ガミガミいわなくてもお手伝いをする子にするために、すぐにできること4つ(親子でハッピーになれるお手伝いの心得 vol.2)
Woman.excite / 2016年2月9日 5時15分
お手伝いを習慣にするための第一歩は、短時間で簡単に終わる仕事を選び、継続させること
Vol.1では、お手伝いを習慣にすることで、勉強だけでは教えられない、生きるために必要なスキルや心を身につけることができるというお話をしました。今回はその続きとして、お手伝いを習慣づけるために、やるべきこと、やってはいけないことを紹介します。
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1.毎日継続してできる仕事を探そう
「子どもにお手伝いをさせたくても、毎日は時間がとれない」と思う方も多いかもしれません。ですが、短時間でできる小さな仕事はたくさんあります。
お手伝いを習慣にするための第一歩は、短時間で簡単に終わる仕事を選び、継続させることです。
お手伝いというと、ゴミ出しや部屋の片付け、風呂掃除、食器洗いなど、ある程度手間のかかるものが定番ですが、家事を行動別にみると、子どもに頼みやすい簡単なお手伝いはほかにもたくさんあります。
たとえば、「洗濯」について、ひとつひとつの行動を書き出してみましょう。
洗濯物を分ける、洗濯機に入れる、洗剤を入れる、スイッチを押す、汚れ物を手洗いする、色物を手洗いする、脱水する、洗濯機から出す、干し場に運ぶ、干す、取り込む、畳む、アイロンをかける、持ち主の部屋に運ぶ。
このように、小さなたくさんの仕事に分けられますね。全部を子どもに任せるには、根気よく教えこまなければなりませんが、どれかひとつだったら頼みやすいはずです。
全員分の洗濯物を畳むのは大変でも、畳んだ洗濯物を「持ち主の部屋に運ぶ」だったら、すぐに終わりますよね。小さな子には「これは誰の洗濯物かな?」などクイズにしながら、遊びの要素も取り入れると楽しいですね。
お風呂に入ったときに、ついでに自分の靴下を手洗いさせるというのも、ひとつのお手伝いです。洗濯物を干す前の洗濯物を洗濯機から出す、と、干し場に運ぶ、の作業は簡単にできるので、毎日継続させる仕事に向いているといえます。
これ以外にも、玄関や窓際のスペースなどを持ち場にして、その場所をきれいに掃除して飾るなど、その子の性格に合った、楽しく取り組める方法を考えてみましょう。
なるべく簡単ですぐにできて、本人が継続しやすいものから始めると、忙しい子でも習慣にしやすいのでおすすめです。時間のかかるものは、習い事のない日や、休日にまとめてやるなど、負担のない範囲でしっかりお願いしましょう。
2.「やりたい」お手伝いと「やってほしい」お手伝いをセットで頼もう
お手伝いをやらせるのが大変と感じる理由のひとつに、「大人がやってほしいお手伝いと子どもがやりたいお手伝いが違う」ということがあるかもしれません。
夕飯準備で忙しいときに、片付けやお皿の用意を頼みたいのに、野菜を切りたいと言われた場合、親としては子どもの気持ちに応えたいところですが、注意して見ていなければならない分、仕事は増えます。ケガや失敗するリスクを考えると、お手伝いを頼むほうが面倒…なんて思ってしまいますよね。
そうならないために提案したいのが、子どもが「やりたい」お手伝いと大人が「やってほしい」お手伝いをセットで頼む、という方法です。
たとえば、お箸とお皿を並べてほしければ、「野菜を切る」とセットで頼みます。お箸とお皿を並べたら、野菜を切っていいことにしてみましょう。ほかには、「味噌汁の味つけ」と「味噌汁をよそって食卓に運ぶ」をセットにすると、「味噌汁を運ぶ」だけよりも、喜んで運んでくれることでしょう。味つけだけでなく、味噌汁を最初から作ることにも興味をもってくれるかもしれません。
子どものやりたい気持ちを尊重しながら、大人が「やってほしい」お手伝いもできるようにリードしていきましょう。できることが増えるのは楽しいことです。お手伝いが楽しくなってくれば、すんなり協力してくれるようになってくるでしょう。
3.どんなに小さな仕事でも「ありがとう」
お手伝いをしてもらうと、つい「えらいね」とか「よくできたね」という褒め方をしてしまうかもしれませんが、それよりもまず「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることが大切です。
家の仕事をやることは、家族の一員として当たり前のことで、特別えらいことではありません。それよりも、「ありがとう」とか「手伝ってもらって嬉しい」と言われるほうが、子どもにとっても嬉しいはずです。お手伝いをすると家族が喜ぶ、とわかれば、お手伝いをすることに抵抗感はなくなっていくでしょう。
ここでひとつ気をつけたいことがあります。お礼としてのお小遣いについてです。
時々あげる分にはいいかもしれませんが、毎回はやめたほうがいいと思います。感謝の気持ちを純粋に伝えたいなら、お金は渡さないほうが懸命です。お小遣いをあげてしまうと、純粋に家族に奉仕したいという気持ちが歪められてしまう心配があるからです。
また、お金や欲しい物で釣ると、お手伝いそのものへの興味がそらされてしまいます。それよりも心からの「ありがとう」をしっかり伝えましょう。
4.指示を出しすぎない、任せるところは任せるつもりで
脇で見ていると、つい口を出したくなりますが、いつのまにか事細かに指導している、というのでは、子どももうんざりしてしまうでしょう。
ひと通りやり方を教えたら口を出さずに見守ることも大切です。任せたからにはしっかり任せましょう。お願いした仕事をまったくしないときは注意すべきですが、一生懸命やった上で不十分なときには、不満はなるべく言わないように、最初から高望みしないことが得策です。やはり、まずは「ありがとう」とお礼をいい、不十分なところはあとでそっとやり直しましょう。
お手伝いを習慣にするためには、本人が楽しんで意欲的になれる環境をつくることが先決です。お手伝いの習慣、今日から始めてみてくださいね。
(KANA)
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