山口達也のTOKIO復帰がまったく現実的ではない理由と、ジャニーズ事務所の責任

wezzy / 2019年5月21日 6時5分

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 元TOKIOのメンバー、山口達也(47)が不祥事を起こしたことが明るみになったのは昨年4月のことだった。司会を務める『Rの法則』(NHK)で知り合った女子高生が警視庁に被害届を出したのだ。山口は女子高生2人を自宅マンションに呼び出したうえ、キスを迫ったのだという。これを受け、山口は謝罪会見ののち、ジャニーズ事務所から退所した。

 そんな山口の近況を5月16日発売の「女性セブン」(小学館)が報じ、大きな話題となっている。山口は謝罪会見で自身が酒の問題を抱えていることを明らかにし、東京近郊の病院に入院していた。だが本当の病状はアルコール依存症ではなく双極性障害(記事では『躁鬱病』)であるため、精神科に力を入れる病院に転院したのち、昨夏には退院。以降は、通院しながらカウンセリングやリハビリを続けているという。

 記事では髪を丸坊主に刈り、ラフなジャージスタイルで駅から自宅まで約15分のウォーキングをする山口の近影を掲載。ウォーキングの最中に息を切らし、顔をしかめて路上に座り込んでなかなか立ち上がれない様子なども描写している。病状には波があるため、自転車に乗る際も、スムーズに走行できる時と、ふらついて転倒することもあると、張り込みで見た山口の様子を報じる。

 さらに同誌は今年4月、山口と同じように泥酔状態となったうえで、さらに女性に暴力を振るったとして逮捕されたAAAの浦田直也(36)を引き合いに出し、山口の芸能界復帰の可能性を示唆。浦田は謝罪会見を開くも「覚えてません」を連発し、かえってお茶の間の心象を悪くした。だが山口は会見では真摯に対応し、被害女性も山口の謝罪を受け止め示談に応じたため「病気を完全に克服することを条件に、復帰を認めてもいいのではないか」という声が出て来ているそうだ。

 山口達也の将来的な復帰の可能性に言及する報道は、この春から頻発している。山口はジャニーズ事務所を退所してはいるが、芸能界をやめたわけではない。とはいえ、細かく報じられた山口の現状を見るに、今すぐ復帰などとは本人も望んではいないだろう。

もちろん、双極性障害の治療を行いながら芸能活動を行うことは不可能ではない。日本の芸能界で双極性障害を患っていると公表しているのは遠野なぎこぐらいだが、心理教育や認知療法、そして薬物治療によって安定した社会生活を送り、仕事をこなす患者も大勢いる。再発しやすい病気ではあるが、適切な治療を継続すれば再発を抑えることも可能とされる。



 しかし一方で、再びテレビ・芸能界という多忙でストレスフルな世界に舞い戻ることが、山口達也のこれからにとって良いのかどうか。たとえいつかテレビや芸能の世界に演者として復帰するにしても、かつてこなしていたような情報番組MCやバラエティ番組出演が可能かどうかはわからない。「明るく健康的で頼りになる山口達也」という姿そのものを、そっくり同じに戻すことはできないからだ。10代からジャニーズ事務所でタレントとして活動してきた彼だが、芸能界以外にもこの世界は広がっている。

 また、山口達也は5年以上前から双極性障害の症状があり、精神的に不安定な状態が続いていたという。アルコールの過剰摂取についても、山口が事件を起こしたその日まで、酒抜きのため入院していたほどだ。そうした不調を気づかせぬよう、テレビでは明るく元気なタレントとして振る舞っていた。だが、不調を知っていたのなら、所属事務所は彼を休ませ治療に専念させるべきではなかったのか。少なくとも症状がコントロールできるよう、仕事量の調整はすべきだっただろう。

 双極性障害の症状のなかには、躁状態のときの暴言や性的逸脱などもある。それによって社会的信用を失ったり、家族に見捨てられてしまったり、職や財産を手放すことになってしまうケースが少なくないのだ。山口も早い段階で適切な治療を受けていれば、あの事件を防げたかもしれない。被害者が怖い思いをすることもなかった。

 そのように振り返れば、現時点で「芸能界復帰は」と取り沙汰すること自体、すべきでない。

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