堂本剛はパニック障害を治療する時間もなく、心を壊しながら仕事していた…25年前とジャニーズ事務所は変わったか

wezzy / 2020年9月29日 7時0分

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 Kinki Kidsの堂本剛が、パーソナリティーを務めるラジオ『Kinki Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)で自身が特にパニック障害に苦しんだ10〜20代を「心を壊しながら仕事していた」と振り返った。

 その発言があったのは、9月21日深夜放送回でのこと。ぺこぱのシュウペイなどKinki Kidsファンを公言する芸能人がいてくれることを嬉しく思い、自身の昔の作品を見返すこともあると語っていた。

 しかし、若かった頃の仕事を思い返すと、その胸中は複雑なようだ。

<若かった頃、自分のお仕事してきた環境というか、周りの大人による子どもの僕らに対しての対応とか、いろいろ思い返しながら、昔の自分の作品とか姿とか見たり聞いたりしますけれども>
<なんて言うのかな、あの頃はその環境に順応してそうしていただけという自分もいるし、昔の自分を見て、良い気持ちには、僕個人的にはあんまりならない>

 当時のジャニーズ事務所や、堂本剛が主に活躍していたテレビ業界においては、忙しければ忙しいほど売れっ子の証であり、休みたいなどと言える空気はとてもなかったことだろう。弱さを見せれば落伍者の烙印を押され、干されても仕方がない、そんな時代だった。

 そして、堂本剛は2003年に、過呼吸症候群・パニック障害と闘病中であることを公表している。

 事務所側が病名を公表して休養に踏み切るなどしたわけではない。堂本剛は作家の伊集院静氏との対談のなかで<(体調は)良くはないですけど。まあ、たいしたことはないですね。長いですからね>(2003年7月16日付日刊スポーツ)と話し、この病気とは2003年よりはるか前からの付き合いであると明かしたのだった。

 自著『ココロのはなし』(KADOKAWA)では、精神的な不調は仕事のために家族と離れて上京した15歳の頃に始まり、デビュー後には<死にたい>とすら思っていた時期があったと告白している。

 精神的に不安定な状態の、まだ10代の子どもだった彼に、必要なケアは与えられなかった。前出『Kinki Kidsどんなもんヤ!』ではこのように話していた。

<心も壊しながら、ちゃんと治療する時間もないなかで、ずっと自分を励ましながらやってた部分が多いので。そのなかで、なんとかみなさんに納得いってもらえるものを、その頃の自分なりに頑張っててね。
 『なんなんこいつ?』『なんでこんなんもできへんの?』とか、『なんでこんな態度なん?』とかって当時思われたりとかもあったかもしれないけど、本当に僕のなかでは、ハート限界のなかでいろいろ毎日、日々過ごしてたからっていうのがあるので>

 自分自身のなかではかつての活動に対していろいろと思うところはあるが、当時のKinki Kidsを好きでいてくれた人の思いは素直に嬉しいという堂本剛。

<いろいろなところで、『応援してます』とか、『好きです』とか、まあ、『好きでした』でもいいんですけれども、言っていただけることが、その頃の自分に対して、ちょっと癒やしになる>

 と、ファンに感謝の言葉を述べていた。



 こうした過去の経験は、現在のジャニーズ事務所のマネージメントに活かされているのだろうか。

 近年、ジャニーズ事務所のアイドルは、精神的不調のケアを目的とした休養をとることができるようになっている。2018年11月には、Sexy Zoneの松島聡と、King & Princeの岩橋玄樹が、それぞれパニック障害の療養のため活動を休止した。

 岩橋は2019年2月に一部制限付きで芸能活動を再開したが、また不安定な状態に陥ったとのことで再び休養に入り、発売直前だったKing & Prince 3枚目のシングル「君を待ってる」は5人で制作し直された。その後、King & Princeのメンバーはテレビやラジオで時おり岩橋に触れており、脱退したわけではない。継続して療養をしているようだ。

 松島は今年8月に復帰を発表。9月放送の『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)では、Sexy Zoneの最新シングル「RUN」を5人揃ってパフォーマンスし、ファンを大いに喜ばせた。緩やかな活動再開だとアナウンスされており、無理をさせず徐々に全快へ持っていく方針のようだ。

 岩橋や松島の例を見ると、現在のジャニーズ事務所はタレントの精神的な不調を認め、ケアし、仕事に関しても健康を優先して柔軟に対応するように変わっているように見受けられる。

 ただ、ここ最近でも、「美ST」(光文社)2019年8月号のインタビューでKing & Princeの平野紫耀が<寝ずに頑張ってるんです……僕は>と発言したことをきっかけにファンから過労を心配されるなど、まだ改革すべきところはあるかもしれない。堂本剛のような思いをするタレントが今後二度と出てこないことを願うばかりである。

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