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言葉を覚えるだけじゃダメ!? 幼児期の語学教育で大事なこと

Woman.excite / 2016年3月5日 5時15分

言葉を覚えるだけじゃダメ!? 幼児期の語学教育で大事なこと

英語を話せるからといって、人と交流できる、コミュニケーションがうまく取れる、ということはありません


© mkwwww - Fotolia.com


子どもに習わせたい語学として常にランキング1位なのが英語。将来に有利だというのがその理由でしょう。そこには「世界と交流できるような子になって欲しい」という親の思いもあるようです。ところで、きれいな発音や多くの単語を覚えると「交流」できるようになるのでしょうか? 

語学堪能なのに、コミュニケーションできない
私たちは日本語をスラスラと話せます。しかし、だから人と交流できる、コミュニケーションがうまく取れる、ということはありません。コミュニケーションに関するセミナーや書籍などの多さを考えれば、それだけコミュニケーションがうまく取れない人が多いということです。

現在中国在住の私はこれまで、数多くの学生に日本語を教え、多くの語学堪能な日本人とも出会ってきました。ところが、「うまくコミュニケーションが取れない」ということはだれもが持つ悩みでした。

目は口ほどに物を言う
「メラビアンの法則」という、アメリカUCLA大学の心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念があります。これは「人の行動が他人にどのように影響を及ぼすか?」というものです。それによると、

・話の内容などの「言語」情報:7%
・口調や話の早さなどの「聴覚」情報:38%
・見た目などの「視覚」情報:55%

とのこと。話の内容は大事ですが、聴覚や視覚の情報も大事だということです。


赤ちゃんは、コミュニケーション上手!?
これを実践しているのが、赤ちゃん! 赤ちゃんは言葉を話せません。でも、みんなからかわいがられ、ときにあやされ、自分の要求が満たされれば、にこにこ、すやすや、ベタベタのコミュニケーション上手といえます。
「オギャー」という泣き声、「もにょもにょ」というかわいらしい声は、いわゆる聴覚情報です。「手足ばたばた」「動きはもぞもぞ」、これはコミュニケーション影響度5割以上の視覚情報です。

アメリカ人は、ジェスチャーが派手!
声ははっきり! ジェスチャーも派手! アメリカ人はとにかく、全身を使って自分の言いたいことを表します。そういう方法のコミュニケーションによる交流が日常のアメリカ人相手に、いくら英語は流暢でも、無表情でボソボソ話したら、「コミュニケーション取りたくないのかな?」「交流したいというのは本気じゃないのかな?」と別のメッセージが伝わってしまいます。

言葉はわからなくても、メッセージを捉える
相手の言葉は聞きつつも、声の大小、トーンを意識する。仕草や目を捉える。そうすれば言葉が多少わからなくてもメッセージは受け取れます。それは相手もしかり。コミュニケーションは言葉以外に「声・仕草・目」などを捉えて行われるのです。

日本の場合、子どものしつけにおいて「もじもじ動きながら話さない!」「ジロジロ見ちゃだめ!」などと言われることが多いもの。でも、英語で交流するためには、「もっと態度で示しなさい」「もっとじっくり見なさい」が必要です。

練習法として公園などに行ったときに子どもと一緒に人間ウォッチングするのはどうでしょう?「あの人、楽しそうだね」「あの人、寒いのかな?」「あの人たち、仲良しさん!」と話し合ってみては。もちろん、当たり外れは関係ありません。仕草や振る舞いから感じ取る感覚が養われ、それを自然と自分にも取り入れて行くことができると思います。

(マキノ雅紀<フォークラス>)

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