品川庄司のYouTubeが壊滅的…芸人たちは本当にYouTubeを「やりたい」のか?

wezzy / 2020年10月30日 9時0分

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 27日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では、YouTube進出したもののパッとしない芸能人をクローズアップ。YouTube伸び悩み芸人として出演したのは、品川庄司、次長課長の河本準一、野呂佳代、フルーツポンチの村上健志、NONSTYLEの井上裕介だ。コロナ禍を機にYouTube進出したタレントは非常に多いが、チャンネル登録者数や動画の再生回数が思うように伸びる成功例は決して多くはない。タレントのYouTube展開のしんどさが浮き彫りになる回だった。

 YouTubeで高い人気を獲得しているお笑い芸人には、チャンネル登録者数290万人の中田敦彦や、215万人の江頭2:50、209万人のカジサックなどがいる。吉本興業を辞めた宮迫博之も112万人と大成功しており、テレビで「干された」印象を持つ人も多いだろうとんねるず石橋貴明は130万人。テレビでも八面六臂の活躍を見せる霜降り明星も100万の大台まで後少しだ。

 YouTubeは、たった1本の動画で視聴回数100万回を叩き出すこともある世界。一度バズれば、その動画が1000万回以上視聴されることだって起こり得る。芸人界隈では間違いなくトップYouTuberと言える中田敦彦は、YouTubeの動画投稿は週4本にしぼり、動画収録日でも1日の労働時間は最大4時間程度にするとして「週2日労働、週休5日」を宣言している。

 しかし今回ゲストとして登場した面々のYouTubeチャンネルは、残念ながら1本の動画の再生回数が、数百回、多くても数千回程度だ。

 品川庄司によるYouTubeチャンネル「品庄幕府」は、チャンネル登録者数が10月28日時点で1.54万人。視聴数も数千〜1万回程度の動画がほとんどだ。「歌ってみた」企画で視聴数を伸ばすタレントは多いが、品川が長渕剛の「巡恋歌」を歌った動画は全く伸びなかった。

 品川祐と庄司智春はそれぞれ個人でもYouTubeチャンネルを開設しているが、こちらもあまりパッとしない。品川は「品庄幕府」よりも、むしろ自身の「品川家 ゲーム実況チャンネル」に力を入れており、300本以上の動画を投稿しているが、それでも登録者数は5万人ほど。

 庄司の「庄司智春チャンネル」に至っては、8カ月前に投稿した動画の視聴回数が475回だと判明し、藤田ニコルが「こんな再生回数あります? 芸能人だよ一応」とツッコむほどだった。ニコルは「どこにあるのかわかんない、見つけらんない」という的確な野次も入れていた。確かに、彼らが新着動画を投稿しても、そのことに気づくユーザーが多くないのだから、伸ばしようがない。

 ゲスト出演者の中で登録者数が最も少ないのはフルーツポンチ・村上健志による「フルーツポンチ村上のムラカミーチャンネル」だ。こちらは登録者数わずか2000人余り。100本ほど投稿されている動画は淡々とした内容のものも多く、「このチャンネルって本物なん?」というコメントまである。スタジオでも素人感を指摘する声が相次いだ。村上は「自分のやりてえことをひたすらやってるYouTube」というが、「塩焼きそばを作って食べるだけ」の動画投稿を本当にやりたいのか。



 新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため外出自粛を促された今年4月、エンタメの業界も仕事がストップした。そのためYouTubeに進出する芸人が激増したが、前述のように「儲けている」チャンネルはそう多いとは言えない。疑問なのが、彼らにとって本当にYouTubeは自由な世界であり、テレビよりも「やりたいことをやれる場所」なのか、ということだ。

 最初はそのつもりでやり始めたとしても、YouTubeはテレビタレントとしての仕事とは全く違う。台本も照明もなくガヤ芸人も回してくれるMCもいない。VTRも自作する必要がある。ちなみに、トークするだけの動画であっても、構成作家や編集者がついているチャンネルの方が伸びが良い傾向だ。

 また、自分自身の企画力が試されるYouTubeでは、視聴者からのダメ出しもダイレクトで、ダメージが大きい。全員がYouTubeで成功できるわけではない以上、早めの撤退も良い判断と言えるだろう。

 超売れっ子芸人に成り上がった千鳥は、テレビで「やりたいことがやれる」ので、YouTubeをやろうとは思わないと明言している。長らく関西を拠点に活動してきた千鳥は、2012年に上京。現在はレギュラー番組を10本以上抱えるほどの人気ぶりだが、昨年4月に始まった『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)は、まさに千鳥が「やりたい」番組だそうだ。

 今や多くの人々が日常的に視聴するようになったYouTubeだが、動画投稿を本格的にやるとなればコストも時間もかかる。YouTuberには楽して稼げるイメージが付与されていたが、実際は精神的なダメージも食らう、なかなか泥臭い仕事である。わざわざYouTubeチャンネルを開設するよりも、テレビの世界で「やりたいこと」をやれる方がいい……そんな芸人たちの本音が垣間見えてしまった。

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