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わが家は月々いくら投資に回せる? 生活防衛資金と余裕資金とは(普通のママでもできる投資 vol.3)

Woman.excite / 2015年8月3日 6時15分

わが家は月々いくら投資に回せる? 生活防衛資金と余裕資金とは(普通のママでもできる投資 vol.3)

「『投資』は、普通の人にこそ必要」と前回のコラムで教えてくれた、ファイナンシャルプランナーの岩城みずほさん。今回は、投資を始める前に知っておきたい「わが家は月々いくら投資に回すことができるのか?」についてお話ししてくれます。

© Syda Productions - Fotolia.com


貯蓄を「生活防衛資金」と「余裕資金」に分ける
「投資」は、余裕資金でするというのが鉄則です。「余裕資金」とはなんでしょう?
明確な定義はないのですが、「当面使う予定のないお金」と考えていいと思います。銀行の口座に長く貯めたままになっているお金です。

そのうち、以下のように、一部を生活防衛資金とします。予期せぬケガや病気で働けなくなった時など、もしもの時のために準備しておくお金です。

会社員の家計では、月の生活費×6ヵ月分=生活防衛資金
自営業者の家計では、月の生活費×1年分=生活防衛資金
となります。

なぜ、両者に差があるかというと、会社員は「傷病手当金」を受けられるからです。


病気やけがが保障される会社員と、されない自営業者
傷病手当金というのは、業務外の病気やけがで会社を休んだ場合、被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

会社を休んだ日が連続して3日間あった上で、4日目以降、休んだ日に対して、1日につき、標準報酬日額の3分の2に相当する額が、最長1年6ヵ月日間支給されます。

しかし、自営業者は傷病手当金が受けられないので、仕事を休めば無給状態になってしまいます。より多くの生活防衛資金が必要です。

たとえば、生活費が30万円で、当面使い道の決まっていない預貯金が250万円ある会社員世帯の場合、

生活防衛資金:30万円×6ヵ月=180万円
余裕資金:250万円×180万円=70万円
と考えます。

月々で考えることもできます。
可処分所得(税金や社会保険料を払ったあとの自由に使えるお金)が、月36万円の世帯の場合、生活費30万円を差し引いた6万円のうち、教育資金への貯蓄を5万円とした場合、残りの1万円が余裕資金となります。(生活防衛資金は貯蓄済みと仮定)

「余裕資金」の使い方が未来の安心を生む
さて、みなさんは、余裕資金を何に使いますか?
前から欲しかった洋服やバッグを買いたい。旅行に行きたいなどなど、使い道はいろいろですね。でも、この余裕資金は、資産形成のために投資に回せるお金でもあるのです。

今、働いて毎月入ってくるお金は、現在の生活費であり、これからかかる子どもの教育費のために貯蓄しておくお金であり、そして、老後のために貯めて行くお金でもあるのです。

今、欲望を少し我慢することで、将来の安心と豊かさをつくることができます。

まずは、自分の支出の状況を把握し、なるべくたくさん余裕資金を生み出すことが大切です。
次回は、支出をどう意識していけば、家計を合理的にできるのか、とても簡単な方法をお話します。
(岩城 みずほ)

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