夏の肌にはキケンがいっぱい! 親子でできる虫刺されと日焼けの応急処置
Woman.excite / 2016年7月13日 11時0分
![夏の肌にはキケンがいっぱい! 親子でできる虫刺されと日焼けの応急処置](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1467000171191_0-small.jpg)
夏の森の中で虫に刺される幼い女の子
親子でアウトドアを思いっきり楽しみたい夏。でも、虫刺されや日焼けなど、子どもの肌トラブルも起こりがち。レジャー先や帰省先では、すぐに病院に行けないときもありますね。
(c) gamelover - Fotolia.com
そこで、正しい応急処置の方法をとりうみ小児科(千葉県白井市)の院長である鳥海佳代子先生に聞きました。
■虫刺されは何の虫かわからないことも多い
夏の虫刺されは、蚊・ブヨ・毛虫・蛾などが多いそうです。
「ただ、親が刺されたところを見ていないと、患部だけみても“○○に刺された”と断言できないことも多いんですよ」(鳥海先生)
虫に刺されたときの応急処置は、まず冷やすこと。冷やすと炎症もおさえられ、かゆみも多少やわらぐそうです。
![鳥海佳代子先生/小児科専門医(とりうみ小児科 院長)](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1467000171191/1467280306_2.jpg)
鳥海佳代子先生(とりうみ小児科 院長)健診と相談だけでも10,000人以上の母親と向き合ってきた小児科専門医で双子のママ。モットーは“子育て応援の気持ちで”。現在、各種メディアを通じて子育てに役立つ情報や応援メッセージを発信中!
「患部を流水で洗うなどして清潔にしてから、濡れタオルなどで冷やします。保冷剤があればタオルやカーゼハンカチで包んで患部にあてるのもいいですね。ただ、子どもはすぐに飽きてしまうので、ずっと冷やし続けるのは難しいことも。一番手軽なのは、市販のかゆみ止め。レジャーにでかける前は薬局で相談して、いろいろな虫刺されに使えるかゆみ止めを用意しておくと安心です」(鳥海先生)
なお、次のような症状がみられる場合には病院を受診したほうがよいそうです。
・腫れがひどい
・赤みの範囲が広い
・かゆみがものすごく強い
・じんましんや胸の音がゼーゼーしてくるなど、全身症状がでる
■寝ているときに掻きこわしてしまうときは
虫刺されは寝ているあいだに掻きこわしてしまう子も多いと思います。
「掻きこわし対策としては、(物理的に)患部にさわれないようにガードしておくこと。カーゼで患部を覆って薄く包帯を巻いておいたり、室温を適切にして長袖・長ズボンのパジャマを着せたりするのもよいでしょう」(鳥海先生)
それでも掻いてしまうことはあるので、爪は短く、丸い形に切っておくことも大切です。
■日焼けしたときの応急処置は?
次は日焼けのトラブル。夏の日差しは思いのほか強く、遊びに夢中になっているうちに、うっかり日焼けさせてしまった…。そんなときはどうすればよいのでしょうか?
![浜辺で、ママに日焼け止めを塗ってもらう娘](http://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2016/E1467000171191/1467280306_4.jpg)
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「自分でできる日焼けの応急処置のステップは2つ。まずは冷やすこと。そのあとに保湿です」(鳥海先生)
冷やし方は、保冷剤をガーゼハンカチにくるんだり、冷水で湿らせたタオルをあてたり。保湿剤は、油分の多いクリームタイプだと刺激になることもあるので、サラサラした乳液タイプがおすすめだそうです。
「それから水分を多めに摂るのもポイント。日焼けしていると皮膚から水分が奪われ、体の中もちょっと乾いている状態になっています。また、早く寝ることも大事。体全体が刺激をうけてデリケートな状態になっているので、早めに寝かせて体の回復を促してあげてください」(鳥海先生)
■病院に行ったほうがいいレベルの日焼けとは?
「病院に行かなくてもいいのは、赤みがあって火照っているものの、痛いほどではない状態。逆にひきつれた感じがあったり、痛みを感じたりするときは、受診したほうがいいです」(鳥海先生)
とくに急いで病院に行った方がいいのは、水ぶくれがたくさんできてしまったようなケース。そこまでいくと子どもも痛くて寝られないかもしれません。
■まずはトラブルを起こさない対策が大事
虫刺されも日焼けも、大事なのはトラブルを起こさない事前対策です。
「子どもの肌に適した虫よけ剤や日焼け止めを用意し、用法や回数を守って使いましょう。長袖・長ズボンで露出を少なくすることも対策になります」(鳥海先生)
病院に行く場合、皮膚のトラブルだけでほかに症状がなければ、小児科ではなく皮膚科でもよいそうです。より専門的な処置ができることもあるし、小児科より夏風邪など感染症をもらう確率が少なくてすみます。
■ママのケアも忘れずに
最後に子どもだけでなく、ママ自身のケアも忘れずに。大人になると虫刺され跡も消えづらいので、爪を立てて掻いたりしないよう、大人用のかゆみ止めも用意しておくと安心。
また、うっかり日焼けに備えて、シートマスクのようなたっぷり保湿できるアイテムもあるといいですね。
いざというときの正しい処置を覚えておいて、親子で夏のレジャーを満喫したいですね!
(KADOKAWA中経出版)
『小児科医が教える 子どもが病気のときどうすればいいかがわかる本』
「肌が荒れたとき」「お腹をこわしたとき」「熱を出したとき」など、子どもの症状別に具体的なホームケアのポイントと受診のコツがわかりやすくまとめられている一冊です。「小児科医ママの子育て応援ブログ」もチェック! http://ameblo.jp/nemotokayoko/
(古屋江美子)
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