断り上手はコミュニケーション上手! 「アサーション法(自己主張)」トレーニング
Woman.excite / 2016年7月24日 22時0分
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ママ友
ママ友や職場の人とのやりとりなど、毎日のコミュニケーションの場面で困難を抱えている人は決して少なくありません。皆さんのなかでどれくらいの人が、自分の気持ちを上手に伝えられているでしょうか?
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もしかするとこれがうまくできないために、人付きあいに苦手意識をもったり、ストレスをためていたりするかもしれません。
今回は、良い例、悪い例をあげながら上手なアサーション(自己主張)の方法を紹介します。
■あなたはどの断り方をしている?
事例1:相手からの行為に対して
昨日からはじめたダイエット! そんなときにタイミング悪く、友だちがケーキを持って遊びにきてくれました。
「私、昨日からダイエットを始めたんだけどなあ」
そんなとき、あなたならどうしますか?
- 「私、昨日からダイエットはじめたのでケーキは食べられない」ときっぱりと断る
- 「困ったな、でも気を悪くさせるので食べるか(心の声)」といやいや食べる
- 「私、昨日からダイエットはじめたんだよね」と相手の反応をうかがう
事例2:気が進まない誘いに対して
あまり興味のないスポーツ観戦、たまたまチケットをもらったからと誘われることはありませんか?
そんなとき、あなたならどうしますか?
- 「私、スポーツ観戦はまったく興味ないんだよね」とはっきり断る
- 行く(があまり楽しめない)
- 「スポーツ観戦か。そうだね、行ってもいいけど」と明らかに興味なさそうなそぶりを見せる
この事例であなたはどの行動パターンでしょうか? じつは、アサーションの実践では、すべてのパターンが失敗例です。
・タイプ1:アグレッシブ型(攻撃型)
1の行動は、自己主張をしすぎるアグレッシブ型(攻撃的)です。自分の気持ちを優先するあまり、相手の感情への心配りや思いやりが不足しています。
一見このタイプは、アサーティブ(自己主張)ができていると思われがちです。しかし、職場でこのような上長や同僚がいる場合を想定してみてください。相手の意見や考えを聞きいれず、自己主張が激しいので一緒に仕事をしたくないと敬遠されることでしょう。
また、仲間やグループ内でもなんとなく威圧感があり、陰で悪口を言われたり、友だちになりたくないタイプと思われたりすることが多いようです。
・タイプ2:パッシブ型(受身型)
2の行動は、パッシブ型(受身型)です。たとえば、「事例1」では、持ってきてもらったケーキは食べるのだけれども、あとでくよくよと食べてしまったことや、言えなかったことを後悔したりすることになるでしょう。
このタイプのコミュニケーションは、相手を尊重しすぎるあまり、自分の気持ちを押しころしてしまいます。結局、自分の気持ちを素直に表現していないということに。
思いやりのある行動のようにも見えますが、相手がそうと知ればむしろショックを受けるはずです。
また、職場や仲間にこのようなタイプの人がいると、いつも自分の意見がない、自分に自信がない、頼りないと思われがちです。相手に尊大な態度をとらせてしまうかもしれません。
・タイプ3:パッシブアグレッシブ型(受身的攻撃型)
3の行動は、決して強く自己主張をするわけではないのですが、まわりくどい言い方をして作為的に相手に言わせようとするコミュニケーションです。
事例1では、「私、昨日からダイエットはじめたんだよね」と言うことで相手に罪悪感をもたせ、「それは間の悪いものを持ってきてしまってごめんね。じゃあ今回はやめておいたほうがいいね」という言葉を期待しています。相手もあまりいい気持ちはしません。
このようなタイプのコミュニケーションをとる人は、素直じゃない人、斜に構えた人、皮肉っぽい人と思われがちです。これもまたアサーティブ(自己主張)の失敗例です。
■アサーティブ上手なコミュニケーションの3ポイント
・相手の気持ちを思いやる
コミュニケーションで一番大切なのは、やはり相手の感情を思いやることです。自分の考えを主張したいあまり、相手の感情への配慮がないのはタブーです。
それを言われたら相手はどう思うかということを考えてから話すといいでしょう。
もし同じことを言われても悪い気持ちがしなければ、相手も同じであることが多いです。それが上手なコミュニケーション手段となります。
・自分の気持ちを素直に伝える
もう一つとても大切なのは、自分の気持ちに正直になり、自信を持つことです。すべて相手の気持ちを優先して、自分の気持ちを覆いかぶせてしまうなら、それは本当のコミュニケーションとはいえません。
相手と自分の気持ちのバランスを上手に保てるように、あなたがコントロールする必要があります。そのためには、公平な関係であることが必須。
自分の気持ちをある程度正直に話して初めて、相手もあなたに心を許してくれるはずです。
・相手の答えや反応を期待しすぎない
コミュニケーションは相互関係ではありますが、それはあなたが相手をコントロールすることではありません。
どんな答えでも良く聞き、誠実に受けとめることが、よいコミュニケーションのはじまりといえます。相手の感情も自分の感情も大切にすること、そして、自分の感情や存在に自信を持つことを心がけましょう。
先にあげた事例で、この3つのポイントをつかんだ行動はいくつかあります。
事例1では、「昨日からダイエットをはじめたんだけど、今日はせっかく持ってきてもらえてとてもうれしいので、食べちゃう。ダイエットは明日からにする」と感謝の気持ちを素直に表現し、ダイエットすることも伝える。
行動としては結局食べるのだけれども、何も言わずに食べたよりもずっと後悔は少ないはずです。
どうしても食べられなければ、「本当にうれしいんだけど、昨日からダイエットはじめたので、明日の分に半分残しておいてもいい?」と、素直に聞いても相手は悪い気持ちはしないでしょう。
事例2については、どんな答えがアサーティブ上手か、あなた自身で考えてみてくださいね。
(宮本燈)
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