インスタで大人気! 子育て中でもできるシンプルな暮らし方 【holonさん家のインテリア#01】
Woman.excite / 2016年8月8日 11時0分
リビング
近頃よく耳にする「持たない暮らし」「ミニマリスト」「すっきり収納」。ものを減らし、すっきりと整理整頓して、心からのお気に入りに囲まれながら暮らすというライフスタイルに人気が集まっています。
今回お伺いしたのは、インスタグラムのフォロワー数が12万人を超える、シンプルライフを実践しているholonさんのお宅。今年の4月に、インテリアをテーマにした2冊の書籍を手がけたばかりです。
白い壁、白木のフローリングが映える中に配したのは、厳選されたお気に入りの家具。ビンテージの北欧家具や小物の存在がぐっと引き立ち、まるでギャラリーのようなリビングです。
▼holonさん家 プロフィール
・家族構成:夫、妻holonさん(32歳)、娘(5歳)、息子(1歳)の4人暮らし。
・間取り:3LDK
・住宅形態:分譲マンション
・instagram:@holon_
実はholonさん、5歳と1歳を迎えたばかりという、手のかかる時期の子育て真っ最中のワーキングマザー。そんな中で、このすっきりとした暮らしはどうやってキープしているのでしょう? その秘密を伺いました。
■「ためない」ことが時間を生む
holonさんの一日の中で、実は家事に費やしている時間はそう多くありません。子どもが寝た後に、掃除や片づけに励んでいるのかと思いきや、「夜はテレビや映画をみたりと自分の時間にあてています。のんびりしていますよ」と意外なお返事が。
holonさん家のリビングには、ダイニングテーブルがありません。ローテーブルで過ごすことで、部屋はより広々としたスペースに。また、テレビは壁掛けに、扇風機はコードレスタイプをチョイスするなど、単体ですっきりと見えるものを選んでいます。
ワーキングママのholonさんが、家事に充てているのは、朝の出勤前時間と帰宅後の寝かしつけまで。どちらも、一日の中で一番忙しくなる、家事のピークタイムです。その中で、いかに効率よく進められるかは、どんな家庭でも一度は悩むもの。
holonさんは、シンプルに「後回しにせず、その都度小まめに片付ける」ことを意識しています。食事を終えたら食器を洗って定位置に戻す、汚れは溜まる前に掃除する。言葉にすると簡単ですが、そこにはスムーズに進めるためのポイントがあるようです。
掃除や片づけが苦にならない、家族みんながスムーズに暮らせるしくみを工夫する。
holonさん家のキッチンには「水切りかご」がありません。「食器を洗う」ことは家事のひとつとして組み込んでいても、「それを拭き上げて元の場所にしまう」のは、働くママにとって二の次になりがち。でもそこまでを “ひとつのサイクル” として日常に組み込むことで、キッチンは常にクリーンな状態を保てるのだとholonさんは言います。
帰宅後、バタバタと食事作りに取り掛かる前に、水切りかごに山盛りになった食器をうんざりしながらしまう、という必要もありませんね。
「しまう」という動作が苦にならない、シンプルな収納と動線も、無理なくきれいを保つコツのようです。
holonさんは、シンクや作業台から最短距離である、キッチンの引き出しに食器をしまっています。これなら、家族のだれもが家事に参加しやすく、もう少し大きくなれば子どもたちもお手伝いが簡単です。
器は白いものを中心に厳選。愛用しているのは、ヤマザキパンのキャンペーンで集めた白い皿。軽くて割れにくいところもお気に入りです。「アラビア」の“パラティッシ”シリーズは、ソーサーにカップを受けるくぼみがないので、プレートとしても使えます。
ものを減らすと、すべてに定位置をつくりやすく、結果、片づけがラクになります。シンクやコンロ下の大型引き出しは、ファイルボックスを使って上から見渡しやすい立てる収納に。
洗って開いた牛乳パックは、生ものを切るときのまな板代わりに活躍。炊飯器は持たず、毎日のご飯は圧力鍋で炊いているのだそう。
吊り戸棚の中も、「無印良品」のファイルボックスやポリプロピレン引き出しで分かりやすく収納。
意外だったのが、おたまやフライ返しなどが入ったツール立て。コンロ脇に置くのが定番ですが、holonさんは使う時だけ出し、コンロ周りの掃除をしやすくしています。
ちなみに、食器を拭いたふきんは煮洗いしているのだそう。「夕飯づくりや後片付けなどでキッチンに立ったついでに、“ル・クルーゼ”などの鍋を使って煮沸します」。
酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダを使えば、ふきんも鍋も常にピカピカをキープ。時々、鍋をたわしでゴシゴシ…とも無縁に。
重曹や酸素系漂白剤などの粉末は、「フレッシュロック」に詰め替えて。密閉度にすぐれているうえ、蓋まで透明なので残量も一目瞭然。プラスチック製で、ガラスのように負担がなく軽々と持ち上げられます。
■床への直置きが「吹きだまり」を生む
「部屋の掃除は、出勤前に簡単に済ませます」とholonさん。掃除機やワイパーをざっとかけたりと、5~10分程度。そのひと手間があるだけで、部屋をキープできるかどうかが変わってきます。
ひとくちに「ざっと掃除機をかける」と言っても、ここで大切なのが、「床にものを置きっぱなしにしない」ということ。
「床にものがなければ、掃除も短時間で簡単。鞄や雑誌など、ついつい何気なく床に置いてしまいがちですよね。でもひとつ置くと、そこが『吹きだまり』になってどんどん散らかっていくんです」
また、帰宅後にパッと置いてしまいがちな通勤バッグや子どもの保育園バッグなどのために、holonさんの家にはいたるところにフックが取り付けてあります。
玄関を入ってすぐの廊下に取り付けたのは、「無印良品」の“壁に付けられる家具・フック”。鞄をいったんここに掛ける習慣をつけることで、リビングに持ち込むことはありません。そのあとは、玄関脇のクローゼットがある部屋に片付けます。
少し面倒に思えることも、こまめにやることで、結果的に時短につながります。holonさんのゆとりは、こんな小さな心がけで生まれているようです。
次回は、holonさん家のふたつめのポイントとして、こまごまとする日用品やストック類の一元管理術をご紹介します。
・撮影/有本真大
(藤沢あかり)
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