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物事には多面的な見方があることを教えよう(子どもを不登校にさせないための工夫 Vol.2)

Woman.excite / 2015年12月24日 5時15分

物事には多面的な見方があることを教えよう(子どもを不登校にさせないための工夫 Vol.2)

物事を多面的に捉えることができれば、不登校になるほど悩むことはない

なぜ子どもは不登校になるのか?の続きです。
「子どもが不登校になってしまうのは、大人に比べると子どもの生きている世界が『狭い』ということに起因する」ことを前回ご紹介しました。今回は、そうした一見狭く見える世界も、見方を変えると道が開けることもある…ということについてお話しします。


© Lucian Milasan - Fotolia.com


物事を多面的に捉えることが必要
学校では、ものの言い方や友だちへの態度、ふとした弾みで取った行動などを契機として、それまで親しい友だちづきあいをしていた相手がこちらに敵意を向けてくる、などということは割合頻繁に起きる事柄です。

大人にしてみれば、世界は何も学校だけでできているわけではないのだから、と思えるようなことでも、子どもにとっては学校での人間関係が自分の世界のほとんどを占めているわけですから、ものすごく大きな問題となって見えるわけです。

ちょっとした行き違いで友だちにそっぽを向かれたり、学校で自分の居場所がなくなってしまったというように感じたりする子どもはいくらでもいます。そうなった時に、「もうどうにもならない」「一生嫌われた」「学校に行ってももう居場所がない」などと考え始め、最終的には不登校というかたちに行き着くことになるのです。


大人であれば、よほどのことがない限り、そして、やり直そうという気持ちがある限り、どんな状態からでも挽回ができるということを理解しています。皆無とは言いませんが、「もうどうにもならない」ことなどほとんどありません。ところが、まだ未熟な子どもは物事を一面的にしか見ることができないため、そういう理解の仕方ができないと考えられています。

極論すれば、

・ある友だちに嫌われてしまったとしても、別の友だちを見つければすむことです。

・クラス全員にそっぽを向かれたのであれば、1人で遊んでもいいでしょう。

・何かで教師に怒られた場合でも、それ以後きちんとすることで見直してもらえばいいだけのことです。

・最悪その学校でどうにもならない状態に陥ったとしても、そんなものはその学校を卒業するまでのことなのですから、学校には卒業まで我慢して通いつつ、学校以外のところで何か他のものを見つける努力をすればいいだけのことです。

このように、大人がしているように物事を多面的に捉えるようにすれば、今以外の道がいくつも見えてきます。そうすれば、何も不登校になってしまうほど悩む必要は低減するはずです。しかし、子どもはこうした見方ができませんから、物事を一面的に捉えてそこにはまり込んでしまい、悩み過ぎた上に不登校になってしまうのです。

せっかくのびやかに過ごすことのできる子ども時代を送っているはずなのに、これは大変もったいないことだと思います。そんなふうにならないためにも、物事を多面的に捉える技術をきちんと身につけておくことが大事になってきます。

では、子どもに多面的な物事の捉え方を教えるには、どうするのがよいのでしょう? 次回ご紹介します。

(子育ての達人)

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