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アロマスタイリスト田仲千春さんにきく アロマオイルで「手浴」のすすめ

Woman.excite / 2016年2月24日 15時0分

アロマスタイリスト田仲千春さんにきく アロマオイルで「手浴」のすすめ

そろそろ花粉症のシーズン。毎年悩まされているという人も多いでしょう。また、寒くなったり暖かくなったりしながら春に向かうこの時期は、気温差が激しく、体調を崩してしまいがち。そんな今だからこそ始めたい、体も心もリラックスできるアロマオイルの使い方を、アロマスタイリスト「sous le nez(スールネ)」田仲千春さんに伺いました。


Photo © 西希

sous le nez(スールネ)田仲千春 プロフィール
写真や絵、言葉や音楽を香りで表現するアロマスタイリスト。また、生まれた瞬間の星空・ホロスコープを読み解き、香りを処方するホロスコープセラピスト。本能に直接アクセスできる嗅覚を用い、物事の奥底に潜むものを香りで表すことを試みる。http://www.souslenez.net


花粉症やアレルギー対策にも、アロマが活躍
写真や言葉、音楽などから香りを表現したり、生まれたときの星の位置(ホロスコープ)に沿って香りを作る、展示やワークショップを積極的に行い、アロマのさまざまな魅力を伝えている田仲さん。田仲さんがアロマの魅力に気づくきっかけとなったのは、阪神大震災の頃。



© orlio - Fotolia.com


「震災と更年期が重なって、体調と心のバランスを崩した母が、ちょうど日本に入りはじめたアロマを始めたんです。それで、もともと喘息やアトピーがあった私にも『やってみたら?』と、アロマテラピーのセットをくれたのがきっかけ。大人になっても、環境の変化や動物とのふれあいで出ていた呼吸の苦しさが、精油を吸い込むことで深い呼吸に変わり、体をサポートしてくれることを実感しました」

そのときに使った精油が、呼吸器系を楽にしてくれるという “ティートリー” 。ティッシュやハンカチに精油を落として匂うことで、体が楽になったのだそう。それ以来、初めて行く場所にはティートリーや、リフレッシュできる “ペパーミント” の精油を持っていくのだといいます。



© 5ph - Fotolia.com


「旅先やホテルは、自分の家とは違う香りがすることがあります。そんなときはチェックインしてすぐに、ティッシュに精油を落として部屋に置いておくんです。出かけて戻ってきた頃には、空気がすっきりしているように感じられます。

ティートリーは冬場に持っておくのに、おすすめの精油のひとつ。ハンドソープに入れておくと香りがよくなるのはもちろん、抗感染作用、抗菌作用があるといわれ、風邪予防にも良いとされています。呼吸器系にアプローチしてくれるから、花粉症対策にもいいですね。また、 “ジュニパー”デトックス作用があり、詰まっているものを流してくれるのでおすすめです」


花粉症の目のかゆみには、アロマを使った「冷湿布」を
精油のおかげで花粉症が改善したという田仲さん。目のかゆみには、冷湿布がおすすめだとか。

「タオルを氷水で絞って、目の当たらないところに精油を落として乗せると、かゆみが少し緩和されます。ティートリーのほか、“ユーカリ”“ラベンダー” がおすすめですが、大切なのは自分が好きな香りであること。本能が『好きだ』と思う香りは、体が自然と受け入れてくれるようです」

足浴より手軽にできる、「手浴」のすすめ
そんな田仲さんがすすめる、簡単にできるアロマを使った体調管理法が「手浴」。聞きなれない言葉ですが、読んで字のごとく、足ではなく手をお湯につけて温めること。



「手浴の場合、鼻との距離も近いので香りを感じやすく、蒸気を吸い込むことで鼻の粘膜が和らぎ、精油の成分を取り入れやくなります。そうすると脳の深部(嗅覚)に届き、神経やホルモンが調整されます。

あらゆる不調の始まりでもある“自律神経の失調”は、神経のアクセルとブレーキを切り替えられなくなっている状態。特に、アクセル・緊張が続くのは、自然の動物に例えると戦っているような状態なので、脳と筋肉と心臓を中心に血流が集まり、末端の血が少なくなります。だから冷え性になったり、腸や子宮に血が回らなくなって、不調が始まる。自分では気づかないかもしれないけれど、体は身を守ろうとしてずっと緊張していることがあります。その緊張を解くために、アロマテラピーはやさしくサポートしてくれるんです」

手浴の方法は簡単。足浴と同じようにタライ(もしくは大きめのボウル)にお湯をはり、手首までじっくり浸すだけ。旅先では、洗面台を使うのもおすすめだそう。

「手浴も難しい場合は、マグカップに親指を浸す『親指浴』もおすすめ。すぐ冷めるので差し湯を用意して。それも大変なら、蒸しタオルに手首まで入れて温めても。全体をつける方がより血行が促されるので、効果としては手浴の方がいいですね」


症状別の「手浴」と精油の組み合わせ
また手浴によって血行が促されると、肩周りの緊張が解け、肩のコリもほぐれるのだそう。精油の成分を取り入れやすく、肩こりも改善してくれると、一石二鳥な効果が期待できる手浴。おすすめの精油の組み合わせも教えていただいたので、ぜひ試してみてください。

「アロマは日常に取り入れやすく、お茶を飲むのと同じ感覚でちょっと一息ついたり、気持ちを切り替えたりするのに使えます。自分が好きだと思う香りで、心地よい時間を過ごしてくださいね」

【手浴の方法】

1.約42度のお湯をタライに入れ、天然塩(大さじ1)に2種類の精油を各1滴ずつ混ぜ、お湯に溶かす。

2.差し湯を用意して、冷めてきたら差し湯をしながら、15分間ほど手首まで浸す。


※精油使用の際には禁忌事項があります(特に妊婦の方)。必ず確認してからご使用ください。
※柑橘系の精油は皮脂を分解するため、手浴で使う場合は天然塩ではなく、コーヒーフレッシュと精油を混ぜて、乳化させてからお湯に入れてください。
※火傷にご注意ください。


▼症状別アロマの組み合わせ

・花粉症
ティートリー:呼吸器系の不調にアプローチ。免疫力アップ。
ジュニパー:デトッスク作用。ネガティブな感情を手放す。
※寝る前や朝出かける前など、時間を問わずおすすめ。鼻から額にかけてスッと呼吸が通るようになります。



・寒暖差アレルギー(自律神経のバランスを整える)
クラリセージ:緊張から解きほぐし心を緩める。
ラベンダー:ストレスを洗い流し、心のバランスを整える。
※就寝前におすすめ。自分にゆるしを与えるようなブレンドです。



・リラックス
イランイラン:花の精油。蕾がひらくように、気持ちを解放する。
マージョラム:不安や緊張を和らげる。
※就寝前や休みの日に。花の精油は心を開くといわれます。心を解放したい時におすすめです。



・保湿
ゼラニウム:皮脂のバランスを調整する。
サンダルウッド:肌を柔らかくする。
※手浴の際、タライから頭にかけてタオルをかぶせ、顔に蒸気を当てると、微量ですが肌に成分が取り込まれ、しっとり柔らかくなります。(蒸気の吸い込みすぎにご注意ください)



【information】
sous le nez ワークショップ
「星と香りワークショップ:番外編」
星座別 花粉症対策 マスクミストクラフトレシピ


2015/3/21(月・祝)に、ホロスコープから花粉症対策の精油を選び、オリジナルのマスクミスト作るワークショップを開催予定。詳細は、https://facebook.com/sous.le.nez/
まで。

取材協力:/「sous le nez(スールネ)」 http://www.souslenez.net
(赤木真弓)

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