自転車のプロ「NOiS BIKE」のオーナーに聞く! 子乗せ電動アシスト自転車の選びかた
Woman.excite / 2016年4月20日 13時0分
![自転車のプロ「NOiS BIKE」のオーナーに聞く! 子乗せ電動アシスト自転車の選びかた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1460856779147_0-small.jpg)
Nois BIKE(ノイズバイク)
ママにとって重要な移動手段のひとつ、子乗せ自転車。
子どもの保育園や幼稚園への入園を機に購入を検討する人が多いようですが、決して安くはない買い物だけに、どの自転車を選んだらよいか迷うママも…。
そこで、自転車のプロであり、おしゃれ感度の高いママたちに人気の自転車ショップ「NOiS BIKE(ノイズバイク)」のオーナーである那須裕樹さんに、子ども乗せ機能つき自転車の選びかたについて聞いてみました。
NOiS 清澄白河店
■電動or普通、どちらがいい?
子乗せ自転車を購入する際、まず悩むのが「電動アシストつきがいいのか、それとも、普通の自転車で十分なのか」ということではないでしょうか。
「坂道の多い場所に住んでいたり、自転車で遠出をしたりする人には、電動アシストつきがおすすめです。また、5km以上の距離をコンスタントに乗るというのであれば、電動アシストつきを購入したほうが、快適な自転車ライフを送れるでしょう。
一方、園への送迎や近くのお店への買い物など、家から比較的近いエリアで乗る予定だったり、乗るための用途が限られていたりする人にとっては、アシスト機能のない、普通の自転車がおすすめ。
というのも、電動アシストつき自転車は、そうでない自転車に比べて約10kg、車体が重いので、停めたり車体を押したりするのが少し大変です。買い物や園への送迎の場合、乗り降りの頻度が多くなるため、サッと停められる普通の自転車のほうが意外と便利なのです」(那須さん)
電動アシストはあればたしかに便利ですが、なくてもよいケースもあるのですね。
■おすすめメーカーと選ぶポイント
電動アシストつき自転車を購入したいときは、どのメーカーを選ぶのがよいのでしょうか?
「現在、日本で販売されている自転車の電動アシストユニットのほとんどは、ヤマハとパナソニックという2大メーカー(※)製で、そのふたつに性能の差はほぼありません。なので、デザインの好みで選んで、問題ないと思いますよ。
サイズも、現在の子乗せ自転車の主流は20インチです。
![](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1460856779147/1460970915_9.jpg)
NOiSでも、20インチの電動アシストつき自転車を豊富に取り扱っている
このサイズなら、極端に大きかったり小さかったりしない限り、身長に関係なく乗ることができます。パパとの兼用も問題ありません。
しいて言うなら、車体というよりも、自転車用チャイルドシートの違いで選ぶ感じでしょうか」(那須さん)
一体、どんな違いがあるのでしょうか?
(※)電動アシストつき自転車の販売メーカーは、ヤマハ、ブリヂストン、パナソニックの3社が大手だが、ヤマハとブリヂストンの電動アシストにも、ヤマハ製ユニット搭載の車種もあるため、ここでは2大メーカーと表記。
■前乗せ、後ろ乗せ、どちらを選ぶ?
自転車用チャイルドシートにもいろいろなタイプがあり、安全かつ快適に乗れるような工夫が、メーカーごとにされているそう。
まずは子どもを乗せる際、前乗せと後ろ乗せ、どちらのシートを選ぶのがよいのかを聞いてみました。
「最近のチャイルドシートは、前乗せシートも後ろ乗せシートも、お子さんの体重が9Kg以上で、つたい歩きができるようになった1歳くらいからと言われています。
ちなみに、日本で乗せてもよい年齢制限は、前乗せ=15kgで3歳まで、後ろ乗せ=22kgで6歳未満までとなっており、体重による制限もあります。これを目安にしてもよいでしょう。
一人目のお子さんは後ろ乗せシートから始めた方が、自転車のバランスが良いので安心して走れると思いますよ」(那須さん)
シートに乗せられる子どもの年齢の目安がわかったところで、実際に自転車用チャイルドシートを選ぶポイントを教えてもらいました。
■おすすめはヨーロッパ製
「国内メーカーのものも、もちろんいいですが、個人的なおすすめは自転車先進地域であるヨーロッパ製のチャイルドシートです。人間工学に基づいてデザインされているものが多く、フィット感がよい上、デザインがおしゃれというところもポイントが高いです。
![](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1460856779147/1460970914_4.jpg)
自転車用のチャイルドシートで一番重視してほしいのは、ベルトが子どもの体にしっかりフィットするかどうか。ヨーロッパ製チャイルドシートには、シートの前部に手すりがついていないので、それを不安がる人もいますが、ベルトで体がしっかり固定されていれば、手すりは必要ありません。
具体的なメーカーで言うと、『Polisport(ポリスポート)』や『Yepp(イエップ)』がおすすめです。
1歳過ぎくらいであれば、体をしっかり包んでくれる『Polisport』のチャイルドシートがよいでしょう。眠ってしまったときも、比較的安心です。
![Polisport(ポリスポート)のチャイルドシート](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1460856779147/1460970914_5.jpg)
Polisport(ポリスポート)のチャイルドシート
3歳くらいの体のしっかりしてきた子であれば、『Yepp』のシンプルなシートもよいのでは。カラーバリエーションが豊富で、好みの色が選べます。どちらも、9kg~22kgまで対応しています」(那須さん)
![Yepp(イエップ)のチャイルドシート](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1460856779147/1460970914_6.jpg)
Yepp(イエップ)のチャイルドシート
■忘れてはいけない大事なポイント、ヘルメット選び
車体とチャイルドシートのほかに、子ども乗せ自転車を購入する際、忘れてはいけないアイテムがもうひとつあります。
それが、子ども用のヘルメット。「ヘルメットなんて、どれも同じじゃない?」と思うかもしれませんが、じつはここにも細かな違いが。
![ヘルメット](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1460856779147/1460970914_7.jpg)
たくさんあるヘルメット、どう選んだらいい?
「子ども用のヘルメットは必ず試着して買ったほうがよいです。頭の大きさは、個人差が大きいため、『せっかく買ったのに入らない!』ということが多々あります。それに、ブカブカ過ぎても意味がない。とくに、1歳~2歳くらいの小さな子ども用のヘルメットは、しっかり試着した上で選ぶことをおすすめします。
小さな子ども用でおすすめなのは、Solano(ソラノ)というメーカーのヘルメット。アジアンフィットという、頭の横幅が広い日本人の骨格に合わせたデザインで、フィット感が違います。
![左 Solano(ソラノ)右 NUTCASE HELMET(ナットケース ヘルメット)](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1460856779147/1460970915_8.jpg)
左 Solano(ソラノ)右 NUTCASE HELMET(ナットケース ヘルメット)Solano(ソラノ)のヘルメットは、日本人の骨格に合わせた横幅の広い“アジアンフィット”というデザインがポイント
ヘルメットは、横幅が合わないと、入らないですからね。小さなサイズも作っているので、子どもも嫌がらずにかぶってくれるでしょう」(那須さん)
自転車のチャイルドシートは、かなり高い位置にあります。もしものときに子どもを守ってくれるヘルメットは慎重に選びたいですね。
■試乗はするべき? メンテナンスのポイントは?
さて、教えてもらった数々のポイントを参考に、いくつかの購入候補を絞り込んだら、最後にしておくことが「試乗」です。自転車のプロである那須さんいわく、「試乗は必ずしたほうがいいです」とのこと。
「試乗することで、乗りやすいと感じられる車体が必ずあります。逆に、見た目は気に入っていても、実際に乗ってみるといまいちしっくりこないものもあるはず。買ってから後悔しないよう、事前の試乗は必須です。面倒でも、時間をとって販売店に出かけてください」(那須さん)
最後に、買った後のメンテナンス方法についても聞いてみました。
「乗っていてもいなくても、月に一度は必ずタイヤに空気を入れてください。空気は、タイヤのゴムの表面からも徐々に抜けていきます。風船がしぼんでいくのと同じです。
電動アシストつき自転車の場合、タイヤの空気が抜けていても、アシストがあるおかげで気がつかないことが多いので、とくに注意が必要です。
それと、半年に一度は専門店で定期点検を受けたほうがよいでしょう。たとえば、ペダルの回転があまり良くないからと自分でグリスを差すと、かえって悪影響が出てしまうこともあるので、プロの手にまかせるのがおすすめです」(那須さん)
ママと子どもの命を乗せて走る子ども乗せ自転車。今回紹介したポイントを参考に、「わが家の定番」を選んでみてください。
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