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安心して出産できない時代!? 女性が子どもを産むときに直面する壁

Woman.excite / 2016年3月20日 15時0分

安心して出産できない時代!? 女性が子どもを産むときに直面する壁

おなかを抱える女性 妊婦

ある日、自分のおなかのなかにもうひとつの命を授かったときの感動は、なんともいえません。しかし、よろこんだ次の瞬間に大きな不安がよぎってしまうのが、現代の出産環境…。


(c) WavebreakMediaMicro - Fotolia.com



働く女性が出産のときに抱える悩みと、事前に確認しておきたいことについてご紹介します。

■マタニティハラスメント体験談
マタニティハラスメント(=以下、マタハラ)とは、労働者が職場から妊娠・出産による不利益を受ける嫌がらせのことをいいます。

たとえば、妊娠を会社へ報告したときに「うちでは産休・育休はとれない」「急な人事異動で、新しい部署では仕事を全然まわしてもらえなくなった」「パートや派遣、契約社員などの場合は、急に雇用を打ち切られる。退職を促される」などの不利益な扱いのことです。

じつは私も、とある大手企業で派遣社員として働いていたときに、マタハラを受けました。

まず、妊娠がわかったときに派遣元の営業さんに報告をしたところ、「派遣では産休・育休はあってないようなもの」といわれ、先々の相談に乗ってくれる様子ではありませんでした。

また、妊娠6~7カ月の頃にようやく派遣先にも報告し、一度は産休ギリギリまで働くと合意をしましたが、急きょ「後任者が見つかったから、もう休んでいい(=契約解除)」と言われました。



■出産の前後にふりかかる大きな不安
マタハラ以外にも、さまざまな悩みがあります。出産後も雇ってもらえるかどうかも、不安を感じるところです。

仕事が安定している正社員のある女性は、数年前にひとりめを出産したとき、保育園に入れず、会社復帰ができない可能性があったそう。

結局、彼女は子どもが1歳になるまで育休がとれるところを、0歳児クラスに空きがある保育園へ申し込みをして、早めに復帰しました。

正社員で働いていた別の女性は、当時の会社が社会保険と雇用保険に入っておらず、産休育休中の給付金がもらえない状況に。子育て中の経済的な不安を避けたい彼女は、転職を選びました。

■妊娠・出産にそなえて確認しておきたいこと
これから、妊娠・出産を考えている人は、次の予備知識を事前に調べておきましょう。

1. マタハラとは何か
2. 産休・育休を取得するための条件
3. 産休・育休中の手当や給付金の受給資格
4. 住んでいる地域の保育園事情

私もこれらを学ぶことで、“保険組合や会社の総務へ相談する”という選択肢が生まれ、無事に産休・育休をもらうことができました。

ひとりでも多くの女性が、安心して仕事と子育ての両立ができる社会になりますように。そのためにまずは、ひとりひとりの女性が、自分で知識を蓄え、そなえることが重要です。
 
 
(藤平真由美)

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