一眼レフカメラ初心者のための、運動会での子供の写真撮影術
Woman.excite / 2015年9月2日 6時15分
運動会は子どもの成長を写真に収められるチャンス。ですが、速い動きや子どもとの距離がネックになって、撮影しづらいものです。
今回は、人が多い場所でも子どもの魅力をくまなく写せる、カメラ初心者のための運動会撮影テクニックをご紹介します。
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これだけは用意しておきたい、運動会撮影のための必須アイテム4つ
まずは、用意しておきたいアイテムを紹介します。
(1)望遠レンズ
レンズの倍率は、望遠側が250mmや300mmくらいのものがあるとよいでしょう。もし「買うのが間に合わない」という場合は、お手持ちのレンズで撮影画質を最高にして、最大にズームし撮影した後、子供が写っている部分だけをトリミングするという手もあります。その場合、画素数は1,600万画素くらいに設定しておけば、拡大してもきれいに切り取れます。
(2)レンズ保護グッズ
運動会はレンズにとって過酷な環境。砂ぼこりが舞う中を長時間、人混みの中から撮影するため、レンズには必ず保護フィルターをつけましょう。強過ぎる太陽光を遮り、光の写り込みを防ぐためにフードもあるとよいかもしれません。
© blackday - Fotolia.com
レンズの先についている、花のようなかたちのものがレンズフード。
強い日差しを避けたり、レンズを衝撃や汚れから守ったりする働きがあります。
(3)予備バッテリー
運動会は朝早くから山場が多く、カメラの設定を変えたり動画を撮ったりデータを確認したりと、電源をオンにしている時間が長い1日です。そんな時に電池が切れてしまっては、頑張って持って来たカメラも、ただ重いだけの邪魔ものになってしまいます。 年に一度の運動会、そうならないように予備バッテリーは必ず用意しておきましょう。
ちなみに予備のバッテリーは純正品以外でも良いですが、保証期間内に純正品以外を使用したことが原因で故障した場合は保証の対象外になってしまうことがあります。それを考慮すると、純正品で揃えておくのが無難かもしれません。
(4)SDカード
SDカードは、写真のデータを保存する大切なカード。せっかく撮った写真のデータが消えてしまっては元も子もないですから、とにかく信頼できるメーカーのものを選びましょう。
容量は、動画も撮る場合は32Gがおすすめです。読み込み速度はClass10くらいのものを用意できていると安心です。SDカードの読み込み速度については、こちらの記事で説明しています。
初心者はスポーツモードが安心
続いて、カメラの設定です。
一番手軽に失敗なく、動く子どもを撮影できるのは、やはりオートモードの中でもスポーツモード! シャッタースピードが速く、連写もしやすく、「数打てば当たる」方式で良い写真が撮れやすいといえます。
ですが、機種によっては、連写している間は液晶が真っ暗になるものがあるので、最初にピントを確かめてから撮影しましょう。
スポーツモードがないカメラの時は
もし、お手持ちのカメラにスポーツモードがない場合は、
Sモード(シャッター優先)で
シャッター優先を1/250以上に設定する
と、スポーツモードに近い写真が撮れます。ISO感度は晴天なら100~200、曇りなら400~800の間で調節を。「ISO数値は、周りが明るければ明るいほど少ない数値」と覚えれば、わかりやすいですね。
コンティニュアスAF(AF追尾)を使おう
なお、「半押ししてピントを合わせたのに、シャッターを切ったらブレていた」ということもよくあります。これは、半押しした時の距離でカメラがピントを合わせたのに、シャッターを切るまでに被写体が動いてしまったことで起きる現象です。
やり直しのきかない運動会で失敗せずに撮るには、コンティニュアスAF(AF追尾)という機能を使いましょう。 すると、シャッターを半押しした時に被写体との距離が変わっても、カメラが自動でピントを合わせ続けてくれます。
思い出に残る運動会写真を撮るためのコツ
最後に、思い出に残る写真を撮るためのコツをご紹介しましょう。
(1)会場全体の配置を把握し、写真を撮れる位置をチェックする
運動会のプログラムを手に入れたら、最初に会場全体の配置を見ます。徒競走のスタート地点とゴール地点、ダンスを踊る場所、入場と退場する方向、待ち時間の位置など、どこから撮れるかを考えて、子どもにも伝えておくとよいでしょう。 そうすれば、子どももカメラに向かってサインやポーズを取れるはずです。
<競技別おすすめの撮影ポイント>
◇リレー
子どもたちが走るコースのカーブ部分を撮影するのが、ドラマティックな写真を撮る意味でもおすすめです。順位によっては前の子たちとかぶってしまう可能性がありますが、子どもの「今ここで抜かす!」という真剣な表情を狙える場所でもあります。
また、ゴールテープ前は撮影する場所取りの競争率が高いスポットですが、子どもが走り込んでくる直前に、テープを持っている先生にピントを合わせてロックしておき、ゴールした瞬間、子どもに向けてシャッターを本押しすると、くっきり良い表情が撮れます。
◇障害物競争、玉入れ、綱引き、大玉ころがし
見返した時、動きのある楽しい写真を撮るには、たとえば
障害物競走では子どもが障害物と相対している瞬間
玉入れでは球がたくさん飛んで盛り上がっている場面
綱引きは子どもの体重が後ろに行き切った瞬間の表情
大玉ころがしは後半よりも前半
に連写すると、より動きがあって思い出に残るショットが撮れやすいでしょう。
(2)校庭や校舎など、全体の雰囲気がわかる写真も撮っておく
望遠レンズやズーム機能に集中し過ぎていると、あとで自分の子どものアップや全身しか撮れていない写真ばかりになってしまうので、意識して時々背景の校庭、学校の雰囲気なども撮っていきましょう。 あとでアルバムにする時に、こうした写真が活きてきます。
ほかにも、運動会に向けてはりきって練習している姿、運動会で使う小道具を家で構えてみた時の笑顔などを、練習がてら撮っておくのもよいかもしれません。
さらに、運動会当日の早起きして作ったお弁当、支度でドタバタそわそわした子どもの様子、席取りをしている様子、運動会の飾りやポスターや学校の校門、お昼休憩にみんなでお弁当を食べている笑顔、普段撮れないたくさんの友達との交流なども押さえておくと、運動会に来られなかったおじいちゃんおばあちゃんにも、より臨場感ある楽しさが伝わります。
1年に一度きりしかない運動会、「撮影も失敗できない」と必死になり過ぎるよりも、子どもにとっては「家族が自分を応援してくれている。」ということが何より嬉しいものです。一緒に盛り上がって「楽しむためにカメラを使う」という気持ちで撮影できたらよいですね。
(森山亜美香)
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