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「褒める」と「おだてる」は何が違う? 子どもの上手な褒め方・NGな褒め方

Woman.excite / 2016年3月16日 7時15分

「褒める」と「おだてる」は何が違う? 子どもの上手な褒め方・NGな褒め方

いいね!を手にした子ども


© Edler von Rabenstein - Fotolia.com


「褒める子育て」をすでに実行している方も多いことでしょう。子どもが自分の力を信じ、社会でいきいきと活躍する力を育てる効果が高いと評判の子育て法です。子どもの能力を育てる「上手な褒め方」とはどんなものなのでしょうか?

やってはいけない? NGなほめ方
ただやみくもに褒めると、単なる「おだて」になってしまうのでは?という不安に感じる人もいるでしょう。おだてられたことによって自分を天才か何かと過信した子どもたちが社会に出てから自分の実力を思い知り、苦しむ例はいくつもあります。一般的に、以下のような褒め方はしないほうがよいとされています。

・他の子と比較して褒める
「◯◯ちゃんより上の点数よ、すごいじゃない」という褒め方は、競争相手を蹴落とす人間性を育てがち。自分の能力を磨くのではなく、相手の足を引っ張る方向にねじれた努力をするおそれがあると言われています。

・「あなたは頭がいいのね」「素質があるのね」と生まれつきの能力が良いかのように褒める
こうした生まれつきの能力をほめる言い方をしていると、自尊心が育ちすぎ、「自分はできる子」というイメージを損ねたくないあまり、過度に失敗を恐れる子になることも。
難しめの課題にチャレンジする勇気を持ちにくくなり、余裕でクリアできるハードル低めの課題を選びがちになった結果、実力を伸ばす機会を失ってしまうこともあるようです。

上からではなく、対等な目線で褒める
褒めるときは、子どもの同列に並んだ気持ちで褒めましょう。具体的には「よくやった」「えらいね」のような目上から目下への言い方ではなく、「すごいじゃない」「助かったわ」といった、同僚など自分と対等な立場の人間に言うイメージで。感じた気持ちを素直に伝えることがコツです。

子どもは、上から目線で「お褒めの言葉をいただいた」感のある言葉をもらうよりも、同じ目線からの「あなたのおかげで助かった」「すごいわね、感動しちゃった」といった言葉をかけてもらうほうが嬉しく感じると言われています。親が自分を、1人の人間として認めてくれていることが伝わるからです。それは正しい自己肯定感につながります。


能力ではなく、努力や経過を褒める
たとえばテストで100点を取ったとき「あなたは頭がいいわね」と能力自体を褒めるのではなく、「よく頑張って勉強したね」のように、そこに至る経過に焦点を当てて褒めましょう。
すると子どもは「頑張れば良い評価がもらえるんだな」と思い、もっと勉強に力を入れるようになります。そして、学年が上がると共にどんどん難しくなるテストや、習い事での発表会などの課題にも、果敢に取り組む体力が身につくのです。

将来的には実力以上の課題(大学受験や就職など)を狙って努力を重ね、みずから伸びる力を持つ人間に成長することが期待できるでしょう。

褒め方のもうひとつのコツは「伸びてほしいところをクローズアップして褒める」ことです。人間は他人に褒めてもらったところに自信を持つからです。

「あなたはできる子」のような、生まれつきの能力に自信を持たせるような褒め方は「おだて」になりやすく、子どもが「自分は元々できるから(まだ本気出してないだけ)」と、努力を怠る方向に向かいがちになります。それよりも「やればできる子」のように、その子の頑張る力の強さのほうに自信を持たせると、のちのちグンと伸びる子になりやすいのです。

親から子へ向けられた言葉は、子に対し大きな影響を与えます。困難にぶつかったときでも「頑張れば越えられる」と自分を信じる力を身につけられるかどうかは、親の褒め方ひとつで変わってくるのかもしれませんね。

(あとりゆうか<フォークラス>)

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