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子育ては世の中を動かす“人”を育てる仕事 「いっしょにママになろう」取材レポート 【前編】

Woman.excite / 2015年12月19日 6時15分

子育ては世の中を動かす“人”を育てる仕事 「いっしょにママになろう」取材レポート 【前編】


出産や育児でわからないことがあったら、まずネットで調べるというママは多いはず。インターネットの普及でさまざまな情報を手軽に入手できるようになった反面、逆に情報が多すぎて何が正しいのかわからなくて悩んでしまうことはありませんか? なかには間違った情報や知識によって不安になったり、子育てがうまくいかなくなってしまったりするママも少なくないようです。

そんなママたちの役に立ちたい、ひとりぼっちで育児をしているママがすてきなママ友と出会ってほしい。そうした思いから、東京都世田谷区にある学校法人芳村学園 さくらキッズガーデンでは、プレママと0歳児ママに向けたイベント『いっしょに「ママ」になろう』を数年前から不定期で開催。毎回好評を博しています。

イベントは平日の午前2時間×全4回。内容は、文部科学省子育て支援モデル園でもあるさくら幼稚園副園長が子育ての話をしてくれたり、出産や育児に関する外部のプロたちが講演をしてくれたりします。先ごろ、2015年10~11月にかけておこなわれた第6弾のイベントに参加してきました。全4回の内容をダイジェストでレポートします。

9歳までのシングルエイジ期を大切に
さくら幼稚園副園長の千野郁子先生

イベントの核となるのが、さくら幼稚園副園長の千野郁子先生による子育てのお話です。さくら幼稚園の施設内には未就園児クラスや小学生の学童クラブもあり0~12歳までの子どもたちが通っています。
そんな幅広い年齢の子どもたちを見てきた千野先生が、自身の教育経験を活かし、さらに2児のママとしての出産・育児体験も交えながら、育児のコツをわかりやすく話してくれました。

千野先生は、「つ」のつく年齢、つまり9つ、9歳までのシングルエイジ期を大切にしてほしいといいます。乳幼児期の育児は、建物を建てることにたとえると、いわば基礎工事にあたる部分だからです。

「0~2歳ではママとのやりとりのなかで基本的信頼関係を獲得していきます。人として生きていくうえで、自己肯定感はとても大切。自分を信頼するためには、まずは人を信じることからなんです」と千野先生。信頼関係を築くにはまずスキンシップが大事だといいます。

「とくに0歳児はたくさん肌を触れ合わせて、抱き癖がつくくらいに抱いてあげてほしい。ベビーカーよりは、なるべく抱っこ。散歩のときも季節を感じながら、いろいろ語りかけてほしいなと思います。子どもに“抱っこして”といわれる期間なんて、実は10年もないんですよね。今は大変でも、あの時期が一番輝いていたなあ、と思うときがきます」

ちなみに2歳になったらある程度自立させることも必要。「歩けるようになったら歩かせましょう。抱っこは歩行の手段ではないですから」。食事も自分で食べるようにして、6歳までに生活の基礎を身につけるようにするとよいそうです。

また、乳幼児期は子どもが好きなことにとことんつきあってあげると、子どもの「何かをやりたい」という意欲を伸ばしてあげられるそうです。泥遊びをしたい子供に「服が汚れるからやめてほしい」というのは親の都合の押し付けなんですよね。


子育ては世界を変えることができる!
子育てのゴールは、子どもを自立させること。子どもは社会に返す存在だと千野先生はいいます。

「今、世の中を動かしている人たちも、みんなお母さんに育てられたんですよね。みなさんの仕事というのは、世の中を動かす人を育てるというとても大事な仕事。子育ては世界を変えることができるんですよ。よりよい世界にしたいと思うなら、よりより子どもを育てていけばいいんです。すごく長い時間のかかる膨大な仕事です。でもこれ以上にやりがいのある仕事ってあるでしょうか」と千野先生は力を込めます。

スキンシップをすると“幸せホルモン”が出る
スキンシップをしながらふれあい遊び

イベントは毎回、さくらキッズ保育士の原美奈先生による手遊びや絵本の読み聞かせからはじまりました。手遊びで顔や体をたくさんなでたり、音楽をかけながら体を動かしたりしていると、ママも楽しそうだし、赤ちゃんもとっても嬉しそうです。

スキンシップの大切さは原先生も話していました。赤ちゃんは妊娠6週目には触覚(皮膚感覚)が形成されるといわれ、皮膚感覚をとおして周りの人や物を認識しているそう。スキンシップをたくさんとると“幸せホルモン”とも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されて赤ちゃんの情緒が安定し、親子の距離も縮まるそうです。

「赤ちゃんが何を欲しているかわからなくて迷うこともあると思いますが、たくさんスキンシップをすると、赤ちゃんの欲求やママに出しているサインがわかるようになりますよ」と原先生。赤ちゃんの気持ちを落ち着かせるには、背中をさすってあげることも効果的。また、第2の心臓ともいわれる足の裏をマッサージしてあげるのもおすすめだそうです。

ハイハイはとっても大事!
学童保育職員の粕谷匡男さん

施設内の学童保育の職員である粕谷匡男さんからは、子どもと体についての話がありました。「幼少期の遊びの経験不足などから運動に苦手意識を持ってしまう子もいます。ぜひ体を動かすことに興味をもたせてあげてください」と粕谷さん。

赤ちゃんの成長段階の動きにはそれぞれ重要な役割があり、なかでも「ハイハイは飽きるまで、いや飽きてもやってほしい」とのこと。転んだときに手を出せるようになり、自分の体重を自分で支えられるようになるからです。つかまり立ちをはじめてハイハイに飽きてしまったころには、パパやママが先頭に立ってハイハイで追いかけっこをしたり、後ろ向きのハイハイを見せたりして、「ハイハイっておもしろいな」と感じさせてあげてみてください。

後編では、千野先生によるおむつはずしや生活リズムの話。外部講師によるヒプノバーシングやホメオパシーの話など、さらに育児ノウハウに寄ったお話をレポートします。

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