子どもに豊かな感性を育てたい! 美術館の子ども向けプログラム
Woman.excite / 2016年3月31日 8時15分
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美術館賞をする母と子
© JackF - Fotolia.com
子どもには勉学の知識だけでなく、深い人間性や感受性も身につけて、心の豊かな人になってもらいたい。そう願う人も少なくないでしょう。そんな心の豊かさを育むための良い刺激となるのが、芸術です。
「芸術なんて子どもには難しすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、ヨーロッパではどの国でも、子ども向けの芸術プログラムがたくさん準備されています。そして、最近では日本の美術館も、子どものためのプログラムに力を入れているところが多くなってきました。
子どものための芸術プログラムってどんなもの?
ただ鑑賞するだけではわかりにくい美術や芸術。特に、まだ知識の育っていない子どもにとって、「これは素晴らしい絵でしょう」と言われても、首を傾げることのほうが多いはず。
けれども、プログラムやワークショップを通じて芸術に親しめば、親近感が沸き、より理解が深まります。加えて初対面の人と繋がったり、アーティストとコミュニケーションをとれたりするのも、子ども向けプログラムならではのいいところです。
都内近郊を中心に、子ども向けプログラムのある美術館をいくつかピックアップしてみました。
国立西洋美術館「どようびじゅつ」
対象:6才~9才の子どもと同伴の大人 (子どものみの参加は不可)
西洋美術館に常設されている絵や彫刻を、子どもたちみんなで学芸員の解説などを聞きながら楽しみ、その後それをモチーフにしたバッグや紙細工や絵など、自分でも創作を楽しみます。
・ファミリープログラム|国立西洋美術館
東京都美術館「とびらボード」
対象:中学生までの子ども
特別展の開催期間中、子ども向けに無料でお絵描きボードを貸し出してくれるサービス。お絵描きボードは描いたり消したりが自由自在なので、展示されている作品をじっくり観察して、スケッチすることができます。また、描いた絵をポストカードとして印刷し、持ち帰ることも可能(※ワークショップ「とびらでGO」開催時のみのサービスです)。
そのほか、各展覧会に合わせて塗り絵や缶バッジ造り、謎解きイベントなど、さまざまなワークショップが開催されるので、逐次情報をチェックしておくとよさそうです。
・とびらボード|東京都美術館
・ワークショップ|東京都美術館
東京都現代美術館「ギャラリークルーズ」
対象:プログラムごとに異なる
ギャラリークルーズは、学芸員と一緒に美術館内や展示室をめぐり、体験的に作品鑑賞をおこなうプログラムです。しかも、ただ見るだけではなく、変わった趣向(たとえば、コップの裏に穴をあけて、そこから絵を見てみる)を凝らして絵を鑑賞することも。次はどんなことをするのか、そんなワクワクも手伝って人気のあるプログラムです。
・普及プログラム「ギャラリークルーズ」|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
サントリー美術館「エデュケーションプログラム」
対象:プログラムごとに異なる
サントリー美術館では、日本美術の楽しさを伝えるためのさまざまなプログラムを開催しています。日本画の画材について解説する親子向けワークショップや掛け軸、屏風づくりの体験型レクチャーのほか、夏休みには子ども向けプログラムを実施するなど、日本美術という限定的なジャンルながら、プログラムの内容な実に多彩。月に一度程度は実施されているようなので、随時チェックしてみては。
・まなぶ・体験する サントリー美術館
横浜美術館「子どものアトリエ」
対象:幼児(年長児)/小学校低学年/小学校高学年
対象年齢を分けて開催している「子どものアトリエ」。部屋一面の大きな画用紙に思いっきり絵を描いたり、土粘度で好きなかたちをつくったり、銅板に絵を描いて、それを版画にしてみたり、立体絵本をつくったり。プログラムはかなり多岐に渡るので、子どもが興味を持ちそうなものがあれば、ぜひ申し込んでみましょう。
・ワークショップ | ワークショップ | 子どものアトリエ | 教育・創作体験 | 横浜美術館
(関連記事)
・美術館は大人だけのものじゃない! 子どもがアートとふれあえる、横浜美術館の「子どものアトリエ」
名古屋市美術館「びじゅつ びっくり たまてばこ」
子ども向け美術プログラムが充実している名古屋市美術館。「美術の"び"は、『びっくり!』の"び"」を合言葉に、美術館を玉手箱に見立て、さまざまな驚きが飛び出してくるプログラムを2ヶ月~3ヶ月に一度程度開催しています。また、毎年夏休みには「夏休みこどもの美術館」と題した特別プログラムの開催もあり、人気を博しているようです。
・キッズプログラム|名古屋市美術館
子どもの時期に感じた美術への感受性は、大人になっても身についているはず。さまざまな美術館を訪れて、たくさんのプログラムに参加して、豊かな心が育まれるといいですね。
(ふじなみまき<フォークラス>)
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