ジャニーズを辞めるなら高い交渉力が必要? 渋谷すばるの円満ソロデビューで重要視された「仁義」

wezzy / 2019年5月10日 8時5分

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 4月、元「関ジャニ∞」の渋谷すばるが公式ファンクラブ「shubabu」(シュバブ)を設立し、個人レーベル「World art」を立ち上げて今秋にもソロデビューすることを発表した。渋谷は大手レコード会社ワーナー・ミュージック・ジャパン(以下、ワーナー)の全面バックアップの元で、ソロアーティストとして世界進出を目指すという。

 一時は渋谷すばるの公式サイトにはアクセスが集中して閲覧制限がかかるほどの騒動に。渋谷の人気が今も健在であり、話題性もバツグンであることが証明され、幸先の良い滑りだしといえるだろう。

 それにしても、渋谷すばるがジャニーズ事務所を退所後、わずか4ヵ月という異例のスピードでソロデビューが決定した背景には、いったいなにがあったのだろうか。ジャニーズを離れたタレントが芸能界を「干される」という方程式は、SMAP解散により公然の事実となっている。

 渋谷が関ジャニを脱退、務所を退所するまでの経緯を振り返れば、渋谷の円満デビューはやはり不可解。しかし、そこにはある裏事情、もとい用意周到な策があったようだ。

渋谷のソロデビューには優秀なスタッフがいた

 昨年の渋谷すばるの脱退騒動は、2018年4月13日に「FRIDAY」(講談社)が渋谷脱退説をスッパ抜いたことに端を発した。ファンの不安を尻目にジャニーズ事務所は沈黙を貫いていたが、4月15日に急きょメンバー全員で会見を開き、渋谷のグループ脱退を正式に発表することになる。

 この会見で、渋谷すばるは記者に尊敬する先輩を聞かれ「目標とする方がいたら辞めてない」と率直な物言いをし、世間やファンをザワつかせた――他のメンバーも終始、沈痛な表情を浮かべており、ファンからは「まるでお通夜のよう」とまで言われていたほどだ。

 あれからわずか1年――渋谷がジャニーズを円満退社し、そのうえ首尾よくソロデビューを果たそうとしている――5月9日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、渋谷の独立は敏腕プロデューサーのおかげであると伝えた。

 同誌によれば、渋谷すばるのソロデビューには<四十代のプロデューサーのMさん>という“仕掛け人”の存在があったという。Mさんは、関ジャニとともにテイチクエンタテインメントやジェイ・ストームなど大手レコード会社を渡り歩いてきた人物で、渋谷すばるのソロデビューを全面的に後押ししてきたそうだ。

 たとえば、渋谷すばるがジャニーズ退所まではうまくやれても、いざソロデビューするためには、ジャニーズのタレントを抱えていない(ジャニーズ事務所の息がかかっていない)レコード会社と契約を結ぶ必要があった。そのため、なんとMさんは昨年4月の渋谷脱退発表と同じタイミングでワーナーに移籍し、<渋谷の音楽環境を整えるために奔走を始めた>そうである。

 しかし、それでもまだ課題は残っていた。ワーナーには元SMAPで事務所から独立した草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾の「新しい地図」が所属している。そこでMさんは、<ワーナーと関係が深いジャニーズ幹部を通じて、仁義を切った>というのだ。こうしたMさんの万全な根回しによって、渋谷すばるのソロデビュープロジェクトは着々と進行していった、ということのようだ。

 とはいえ渋谷すばる本人も、デビューを報告した文章では<ジャニーズへの感謝と、揺るぎない誇り>と殊勝なコメント。たとえジャニーズから離れた身であっても忠義を尽くす姿勢を感じさせており、角が立たないように注意を払っていることが見て取れる。

 いずれにしても渋谷すばるには歌手としての魅力や実力があり、なおかつ国民的アイドルの立場を捨てるほどの覚悟があったからこそ、ソロアーティストとしての道が開かれたということは言うまでもないだろう。しかしその一方で、高い人気を誇った渋谷すばるであっても、Mさんという優秀なブレーンによるジャニーズを含めた各方面への万全な根回しがなければ、円満ソロデビューは実現しなかった可能性もある。

錦戸、大倉にキスマイまで…退所希望の報道が続出

 今年に入ってからというもの、ジャニーズのタレントにはグループ脱退、事務所からの退所の噂が続出している。2月にはTOKIOの長瀬智也が自由な音楽活動を求めて退所したがっていると囁かれ、3月には「週刊文春」が錦戸亮も関ジャニを脱退する予定と報じた。さらにその翌週にも「週刊女性」(主婦と生活社)は大倉忠義まで脱退したがっていると伝えている。

 直近では、Kis-My-Ft2にも、メンバー脱退の気配が浮上。キスマイは、SMAPの元マネージャーである飯島三智氏が担当していたグループのため、「新しい地図」に合流する、と言われてもさほど違和感はない。ジャニーズからの退所を希望するタレントが本当に渋滞しているとすれば、渋谷すばるの十全の根回しは後進のよい手本だろう。

 渋谷すばるのように新しい道にチャレンジしたり、夢を追いかけようとしたりする姿は前向きなもので、決して叩かれるようなことではない。しかし一方で、「仁義」や「筋」を重んじるのが芸能界。SMAP解散騒動の際も、独立を撤回しジャニーズ事務所残留を決意した木村拓哉は、「ジャニーズへの筋を通した男」としてスポーツ紙では褒めちぎられた。

 いかにして事務所を納得させ、合意を得るか。タレント本人の人気や人望、人脈はもちろんのこと、高い交渉力を持つサポーターを味方につけることが、円満独立の近道なのだろう。

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