NGT48公演「真実でないこと」「傷ついた」と被害者意識強く、決定的な説明不足

wezzy / 2019年8月21日 6時5分

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 NGT48は18日、新潟市内の専用劇場で新公演「夢を死なせるわけにはいかない」を開催し、本格的にグループの活動再開を果たした。同劇場で通常公演が行われるのは、暴行事件発覚以来、じつに約8カ月ぶりとなった。

 約300人を収容する劇場は満員御礼。ネットで暴行事件への関与を疑われバッシングが続いてきたメンバーの西潟茉里奈、太野彩香、山田野絵、中井りか、荻野由佳らもステージに立った。また、5月にInstagramでの山口真帆をめぐる”不適切発言”によって研究生に降格した加藤美南も、研究生として登場した。

 NGT48劇場支配人の早川麻衣子氏は公演の冒頭で、「今日が再スタートだとは私どもは決して思っていません。新潟やファンの皆さまに心から応援していただけるようになった時が真のスタートです」と、険しい表情で挨拶。公演中にはメンバーが暴行事件について言及するシーンもあった。

 特に暴行犯人らとのつながりが噂されたメンバーの西潟茉里奈と太野彩香は、ネットで強いバッシングを浴びてきたが、西潟はアンコールで涙。「今日を迎えるまで、真実でないことが広まってしまって。すごくメンバーみんな苦しんだんですけど、言われたことが真実であるならば、このステージには立てません」と、暴行事件にまつわる噂をあらためて否定した。また太野も、同公演の「夢を死なせるわけにはいかない」というタイトルについて、「今の私たちの気持ちを表していると思います」と述べている。

 19日付の「スポーツニッポン」によれば、同公演の前日にはNGT48の運営会社の株式会社AKSが通算3回目となるメンバーの保護者会が開かれ、<黒メンバーと呼ばれるようなことをした人は一人もいないとの説明>があったという。

 しかし暴行事件発生後、運営が事件に関して公表を控えたことや、SNSにおけるメンバーの稚拙な言動、NGTに残ったメンバーから事件の被害者である山口真帆を気遣うコメントが今に至るまで一切ないことなど、不自然な点は未だ目立つ。事件への直接的な関与云々だけが“疑惑”の焦点ではない。なぜアイドルの寮であるマンションにファンの男らが侵入できたのか。そもそも男らが「つながって」いたメンバーがいたことが事件を誘発したと見られているが、それすらも誤解なのか。そうした細かい点の説明を省き、「真実でないことが広まった」とされても、何が「真実でないこと」なのか判然としないままだ。



 今後も上記の不自然な点についてNGT側が詳細を明かすことはないのだろう。メンバーは今後の活動に前向きだ。同公演後、荻野由佳はInstagramにグループの集合写真とアップするともに長文を投稿し、<私をアイドルにしてくれてありがとう 心からそう思えた1日でした。そして、NGT48、本当に本当にありがとう。私の全てをかけてもいいと胸張って言える一生の宝です>と思いの丈を明かしている。

 また、中井りかもInstagramを更新し、<傷つかなくていいたくさんのことが傷ついて前に進めなくなったけど、今度は大切なものをたくさん守っていくために公演をしたいと思います>と決意を新たにした長文を綴っている。

 NGT48としては、ようやく再開にこぎつけた劇場公演を軌道に乗せて、本格的な”再出発”としたいところだろう。しかし説明不十分な状況下での活動再開には、地元でも賛否両論が上がっている。地元紙のニュースサイト「新潟日報モア」の19日付の記事では、公演を劇場で観覧した市内在住のファンが、「運営側は新潟を傷つけたことに対して説明が足りない」と憤った声を伝えた。繰り返しになるが、やはり決定的に説明が足りていない。NGT側が一連の騒動の「被害者」であり、山口真帆の告発によってバッシング対象となり、混乱に陥れられて「傷ついた」とするストーリーに、NGTファン以外はのれないのだ。暴行事件について対外的に納得のいく説明がない限りは、イメージや信頼の回復は厳しいのではないか。

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