幸せはつかむもの! 節目の年は人生を変える最大のチャンス
Woman.excite / 2015年9月14日 18時0分
充実した生き方を選ぶために、節目の年で「やりたいことリスト」のススメ
夏のバーゲンも終盤になり、ワゴンセールにたかる人の姿がまばらな時期になりました。掘り出し物を探しにアパレルへ行ったそんなときに、とても粋な方が。
(c) Belkin & Co - Fotolia.com
たまたま隣の試着ブースにいた方で、御年75歳ながら若草色のスーツを試着中。「似合うかしら? ジャケット、ちょっと丈が長すぎない?」と声をかけられたのがきっかけでした。
二人でああだこうだ、とお互いの試着アイテムを批評しあい、納得のいく買い物ができたのを覚えています。
「パワフルですね~何か秘訣(ひけつ)が?」と聞いてみると「毎日新しいことに興味を持つことかしらね」とウィンクする姿はさすがの貫録でした。
考えてみると、周りのイタリア女性から「年齢が」「周りの目が」「経験がないから」などのネガティブ系の言葉はあまり聞いたことがありません。
行動する人ほど、幸せな生き方をつかんでいることが多いここイタリア。ここでは、節目の年に人生を変えていった女性のエピソードをご紹介します。
■30歳で法律家を辞め、ゲームクリエイターになった女性
大学を卒業したあと、インターン先の弁護士事務所に就職し法律家を目指していた知人女性がいます。両親が弁護士、兄弟も弁護士という家で、小さいころから自分も「法律家になる」と決め、その通りに進学・就職しました。
「離婚の分野で依頼が多くて、人のいろいろな一面を見るようになったの。そうしたら自分の選んだ仕事に少しずつ疑問が出てきた」と語る彼女。
30歳の誕生日を迎えて2か月ほどたったある日、クライアントと激しい口論になったのがきっかけで「もう無理」と限界を感じ、しばらく休職しました。
休んでいる間「本当に自分がやりたかったことは?」「積極的にやりたいと思えるものは?」と考え続け、「今死んだら、やらなくて後悔するはずのこと」をリストアップ。そこにゲームがありました。
小さい頃からゲームが大好きだった彼女ですが、大人になるにつれて少しずつ遠ざかり、1か月に1回程度だったそうです。
もし今、自分が一つゲームをつくるとしたら何をつくるだろう…というアイデアを、彼女は何気なくノートにまとめました。
その話を彼にしたとき「知り合いに制作会社で働く人がいるからちょっと聞いてみる」と彼はノートを持っていきました。それがきっかけとなり、彼女のアイデアについて会社からオファーが来たそうです。
今はゲーム業界で働く彼女ですが、自分を変えたリストをいつも持ち歩き、ひとつずつ達成するごとに次の項目をつけ加えているとか。
■40歳で出産を決意した元看護師が、手芸作家に
20代後半で結婚(イタリアではかなり早め)し、看護師をしながら夫婦二人で暮らしていた知人女性がいます。毎年、二人が初めて出会った記念の日に「次の一年で何をやりたいか」を二人で話しあう習慣がありました。
30歳で家を購入し、35歳で独立事務所を開業、と状況や時期に応じて「ワクワクできること」を達成したそうです。
しかし、二人とも結婚当初から「子供をつくる」ことはリストに入れませんでした。自営業のご主人をサポートしつつ自分の仕事もこなす彼女の負担を考えると難しいし、お互いそれほど子供好きでもない…というのがその理由。
知人友人が出産するたびにお互いの両親から「子供を欲しくないの?」とやんわり聞かれていたのですが、そのたびに「私たちはつくりません」と答えていました。
ところが半年前、妊娠が発覚。その時は2か月で「産むかやめるか、悩みまくった」そうです。「40歳だから高齢出産がネックだったし、お互いの仕事のことも心配だった」と語る彼女。
決めかねていたときにご主人が「発想を変えて、子供ができたら『面白そうなこと』『がっかりすること』を考えてみよう」と提案。できたリストは「面白そうなこと」の項目が多かったそうです。
「僕もできるだけ育児をするから、二人でがんばろう」というご主人の言葉に背中を押され、彼女は産む決意をしました。
産休に入った直後、趣味の手芸で赤ちゃんのための小物をつくっていた彼女ですが、つくりすぎた小物を知人友人にゆずっていくうちに「買いたい」という声があがったそう。
「月の食費代くらいには稼げるようになったから、妊娠が意外といい方向にいったわね」と笑っていました。
早いうちに人生のプランを立てて、その通りに生きる人生はある意味楽なもの。しかし、立てた見通しが当たっているかは、そのときにならないとわかりません。
状況に応じて柔軟に行動するのが、楽しく充実した人生を送れる秘訣(ひけつ)のひとつと言えるでしょう。迷ったときに実践してみてくださいね!
(金丸 標)
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