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人前で話すことが苦手な方へ。プレゼンテーションが成功する「呼吸のコツ」

Woman.excite / 2016年1月13日 12時0分

人前で話すことが苦手な方へ。プレゼンテーションが成功する「呼吸のコツ」

仕事をしていれば避けては通れない「プレゼンテーション」。人の前で話すのが苦手、気が重い、と思う方も多いのではないでしょうか。


©lenets_tan  -Fotolia.com


けれど良く考えてみると、聞いている人はあなたを見ているわけではなく、あなたの持っている情報、考え、アイデアを聞きにくるということ。もしお金を払ってジャズやピアノのコンサートに行って、奏者がすごく緊張をしていてうまく演奏できなかったら、あなたは何と思うでしょう。

そうです、プレゼンでは緊張はするけれど、絶対にそれをほかの人に分らせてはいけないのです。今回は、呼吸と感情の関係と、プレゼンに使える呼吸のコツをご紹介しましょう。

心を掴む、呼吸の「間」とは
私は「呼吸」と「感情」についての長年研究をしてきましたが、不安感が高くなると呼吸数が早くなり、その呼吸の速さは人の特性に依存していることがわかりました。つまり、不安傾向が高い人は呼吸の数も多いということです。

呼吸数が早くなるとどうなるか、というと早口になってしまいます。そう、言葉と言葉の「間」の時間が短くなってしまうのです。それは、自分の言葉を自分の耳で聞く、という時間が少なくなるということ。それは聞いている人にも当てはまります。聞いている人も話についていけなくなってしまうのです。



©Syda Productions  -Fotolia.com


優れた弁論者や政治家の話し方にはリズムがあり、の取り方がうまい、といいます。話し上手の人の言葉のリズムは、聞き手を引き込み感動を呼びます。言葉が人の耳に届く時に間を与えることで、そこに聞き手の理解と感情が入り込んでくる。そして次の言葉への期待感を湧かせるのです。

話し手と聞き手の呼吸のパターンが一致し、多くの人の心がまとまっていく瞬間。大勢の人で歌を歌ったり、唱えたりということは言葉やリズムを介して「呼吸が合う」ということにより「心が合う」ことへつながるといえます。

大切なのは、常に “自分のリズム” で呼吸をすること
ではどうすれば呼吸をコントロールできるのでしょうか。まずプレゼンの前に自分の呼吸に意識を向けてみましょう。浅く、早くなっているはずです。手は冷たくなり、不快な汗を感じているかもしれません。でも呼吸に集中します。

大きく息を吸い、ゆっくりと吐ききり、そこで呼吸を一旦止めてみます。そして目を閉じ、目と目の間に気持ちを集中させます。そしてゆっくりと呼吸を再開します。



©Piotr Marcinski -Fotolia.com


プレゼンで一番恐れていることは、何でしょう? 途中で頭が真っ白になるんじゃないか、質問に答えられないのではないか、ということです。

でもこの発表内容を一番勉強して、調べてきたのはあなたですからもし質問がわからなければ、逆にあなたはどう思われますか、と質問すれば良いことです。また頭が真っ白になることはありません。あなたのリズムで呼吸をしていれば大丈夫。




©pressmaster -Fotolia.com


元来呼吸をする目的は酸素(O2)を取り入れ、二酸化炭素(CO2)を吐き出し、体内のCO2を一定にすることが目的です。過呼吸になるとこのCO2が排出しすぎてしまい、手がしびれたり、頭が真っ白になってしまったりします。そして逆にCO2が体内に溜まりすぎると息苦しく感じてしまいます。


プレゼン中の「呼吸」のコツとは?
体内のCO2を一定にする為に意識せずに呼吸を調節するのは脳の下部の延髄という部分です。面白いことに話をしている時は上位の脳が優位に働いて下部の呼吸を押さえています。話をしている間は息を止めているか、もしくは息を吐きながら話をしています。息を吸いながら話すことはできませんね。試してみると分ります。

ですから、話を終えてから、大きく息を吸ったり、吐いたりするのは話している間にできなかった呼吸の仕事を一気に代償しているのです。O2を取り入れ、溜まったCO2を吐き出し、普通の状態へ戻すためです。



© Sergey Nivens - Fotolia.com


プレゼンの途中、話の流れが途切れるところでひと呼吸おいて、自分の呼吸を整えてみましょう。息を止めていたり、吐ききった状態で話を続けていると息苦しくなってきます。息苦しさから早く言い切りたいと思い早口になったり、語尾が小さくなってしまいます。そのような話し方は相手にも息苦しさを感じさせてしまいます。

“伝える”ということは、「言葉」と、あなたの心を示す「呼吸」という2つの要素がとても大切です。もしかしたら「言葉」よりも「呼吸」をうまく使うことで、人の心を掴むことができるかもしれません。

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