開業資金は100万円以内!「好き」を仕事にしたママの産後の独立・起業ストーリー
Woman.excite / 2016年4月20日 7時0分
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ワーキングマザー
平成28年4月から、女性活躍推進法がスタートしました。以前と比べると働くママへの理解が深まり、産後も会社に復帰しやすい環境が整いつつあります。
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そんななか、これまでの会社から離れ、あえて独立や起業を選んだママも。子育てをしながら独立へ一歩踏みだしたきっかけやその道のり、独立後の生活の変化までを先輩ママに伺いました。
■独立を決めた理由。そこには大きなできごとが…
お話を伺ったのは、カラーコンサルタントとして独立し、色彩専門オフィス「セレスティー」代表をつとめる鶴巻亜記さん。企業を対象としたカウンセリングやセミナー、講師業をされています。
建築設計事務所で秘書として働いていた鶴巻さんは、29歳のときに長女を出産。その後は復帰し、仕事内容や人間関係への大きな不満もなく働いていたそうです。
そんな鶴巻さんに転機が訪れたのが、32歳のとき。会社の人事異動で、これまでいた部署のメンバーが大きく入れかわることになったのをきっかけに、このまま会社員でいることに疑問を持ちはじめます。
「あと30年間同じ仕事を続けたいかを考えてみると、そうではなかったんです。せっかくなら、20代のころから好きで、勉強を続けてきた“カラー”を仕事にしたいと思うようになりました。このとき長女は2歳。子育てにも慣れてきて、自分のことに目を向ける余裕が出てきたころでもありました」(鶴巻さん)
とはいえ、子育てしながら働ける環境を手放すことには不安もあったといいます。迷いつつも、「独立」への気持ちを固めたのには、大きなきっかけがありました。
それが、ふたり目のお子さんの妊娠と、流産。おなかに小さな命を宿してほどなくのお別れに、当時は本当に落ちこんだと鶴巻さんは言います。
「言葉では言いあらわせないくらい、ショックでした。でも、いつまでも悲しみにとらわれていては先に進めません。気持ちを切りかえるためにも、何か夢中になれることをしようと、独立を決意しました」(鶴巻さん)
気持ちをリセットして、一念発起。起業セミナーなどに通ううちに、子育てをしながらカラーの仕事で独立し、活躍しているロールモデルと出会い、独立後のビジョンがよりくっきり見えてきました。
■開業資金は100万円以内! 子育て中だから、リスクは最小限に
在職中から起業に向けたセミナーに通いながら、少しずつカラーの仕事をスタート。子育てしながらのWワークは体力的に大変ではありましたが、家族のサポートを得て何とか乗りきったそう。退職後まもなく独立し、念願のサロンを開業します。
開業資金は、100万円足らず。「子育て中だから、お金は借りないと決めていました」と鶴巻さん。事務所探しからカラーの仕事に必要なもの、サイトの開設まですべてひとりで手配し、費用を最小限に抑えました。
ビジネスプランを立て、満を持しての開業でしたが、最初は仕事がなかなか増えずやきもきする日々が続きます。軌道に乗りはじめたのは、開業から2年ほどたってから。
「仕事がこないのは知識が足りないからだと思い、最初は勉強ばかりしていました。でも、あるとき方向性を変えて、積極的に外に出るようにしました。さまざまな人に『独立しました』と言ってまわったら、人づてで少しずつ仕事が増えはじめたんです。
実際に顔を合わすことなくオンライン上でビジネスができたり、不特定多数に情報を発信できたりするいま、それらを上手に活用するのはもちろん大切なことです。でも、フェイスtoフェイスのやりとりやリアルでの人とのつながりは、それ以上に大切なんだな、と痛感しましたね」(鶴巻さん)
■子育て中の独立・起業。生活はどう変わった?
仕事が回るようになり、どんどん実績を伸ばしていった鶴巻さん。独立から3年がたつころには、新たな家族も増え、ほどなく個人経営から法人化をはたし、公私ともに充実した日々を送っています。
「いま、あらためて振りかえってみると、子育て中だからこそ、独立を決意できたと思います。会社にしばられず、自分のペースで子育てと仕事を両立させたい、という気持ちももちろんありました。
しかし、私の場合は、『自分が好きなことで、仕事をする』姿を子どもに見てほしいな、という気持ちのほうが強かったかもしれません。それが子どもたちに伝わっているかどうかは別ですが…」と鶴巻さん。
実際に、仕事のスケジュールは子どもの用事を“先取り”してから組んでいるのだそう。自分で時間をつくれることで気持ちの面でも余裕ができ、子どもとのかかわりをより楽しめるようになったそうです。
一方、仕事には波がつきものです。独立すれば、そのすべてを自分で受けとめ、コントロールする覚悟も必要です。
「うまくいくときもあれば、うまくいかないときもあって当たり前です。うまくいかなくてやめてしまう人が多いのですが、そこでいかにふんばれるかどうか、ですね。長期的なビジョンを持って、うまくいかないときに備えて予防線をいくつも張っておき、長く続けていくことが大切なように思います。
もうひとつ、自由なスケジュールを組めるということは、裏を返すと動かなければ何も生産できない、ということでもあります。自分のなかでの優先順位をはっきりさせて、管理できる人はきっとうまくいくと思います」(鶴巻さん)
仕事に対する責任感や管理能力によって向き不向きはあります。しかし、ライフワークバランスを自分で調整でき、自分らしく働けることは、子育て中の女性にとって大きな魅力にうつるのではないでしょうか。
「私もいずれ独立して好きなことをしたい!」と考えているママにとって、少しでもご参考になれば幸いです。
・色彩専門オフィス セレスティー
(コミヤ カホル)
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