ヒーローショーのセクハラとパワハラ告発 東京ドームシティ「シアターGロッソ」で

wezzy / 2019年6月25日 16時5分

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 東京ドームシティにあるヒーローショーの劇場「シアターGロッソ」で、“ショーのお姉さん”をしていた中山愛理さんが、セクハラ・パワハラ被害に1年間耐えていたとツイッターで告発し、問題になっている。

 中山さんは今月23日、ツイッターでシアターGロッソを卒業することを報告。卒業の理由は、今年のゴールデンウィーク明けに「力不足なのでもう来なくていいです」と急に告げられたためだといい、その背景にショー関係者からのハラスメントがあったと訴えている。

<入った当初からの度重なる嫌がらせ(基本的に挨拶も無視、握手会中に水を掛けて妨害する、など)と、セクハラ (男性器のあだ名をつけて呼ぶ、すれ違い様にお尻を揉む、避けられない空間での卑猥な質問や直接的に胸を触る、など)に黙って1年耐えていた>

<会社からは、余計なことを言ったらもうお前に仕事を振らないぞ、と強く言われていましたのでこれを発信するということはそういうことです>

<「パワハラ、セクハラはただの冗談だから、そういう業界だから仕方ない」と散々言われてきました>

 職場において、セクハラはコミュニケーションの一環であり、された側は笑って受け流すべきという昭和的な価値観が蔓延していたのだろうか。ヒーローショーを楽しむような子どもたちが前時代的な価値観に苦しめられることがないようにと、中山さんは今回の告発を決意したという。

 中山さんの一連の投稿に対して、「ウソをついている」「大げさだ」「目立ちたいだけ」などと、否定的な反響もあった。彼女は24日にも再度、今回の件についてツイッターに文章を投稿。自分の力不足は否めないとしながらも、セクハラ・パワハラはウソではなく、日時が分かる証拠も存在すると説明した。ヒーローショーの業界は「閉じた業界」だといい、同業者から共感のメッセージも届いたようだ。



 現在、シアターGロッソの公式ツイッターには苦情の声が複数寄せられている。今回のセクハラ・パワハラ告発について編集部が東京ドームシティの広報に問い合わせたところ、「その件に関する問い合わせは来ているが、事実確認をしている最中で、詳しいことは分かりかねます」との回答だった。

 国は先月29日、「女性活躍・ハラスメント規制法」を成立し、ハラスメントに関する相談体制の整備などを企業に義務づけた。だがそもそも組織が、ハラスメントの加害者ではなく被害者を排除しようとする動きは根強く残っており、ネット上には、会社に上司からのハラスメントを訴えたところ、退職に追い込まれたという相談が多数出てくる。

 製薬会社・龍角散では、社長からセクハラを受けたという女性からヒアリングを行った法務部長の女性社員が、「第三者相談窓口が必要」等を会社に提案したところ、社長から「セクハラを捏造した」と抗議を受け、解雇されたと告発。元法務部長の女性は「不当解雇」だとして、今月6日に東京地裁に提訴している。



 ハラスメントの撲滅には、まず告発者の言い分に耳を傾け、正確な事実確認をすることが必要だ。ハラスメントの加害者ではなく被害者や告発者を排除するような組織運営は、あってはならない。今回の中山さんの告発を受け、「シアターGロッソ」側がどのように対応するか、動きを見守りたい。

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