしていて残念なことこの上なし。呉羽さんが作ったという設定の衣装をガッキー演じる晶が着ていて、こちらはガッキーが見事に着こなしていてアッパレなんだけどな。どうしちゃったんだろう?

 安定のクズっぷりを披露する京谷役の田中圭さんは「クズ男を演じている方が落ち着くしやりがいがある」と言って、圭さんの人気は下がることはないし、京谷の元カノで無職の引きこもり・朱里を演じている黒木華さんも渾身のダメ女っぷりで、もうその演技力には脱帽よ。華ちゃんは野木さんの『重版出来!』(TBS系)でも主演をしていたし、さすがな使い方。晶の同僚役を演じている伊藤沙莉ちゃんも上手くて、彼女はどんな時も決して期待を裏切らず。華ちゃんと沙莉ちゃんのシーンは何回も見直しちゃうぐらいなのになぁ。申し訳ないけど『数字がとれないドラマたち』になっちゃって。

 野木さんとガッキーだから、どうしたって大ヒットした『逃げ恥』を思い出すし、それ以上のものをと視聴者も期待しちゃうから、制作陣が大変なのは分かるんだけど。当初、企画書を見た段階で内々では「けもなれ」ではなく『けもわた』と略してて、「ちょっと『渡鬼』っぽくて面白いかもね」なんて話してたの。だけど、企画書を読んだ誰もが「大丈夫か?」と不安になっていって、日テレ内部からも「これはまずい。『逃げ恥』と比較されるのは当たり前。どうしてこれにした? 大切な野木さんとガッキーを失うんじゃないか?」という声が続出していたのよね。

 そもそも「ラブになるかもしれないストーリー」というそのものからして「よく分からないコンセプト」だとして、心配されていたのよ。ガッキー頼みで強行しちゃったんだけど、ガッキーも圭さんも逃げても恥じゃなかったのにね。

日テレ水曜22時枠は危うい

 しかも初めの取材から、みんなガッキー狙いだったんだけど、日テレ側から「新垣さんと松田さんの対談、2ショットのみのインタビューしか受け付けません」と言われて、みんな「?」になっちゃったし、あげく「松田さんに関しては家族ネタは一切、質問NGです。特にご両親に関しては絶対に聞かないこと」と上から目線での業務命令が発令されて、「今更、松田龍平さんに松田優作さんの話は聞かないよ」と誰もがゲンナリ。

 そんなトラブル続きで、応援したいけど素直に応援できない感じでドラマがスタートして、今や中盤に差し掛かってきたけど、『けもなれ』を担当している記者でさえ「最後まで見続ける自信がないよ。揺らいでいく~」って不安そうにしていたわ。「ガッキーや田中圭、黒木華ら人気も演技力もある俳優の盛大な無駄遣い」とも。さらに事情通に不安の原因を聞くと「特にね、水曜夜は前クールのドラマ『高嶺の花』で最終回にやらかしてくれたから、心配は尽きない」らしくて。

 『高嶺の花』の最終回で何が起きたかと言うと、野島伸司氏が書かれたセリフ「私はお花」があれこれ物議を醸して、「大事な最終回まできて、一瞬にして視聴者を腰砕け状態にしたセリフ」だったそう。事情通は鼻息荒く「確かに初回から視聴率は苦戦してたけど、野島さんだし、主演は大人気の石原さとみが美人華道家として新境地を開こうとしていたし、最後まで見届けようとファンの人も何とか頑張って見ていたのに、最終回の肝となるセリフが『私はお花』だなんて、野島さんの頭がお花畑になっちゃったんじゃないかと誰もが驚いたし、ふざけるなと言った声も続出。それを許したスタッフにも『なぜ止めなかったんだ、不甲斐ない』と上からこっぴどい批判が出た」んですって。さとみちゃんが言ったセリフだから何とか持ちこたえたけど、最終回にこれを言われたら、大爆笑した後、「今までの時間を返せ」って怒りたくなる気持ちも分かるかも……。

 そんな前科(!?)を持つ日テレ水曜ドラマだから、いくらガッキーとはいえ青息吐息でちょっと可哀想。今からじゃもう逃げられないしね。一部からは「野木さんとガッキーの次回作に期待しよう」との声が上がっていて、獣になる前に見切っちゃった人もいるけど、ドラマ作りって本当に難しいのねと今更ながら思う昨今。早くも1月新春クールの出演者もそろそろ発表される兆しだし、もう秋クールは見限っちゃっていいのかも!?

 皆さんはどのドラマを見続けますか?   面白いのがあったら『ドラマを見れない私たち』にホント教えて欲しいわ。

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