NGT48はなぜ、寮内でのメンバーと男らの密会を頑なに認めないのか

wezzy / 2019年9月21日 20時5分

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 20日、NGT48メンバーの加藤美南に対して、SNSのダイレクトメールを通じて脅迫的なメッセージを送った犯人が逮捕されていたことが分かった。NGTでは5月にも、荻野由佳を「殺す」と脅迫したとして、男が逮捕されている。

 NGT48は公式サイト上で、加藤美南について<危害を加える等のメッセージが送られていたことに関しまして、従前より警視庁に被害の相談をしておりましたが、過日、容疑者が逮捕されましたことをご報告いたします>と報告。他のメンバーに対しても脅迫や誹謗中傷が送られてきているとして<警視庁へ随時ご相談をさせていただいております>としている。

 NGT48は今年1月、元メンバー山口真帆への暴行事件が発覚し、大騒動に発展。あれからおよそ8カ月が経ち、山口がグループを去った現在においても、グループは信頼回復の途上だ。山口が「悪いことをしているメンバーが不問になる」と涙ながらに訴えたことから、事件への関与が疑われた一部のメンバーたちに対する批判の声は今なお渦巻いている。

 こうしたなかで、NGT48の公式サイトは19日、新潟市内の専用劇場のチケット受付などに顔認証システムを導入することを正式に発表した。来場するファンに対する本人確認の精度の向上を図り、不正防止対策やメンバーのセキュリティの強化が目的とする。今後は、問い合わせ窓口を設置するほか、事前登録を行っていき、10月中をめどに正式導入するという。

 しかし、この顔認証システムの導入に対しても、一部ファンから「的外れ」「ズレてる」という批判が噴出している。NGT48というグループが抱えた問題の根深さは、厄介なファンを劇場から排除すれば万事解決とは言えないと考えられるからだ。

不信感煽った「つながり」の否定

 NGT48のメンバーが寮として住まうマンション内で発生した暴行事件において、被害者の山口真帆は再三にわたって「犯人とつながっているメンバーをNGTから排除してほしい」と訴えてきた。しかし運営側は「犯行教唆したメンバーはいない」の一点張りで、この齟齬は山口がグループを卒業した今もまだ解消していない。

 犯行をそそのかした人物はいないとしても、犯人の男らはマンション内に部屋を借り、複数のメンバーと遊んでいたことを自白している。9月になり「週刊文春」(文藝春秋)は事件発生直後の録音データをweb上に公開したが、そこで犯人の男は警官に、こう言っている。

<そもそもあそこ(編注:NGT48寮のマンション)に複数、彼女(編注:山口真帆のこと)のグループの人たちがいて、その子達と友好的に会ったりご飯食べたりするように、そもそもあそこを一部屋借りてて、それでそもそも出入りが……出入りが、言ってしまえば自分たちの家みたいなのがあったんで、それで普通に入ることができていて、それでまぁその、そもそも自分の持ってる鍵を使って入ったんですけど、それで同様に話せる環境ではあったんで。>

 しかも山口の暴行被害を受けて現場に到着したスタッフは、犯人から<こういうの(編注:マンションでメンバーと密会すること)って、1年以上前から続いてることなんで。>と申告されているにもかかわらず、<別にその辺はどうでもいいんだ。>と遮り、まったく追及していない。まるでスタッフは、男らが寮内でメンバーと会うことを許容しているかのようだ。

 実際、3月に発表された第三者委員会の調査報告書でも、一部のNGTメンバーがこの男らとマンション内で会うなど、私的領域における「つながり」を持っていたことは、具体的な事実として記されていた。そのうえ、一部のスタッフはそれを認識しながら放置していたという。以下は報告書からの引用。

<メンバーとごく一部のファンとの私的領域における接触、いわゆる「つながり」については、前支配人あるいはマネージャーが一定の範囲で認知していた(他のメンバーから伝え聞いた場合なども含む。)と思われるところ、1件については、調査は行ったようであるが正式な処分はなされていないし、それ以外の事案については、積極的に調査や対応を行っていた形跡は認められない。>

<残念なことに、NGTのマネージャーの中には、自らにそのような役割が求められていることを明確に意識していない者がいるようにも見受けられた。そのため、メンバーから、他のメンバーがファンと私的領域で接触していると相談された場合、「証拠がない」などとしてこれに取り合っていなかったことや、メンバーからファンとの私的領域での接触を告白されていたにもかかわらず、マネージャーは何も対処しなかったことがあった。その結果、メンバーの中にはマネージャーに相談しても何も解決しないと考える者が存在していた。>



 NGTメンバー全42人(当時)中12人が、ファンとの「つながり」を持っていたことも判明している。ただし、不倫など不適切な男女交際はなかったため、責任は管理不行届きの運営にあるとして、メンバーの解雇はなかった。それどころか、熱愛発覚時の定番となっている「ファンへの謝罪」もない。

 犯人の男たちが認めようと、第三者委員会の調査報告があろうと、NGT側はマンション内でのメンバーと男らの密会を認めたくはないらしい。

 調査報告書が公開された翌日、NGT48を運営する株式会社AKSの責任者らが会見を開いたが、当時の取締役・松村匠氏は、「私的なファンとの『つながり』は、道端で挨拶を交わすこともその範疇に含まれる」などと、報告書とは異なる説明を披露。

 これに山口真帆が反応し、自身のTwitterを駆使して<報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です。(略)証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます>などとリアルタイムで反論。会場の記者から指摘された松村氏は、しどろもどろになりながらも「勝手な解釈だった」と訂正した。

 さらに5月、早川麻衣子劇場支配人はTwitterで、独自調査におけるメンバーの自己申告の結果、ファンの「つながり」とは<TwitterでDMを返した>程度のものであったなどとして、<処分しようにも全く証拠がありません>としている。

 こうなってくると、第三者委員会を設けて調査報告書の作成した意味も、あってないようなものである。

 せめて、メンバーとファンとの不適切な「つながり」があったこと、そして運営がそれを黙認していたということを「事実」としてあらためて認めることは出来ないのだろうか。あるいは、犯人が事件直後にスタッフや警官に話した内容、そして第三者委員会の調査報告書の内容が事実と異なるというなら、曖昧に誤魔化さず、証明すべきではないのだろうか。

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