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電力自由化のメリット・デメリットと選び方【後編】

Woman.excite / 2016年3月7日 11時0分

電力自由化のメリット・デメリットと選び方【後編】

コンセントを修理する人々

「電力自由化」とは結局のところどういうことなのか、その魅力とリスクについて、エネルギービジネスに詳しい、RAUL株式会社代表・江田健二さんにお話をお伺った前編


(c) beeboys - Fotolia.com



後編では、気になる電力会社の選び方から、電力自由化になることで予想される、とっても便利な近い将来のお話まで伺いました!

■契約の決め手は「実績」と「サポート力」
―電力会社は、なにを基準に選べばいいのでしょうか。

自分のライフプランやポリシーに合うものを探すのがいいと思います。

インターネットで「電力」「比較」などで検索すると、各電力会社の比較サイトや口コミを確認することが出来るので、よくチェックしてみましょう。

ほかのポイントでいえば、その会社の「実績」でしょうか。

現在は電力自由化で新規参入の会社がたくさんあります。ですから、会社の信用度や過去の配電実績などはきちんとチェックしたいですね。

また、カスタマーセンターや、お客様相談窓口がきちんとあるかも確認するといいでしょう。万が一のときに、電話で問い合わせできない、つながらないでは、一大事ですから。

価格よりも、万が一の時の対応を見極めることをオススメします。

また、携帯電話各社も電力自由化に参入するようなので、すでに「つきあいのある会社」で選ぶのもいいと思います。


■世界中どこへ行っても、自分の部屋の環境に!?
電力自由化は春に始まりますが、各社のプランが出そろうのはおそらく夏頃。それまでは様子見でいいと思います。

また、自由化ですべてが切り替わるわけではなく、2~3年は現在の料金体系が維持されるでしょう。

電気はこれから、どんどん自由になっていくと思います。

銀行の窓口がATMからアプリになって、いまではスマートフォンから振り込みも完了できてしまうイメージですね。

たとえば、友達の家に遊びに行って携帯電話の充電がなくなっても、壁の電気ソケットだけ借りれば電気代は自分で支払うことができたり、自宅で快適な温度・湿度を設定すると、世界中どこのホテルへ行っても自分の部屋ではその環境が自動的に整えられたり、といったことが出来るようになるでしょう。

2020年には日本でもほとんどの家庭に「スマートメーター」が設置されます。これは、現在よりももっと詳細に電気使用量を把握できるというものです。

「でんき家計簿」をご存じですか? 現在契約してる電気会社の「お客様番号」で、開設できる電気の使用量を確認できるサービスです。

これによって、季節での使用量や似た家庭との電力の比較ができ、自分の「電気を使うクセ」が把握できると思います。

また、スマートメーターの事前取り付けを行うと、時間ごとの電気の使用量も把握できます。

―ありがとうございました!


いままでなんとなく使ってきた電気。でもこの機会が、自分のライフサイクルや電気の作り方・使い方を意識するいいきっかけになりそう。

まずは気になる電力会社を調査しつつ、近い将来のスマートライフに備えましょう!

RAUL株式会社 代表取締役社長 江田健二さんプロフィール




アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。エネルギー/化学産業本部(リソースグループ)に所属し、電力会社のCRMプロジェクト、大手化学メーカーのSCMプロジェクト等に参画。アクセンチュアで経験したITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、2005年にRAUL株式会社を設立。

2016年1月25日に出版された、2016年4月からスタートする「電力自由化」(電力小売完全自由化)について、図解を交えて分りやすく解説した入門書『かんたん解説!! 1時間でわかる 電力自由化 入門』は、Amazonベストセラー1位(エネルギー一般関連書籍部門)に。

一般社団法人 エネルギー情報センター 理事/一般社団法人 エコマート 運営委員

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