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体調が良くなる、ボディラインが変わる! すべてのアラフォーに「骨盤メンテナンス」が必要な理由

Woman.excite / 2015年8月27日 12時0分

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骨盤ダイエット、骨盤のゆがみ、骨盤体操、骨盤矯正…「骨盤」が注目され始めてからだいぶ経ちます。ただ、流行のように骨盤という言葉だけがひとり歩きして、実際に何がどうよいのかわからず仕舞いだった人も多いのでは?


© Alena Ozerova -Fotolia.com


「アラフォー女子こそ、骨盤の何がどう大切なのかをきちんと見極めてほしい」とアドバイスするのは、ボディワークプロデューサーのkyo先生。骨盤がもてはやされるずっと前から、オリジナルの自己骨盤調整メソッド「ビューティ・ペルヴィス®」を展開し、確実に女性の身体を変えてきたエキスパートです。

ボディワークプロデューサーのkyo先生

ボディワークプロデューサーのkyo先生


「筋肉を鍛えている」だけでは、健康になれない?!
実は、kyo先生が骨盤調整のメソッドを考案した背景には自身の不調がありました。もともとエアロビクスやアクアビクスのインストラクターだった先生は、30代になり、疲労感や倦怠感が抜けず、あちこちに不調を感じるようになったのです。


© gpointstudio - Fotolia.com


「同僚も皆同じでした。健康を売り物にしているインストラクター自身が次々と不調を訴えて、整体などに通っていたんです。骨格や体幹などがまだ注目されていなかった時代、表面的に筋肉を鍛えることにばかり躍起になっていましたからね。土台を無視してはいけない、まずは土台をなんとかしなければ…という発想から骨盤のメンテナンスに辿り着いたんです。骨盤をゆるめるというメソッドによって、今の健康的な自分があると思っています」(kyo先生)

そもそも「骨盤」って何でしょう? 骨盤はまさに身体の中心にあり、上半身と下半身をつないでいる部分。骨盤という名前の骨があるわけではなく、いくつかの骨が一体化した部分を指す名称です。二足歩行であるヒトは、横になっているとき以外、骨盤が動きの要。しかも、腸、膀胱、子宮などの内臓や生殖器を守るという重要な役割を果たしています。だからこそ骨盤と骨格・筋肉、骨盤と臓器のバランスの崩れは、全身の不調につながるというわけです!


「骨盤がゆがむ」ってどういうこと? 骨盤のしくみを知る
では、骨盤とはどの部分を指すのか、詳しく見てみましょう。骨盤を構成しているのは、大きく分けて寛骨(左右1つずつ)、仙骨(1つ)、尾骨(1つ)という、3種4個の骨です。


このうちいちばん大きな面積を占める寛骨は、腸骨・恥骨・坐骨という3つの骨が合体したもの。生まれたときはこれら3つの骨が分離していますが、10代半ば頃から融合し、成人になるまでに完全にくっつきます。ですから、恥骨や坐骨などを指し示す場合、はっきりした境目がわかるわけではありません。このことを知っている人はあまりいないですよね?


また、左右の「寛骨」は、前中心でクッション性のある軟骨によってつながれていて、この部分を「恥骨結合」と呼びます。普段は関節としての可動性はほぼありませんが、女性は出産の際に靱帯が緩み、可動性が増して骨盤がやや広がり、出産を助けます。

左右の寛骨の後側は仙骨へつながっています。「仙骨」は骨盤の後面を覆っている三角形をした骨。5つの仙椎からなり、こちらも生まれたときは5つに分かれていますが、成人するまでに結合して1つの骨になるのです。


「仙骨」と「寛骨」(腸骨)の連結部のことを「仙腸関節」と言います。以前、仙腸関節の動きはないものとされていましたが、近年では数ミリの可動性があると言われることのほうが多くなりました。「尾骨」は、ヒトの進化の過程でシッポが退化したものと考えらている部分。仙骨と連結し、若干の可動性があります。


「こんなふうに、骨盤は骨のつなぎめに若干の遊びがある程度で、骨自体が大きく動くというわけではないんです。いつも上半身・下半身の動きに反応して傾いたり、微妙に緩んだり締まったりを繰り返しています。そして骨盤を大きくしなやかに動かしているのは、周りを複雑に取り囲むたくさんの筋肉と靱帯。

人の日常動作には必ず独自のクセがあり、そのクセが筋肉をこわばらせ、骨格にも影響しています。骨盤がゆがむと言われるのはそのため。実際に骨盤の形が大きく変わってしまうのではなく、凝り固まった筋肉によって身体の中心にある骨格にひずみができてしまうと思ってくださいね」(kyo先生)

誰にでもある日常の動作のクセは、言わば個性。例えクセではなくても、人には「利き手」「利き目」「利き足」などがあるのですから、日常動作は偏りばかりです。毎日の偏った動きの繰り返しがその人の姿勢に影響し、それが形状を記憶していき、やがて頑固な骨盤のゆがみとなっていくのです。長い時間をかけて「自分で作り上げてきたゆがみ」と言えます。

アラフォーからは、定期的に「骨盤メンテナンス」を!
多少の骨盤のゆがみは誰にでも起こるもの。ゆがみが出ると、人には自力で元に戻す力があります。バランスを取ろうとして無意識に軽く動いたり、睡眠中の寝返りなどもそういったストレッチの一つ。寝ている間は、自然にリセットしやすい時間帯です。

特に若いうちは筋肉や骨格に弾力があるため、日々リセットが効きます。子供は寝相が悪いことからもわかるように、睡眠中の動きがとても大きく、無意識にゆがみを調整するのがとても上手。それが大人になるにつれて、無意識だけではなかなかリセットしにくく、リセットできなかったゆがみが徐々に蓄積されていくのです。

しかもそれがアラフォーだったらどうでしょう? 長年に渡ってクセづけられた骨盤のゆがみはなかなか戻しにくく、全身に影響を与えてしまうことは想像がつきます。


© Africa Studio - Fotolia.com


「動きづらい、筋肉が凝る、関節が痛い、などの不調が起こるのはそのため。また、骨盤周りの血流が悪くなることは、そのまま内臓や生殖器にまで影響を及ぼします。とりわけ、女性の骨盤には釣り鐘のように子宮が納まっているので、子宮や卵巣系の病気の元にもなりかねません。

だから、アラフォー以降は意識的にゆがみをリセットすることがとても大事。リセット&リセットですね! まさに、骨盤メンテナンスが必要な年齢だと思いましょう」(kyo先生)


整体は3日で元に戻る。だからこそセルフケアを
メンテナンスのためには、整体などに行くのがいいのでしょうか?

「整体などで調整してもらった“良い状態”がもつのは、一般的に72時間と言われています。ゆがみをリセットしてもらったとしても、3日で元に戻ってしまうということですね。3日に一度、通い続けらればいいんですが、なかなかそうはいかないもの。それなら、自力で調整できたほうがいいじゃないですか。私が骨盤調整の方法をみなさんに伝え続けているのはそういう理屈なんですよね」(kyo先生)

さあ、では、その方法とはどんなもの? 次回は「骨盤調整のセルフケア」をkyo先生から教えていただきます!

kyo(小林 亨)プロフィール

ボディワークプロデューサー。1983年より幼児体操から大人の健康づくりの体育指導を始め、2001年からはフィットネス業界にて、骨盤を中心に全身を整えるプログラムをスタート。2005年にはスタジオ・ヨギーにてオリジナルの自己骨盤調整メソッド「ビューティ・ペルヴィス®」を展開。2015年5月、現代人の体にマッチしたプログラムを発信するスタジオ「b-i Style」(ビィスタイル)を外苑前にオープン。しなやかな美ボディを目指す男女に人気を得ている。同時に、指導者の育成にも努める。骨盤や骨盤底筋に特化した著書も多く、近著は「ビューティ・ペルヴィス®骨盤調整でキレイになる3週間プログラム」(主婦の友社)。
http://www.b-i-style.com

画像協力:有限会社ラウンドフラット発行「見るみるわかる 骨盤ナビ」
http://www.roundflat.jp/
(蓮見則子)

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