今井メロの児童扶養手当“不正受給”疑惑報道、「サポートが必要な親子」の観点がどこにもない

wezzy / 2019年3月20日 17時5分

写真

 スノーボード選手としてオリンピック出場経験もある今井メロさん(31)の、児童扶養手当不正受給疑惑を「週刊女性」(主婦と生活社)が報じている。

 今井メロさんは二度結婚・離婚しており、二児の母。<金銭的に窮し、2度目の離婚のころは生活保護を8か月間受給。また、'17年にはセクシー女優として、2本のアダルト作品に出演>したが、“企業の社長さん”と再々婚予定だという。

 同誌が問題視したのは、彼女が一時期、アダルト作品のギャラで充分な収入を得ていたにもかかわらず、児童扶養手当を不正受給していたのではないかということだった。

 ひとり親家庭を対象とした福祉のひとつである児童扶養手当は、支給に所得制限がある。養育している子供が一人の場合は満額で月額4万2490円。二人いる場合は1万40円が加算される。今井さんのように二児を育てるひとり親家庭の場合、収入が年間125万円以下なら満額支給となる。ただし所得制限は年収268万円となっている。

 そして同誌によれば、2017年の5月と6月にリリースしたセクシービデオの出演ギャラは、2本で2000万円。一括ではなく、毎月100万円ずつ20回にわたって支払われたという。

<そこで事務所から持ち出したという資料を見せてもらうと、'17年は1297万円、'18年には988万円余りが事務所から彼女に支払われていることが確認できた。>

 そのため、今井さんが確定申告せずに児童扶養手当を受給したのではないか、との疑いをかけているわけである。

 取材を受けた今井さんは、確かにそれだけの収入を得てはいたが、債務の返済にあてていたと説明している。月々の返済額の証明もあるとしている。

<世間的に見れば“不正しているんじゃないの?”って思われてもしかたないのかなあって思いますね。事実はそういうことなんです。債務はすべて返すことはできたんです。本当にリアルな話ですみません>

 であれば、こうして「不正受給疑惑」と大々的に報じる必要はないのではないか。

マスコミのオモチャにされてきた今井メロさん

 そもそも今井メロさんは、数々のマスコミ報道に翻弄されてきた。五輪に関しても、惨敗したとしてバッシングを浴びせられた。2019年現在の風潮であれば、「負けたからといって選手を叩くなどおかしい」と異論が強くなるかもしれないが、当時はそうではなかった。

 トリノ五輪の翌年、性風俗勤務を週刊誌に報じられた。2012年には自叙伝『泣いて、病んで、でも笑って』(双葉社)を出版し、精神科通院や自殺未遂、引きこもりの過去、二度の離婚、美容整形などを綴ったが、その翌年、「週刊文春」(文藝春秋)が「今井メロ『薬物疑惑』で芸能界追放危機!」と報じた。

 週刊誌記者の直撃を受けた今井さんは、「元彼Aは薬物中毒。娘の養育環境にまつわるウソやハメ撮り動画をネタに脅迫され、500万円を貢がされた」と弁明している。



 さらにブログにて「実を言うと……私はブログにて真実ではない偽りを書きとおしてきた」として、長女を療養施設に預けていることを告白、「ごめんなさい。最低すぎだよね…分かってる。批判意見が怖くて言えなかったの」と読者に謝罪していた。

 しかし案の定、彼女が長女を施設に預けていることがネット上では「育児放棄」と批判された。ただ、未熟児で誕生した長女は体調を崩すことが多かったという。彼女は長女の発育の遅れについてブログ読者から気軽にコメントされたくない、と悩む気持ちを吐露していたこともあり、長女を療養施設に預ける決断をするまでに葛藤はあっただろう。

 また、長男についても「自閉症かもしれない」とブログで明かしていた。長男は2歳を過ぎても周りの子供たちのように喋ることができず、医師に「およそ一年、言葉の成長が遅れている」と診断され、療育手帳の申請を促されたのだという。

 そのうえ彼女自身が統合失調感情障害という精神疾患を抱えている。明らかに福祉面でのサポートが必要な存在だ。「自分勝手に子作りして離婚したシンママ」という侮蔑まじりの偏見で見ていいはずがなく、ましてマスコミがオモチャにしていいわけがない。

 彼女が今、再々婚予定であり穏やかな日常を送っているのだとすれば、「児童扶養手当不正受給疑惑」などと書き立てなくて良いのではないか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング