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子どもの教育資金をお得に作るには?

Woman.excite / 2016年1月15日 5時15分

子どもの教育資金をお得に作るには?

2016年4月から、子どもの教育資金を作るあらたな仕組み、「ジュニアNISA」が始まります。


© mnimage - Fotolia.com


文部科学省と日本学生支援機構のデータによると、幼稚園から大学まで19年間の教育にかかる費用がいかに大きいかがわかります。

子どもの学習費総額

子どもの学習費総額(単位:円/年)


ひとりでも大変ですが、2人3人と増えると、その費用は2倍3倍…となります。早いうちからコツコツ計画的に貯蓄していきたいですよね。
でも、どうせならできるだけ「お得」な資金作りをしませんか。

2016年4月から始まる子どものためのNISA、「ジュニアNISA」
消費税などの増税の流れが続く中、2016年4月から子どものための少額投資非課税制度がスタートします。小さい子どもがいるパパやママが、おじいちゃん、おばあちゃん、叔父さん、叔母さんの資金的協力を得て、今後のわが子の教育資金を準備することができる仕組みです。

2014年から始まったNISAの子ども版
2014年から、「少額投資非課税制度」、いわゆるNISAが始まりました。簡単にいうと、2014年以降、5年の間に元本120万円までの投資から生み出された利益には課税がされない仕組みです。通常ですと20%が課税されますから、大きいですよね。

その制度の子ども向け版が、今年4月から実施される「ジュニアNISA」です。
日本に住んでいる0歳から19歳の未成年者が、専用口座を作ることで年間80万円まで、非課税で運用することができます。


ジュニアNISAは親と祖父母の2世代で協力して教育資金を作る仕組み
「でも0歳から19歳までの子どもに、投資なんてできないのでは?」と思いますよね。
その通りです。この制度は、「資金を出す人」は本人ではなく、両親や祖父母でいいのです。もしくはまったくの赤の他人の第三者でもいいのです。そして、その資金の運用は未成年の子どもではなく、両親、祖父母が代理で行います。

大学入学資金作りに向いている仕組み
教育資金作りに適している、という理由は、口座名義人の子どもが18歳になるまで、NISA口座で貯めた資金の引き出しが原則できないためです。災害などやむを得ない場合を除き、18歳になる前に引き出すと、過去の利益も遡って課税されます。
つまり、大学入学を迎える18歳になって引き出して、大学の入学資金として使える仕組みなのです。

ジュニアNISAのポイントをまとめると、

1.日本に住む0歳~19歳が対象
2.非課税期間は5年間。投資資金の引き出しは18歳まで制限
3.投資できる商品は、取引所に上場している株式と、投資信託
4.毎年80万円の投資まで非課税対象
5.口座名義人は子ども本人。投資は親権者等が代理で行う
6.資金は両親や祖父母から拠出可能。第三者もOK

 


となります。
お子さんのいるご家庭ならすぐにでもおじいちゃん、おばあちゃんに相談したくなるのではないでしょうか。


制度は始まったばかり。使い勝手の良さはまだまだ
とはいえ、ジュニアNISAの制度は始まったばかりです。「非課税期間5年、投資期間10年」のNISAに準ずるので、ジュニアNISAも18歳まで投資するといっても「非課税期間5年を過ぎたらどうするの?」とか「2023年にNISA制度がなくなったらどうするの?」といった、整理していかないといけない問題が、今はまだあります。

そう聞くと二の足を踏んでしまうかもしれません。でも、こうした問題は今後運用の過程で検討が行われて、よりわかりやすい、使いやすい制度に変わってゆくと思われます。

いずれにしても、今は仮に毎年80万円一杯投資したとすると、80万円×8年で640万円まで投資することができて、そのお金が、運用によって増えた分は、非課税でお子さんのために使うことができるんだと、まずはシンプルに考えてみましょう。

また、「資産運用」というと途端に心配になるかもしれません。何に投資するか、は悩むところですが、ジュニアNISAに向いている商品はこれだ!というものはありません。皆さん自身の投資と同じで、個々のご家庭の事情、今後の計画等に合った商品を選ぶ、ということが大切です。比較的長い期間の投資になりますから、経済や市場の動きに左右されにくいタイプのものも候補になるでしょう。

今年1月からジュニアNISAの口座を開設することができます。実際にお金を入れて投資するのは4月以降になります。時間はたっぷりありますので、お子さんのためにぜひご家族や祖父母の皆さんとゆっくり相談してみてはいかがでしょう?

(高橋智恵)

ジュニアNISAの概要を説明したテキストブック(PDF)

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