平手友梨奈「プロデューサーにも嫌だとずっと言っていた」、欅坂46脱退後も抱える苦悩

wezzy / 2020年10月1日 18時30分

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 平手友梨奈が9月29日放送『シュガー&シュガー』(NHK)で山口一郎(サカナクション)と対談。欅坂46時代から続く“周囲との軋轢”や“生きづらさ”について赤裸々に語った。

 山口は平手友梨奈がモデルを務めるアパレルブランド・アンリアレイジ(ANREALAGE)のデザイナーと親しく、ティーザー動画で音楽を担当したことがある。その縁で二人は数年前から面識があり、平手がサカナクションのライブに遊びに行き楽屋で話したこともあるという。

 山口はその時の平手の印象を「話しやすい」と感じたそうだが、平手のイメージは一般的には真逆だろう。平手は<けっこう取っ付きにくいとか(言われる)。パブリックイメージが大きいのか、怖そうとかすごいよく言われるんですけど>と言う。

 山口が平手を「話しやすい」と感じたのは、<真面目なんだな。真面目で暗いんだな。なのにこういう華やかな世界ですごい苦労してるんだなって。それがなんか分かったから>という理由からだった。

 平手は自分の仕事に集中して取り組むがゆえに、いろいろと思い悩んでしまうが、その姿が「取っ付きにくい」「怖そう」という印象で受け止められやすい。そのことは平手にとって嬉しいことではなかったが、そのイメージを覆すことは難しく、いまでは「諦め」の境地にあると証言する。

<誤解されやすいというか。でもなんか……結局伝えても、伝わらないこととか理解してもらえないことの方が多いなとどこか思っちゃって、諦めてる自分もいるんだと思います>

欅坂46のセンターに「『嬉しい』という感情はなかった」

 平手友梨奈の苦悩は、欅坂46でセンターとしてグループの看板を背負ったことから始まった。

 山口一郎は欅坂46のデビューシングル「サイレントマジョリティー」(2016年4月発表)でいきなりセンターに抜擢された時にどう思ったかについても質問した。

 すると平手は<『嬉しい』とか『やった!』って感情は本当になくて>と当時の思いを振り返りつつ、こんな舞台裏を明かすのであった。

<一応アイドルっていう括りだったから、センターに立つ人って、そこそこいろんなスキルがないと立てない場所というか。メンバーからも見ている方からも愛されたり、どこかチャーミングというか、(そうした素養が)がないと無理なのに、『なんで自分なの?』っていう疑問しかなくて>
<プロデューサーにも嫌だとずっと言っていたし。やるってなったら、ちゃんとやりたいし、曲を届けたいって思いがすごい強かったので、(一生懸命)やってはいたんですけど>



 そんな思いを抱えつつ平手友梨奈は8作目のシングル「黒い羊」(2019年2月発表)まですべてのシングルでセンターを務めあげるが、2020年1月に欅坂46を「脱退」。それ以降は演技の仕事を中心に活動を行っている。『ザ・ファブル 第二章』『さんかく窓の外側は夜』と、すでに2本も出演映画が決まっている。

 女優の仕事をしている平手は充実感に溢れた様子をよく見せる。そうしたことから、平手の表情に笑顔が戻ってきたともしばしば言われてきた。

 たとえば、3月には『さんかく窓の外側は夜』公式Instagramで、共演者の岡田将生とともに笑顔で「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」を歌い、志尊淳の誕生日をお祝い。投稿された動画で見せた明るい表情にファンも喜んだ。

 ただ、「欅坂46を去ってから笑顔を見せるようになった」という評価を、平手本人は真っ向から否定する。

 「ROCKIN'ON JAPAN」2020年10月号(ロッキング・オン)のロングインタビューで平手は、欅坂46脱退後に「少しはラクになるのかな」と思っていたが、期待通りにはならなかったと話した。

<あれはただ単に楽曲がそうだし、楽曲から生まれた表情だったり、動きだったりするから、『別にそこは関係ないのにな』って思ってます>
<『欅やめて、背負ってた荷物は下ろせましたか?』とか『ひとりになってから、だいぶラクなんじゃない?』って言われるんですけど。で、私もぶっちゃけ、『やめたら少しは下りるのかな』って思ってたけど、むしろ逆になっちゃいましたね>

 ひとりになってもなお背負った荷物が下りないのは、自分の仕事に高いハードルを掲げ、そこに到達するまで自分を追い込もうとするからだという。「ROCKIN'ON JAPAN」で平手は自分のパフォーマンスに対するフラストレーションを語っている。

<自分に自信がないのはずーっと変わらなくて。監督だったり、キャストの方だったり、スタッフさんだったり、それを待ってる人たちの期待で応えられるのかなとか……そういう感じですね>
<自分はまだダメな表現をしてるから。いいパフォーマンスをしたいと思ってるし、期待に応えられるようなパフォーマンスをしたいと、それは常に思ってるんですけど、やっぱり自分では納得いったことがないですね>

サカナクション山口一郎が思う「平手友梨奈の魅力」

 ただ、山口は平手のそうした考え方こそが平手の魅力をつくっているのだと分析する。前出『シュガー&シュガー』の対談で、思い悩む平手に対してこのように語りかけていた。

<平手さんはすごい苦しいだろうし、面倒くさいなと思ってるだろうけど、そのなかで自分をちゃんと保とうとするじゃん。保とうとしていることが魅力になっている。普通は迎合するからさ。売れたいとか、人に知られたいとか、気に入られたいと思うとさ、人ってどんどん迎合するじゃん。僕が平手さんがアーティストだなと思うのは、自分があって、それを曲げたくないって思いながら、こねくりまわしてるところ>
<だから、損してるなと思うときもあるし、逆にそれが魅力なんだろうなと思うときもある>

 アイドルグループ出身者が、“アイドルグループの一員”としてのイメージを払拭するのに苦労することは珍しくないが、平手はクリエイターに愛される傾向があり、女優やモデルとして早くも次のステップに進み始めている。その背景には彼女の「面倒くささ」と「強さ」が同居する魅力に、クリエイター側がどうしようもなく惹かれてしまうからなのかもしれない。

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