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30代がもらえる年金で老後は大丈夫?【30代から考える「自分年金」 第1回】

Woman.excite / 2016年12月16日 6時0分

30代がもらえる年金で老後は大丈夫?【30代から考える「自分年金」 第1回】

「老後」。この言葉を聞いて、明るい気持ちになる人は、まずいないだろう。ほぼすべての人がが、「なんとなく、ブルーな気分」になるのでは?

連載の冒頭から結論をいってしまうと、「お金に困らない老後生活を送りたい」と思うのなら、30代~40代の過ごし方(心がけ)が大事になってくる。それでは30代の人はどうすればいいのか? その不安から抜け出す対策について考えてみたい。

© studiopure - Fotolia.com


■なぜ、30代から「老後」を考える必要があるの?
ファイナンシャル・プランナーで、「確定拠出年金相談ねっと」代表の山中伸枝さんは言う。「老後はだれにでも必ず訪れる『事実』です」と。

マネー分野では、よく「人生の3大資金」という言葉が使われる。人生の3大資金とは、「住宅ローン」「教育費」「老後資金」。このうち「住宅ローン」と「教育費」は、必要ない人もいる。けれども、「老後資金」だけは、だれもが「当事者になるお金」だ。

この大金を準備するために、「自分がお金を稼げる時期」が終わるまでにやっておかなければならないことがいくつかある。

「『なんとかなる』と思って、やるべきことをやらなければ、『老後貧乏』という形でツケを払うことになるかもしれません」(山中さん)

■幸せの老後には、収入が多い・少ないは関係ない
「老後の準備」というと、「できるだけお金をためておくこと」と思う人も多いだろう。けれども、山中さんは言う。

「『老後のためのお金』を考えるとき、(現役時代の)収入が多い・少ないよりも、計画を立てて準備していないことの方が命取りになります。」

幸せな老後は、計画を立てて準備を始めることから。だからこそ、30代から、「老後」についてのイメージトレーニングを始めることに意味があるのだ。

■現在、年金をもらっている人の平均額は?
老後のイメージトレーニングとして、「いま、実際に老後を迎えている人」がもらっている平均的な年金額を知ることから始めてみよう。  
年金額280万円=夫(年額200万円)+妻(年額80万円)

「会社員だった夫と専業主婦だった妻の年金額の平均は、280万円といわれています」(山中さん)

年収280万円といえば、月収22万円くらい。ここから税金や社会保険料が差し引かれ、手取りは18万円程度となる。もっとも、この数字は、「いま、実際に老後を迎えている人」がもらっている金額であり、いわゆる「もらえる年金額的には『裕福』な人」といわれている層がもらえる年金となる。

■30代の人が「老後」になったときもらえる年金額
では、年金制度が先細りになるといわれている、私たち30代~40代の年金額面はどれくらいになるのだろう? 
年金額240万円=夫(年額160万円)+妻(年額80万円)

「会社員だった夫の年金は160万円(年額)くらいに下がるといわれています。専業主婦だった妻の年金を現状のままもらえると考えて、240万円くらいが良いところでしょう」(山中さん)

夫の年金額が下がるのだから、妻の年金額も下がることが予想される。つまり、年額240万円よりも年金額は低くなると考えておいた方が良さそうだ。

次回は、「いま、30代の人が「老後」に足りなくなる具体的な金額」です。

※この記事は2016年11月の取材に基づいて書いています。



■今回取材にご協力いただいた山中伸枝さんの著書


ど素人が始めるiDeCoの本
(山中伸枝/翔泳社 本体1,500円+税)

(楢戸ひかる)

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